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モリサワのNewCIDフォントがDistillerで認識されていないようで、PS(EPS)ファイルから
フォント埋め込みPDFが作成できません。
【エラー内容】
%%[ Error: Ryumin-regular not found, using Font Substitution. Font cannot be embedded. ]%%
%%[ Error: invalidfont; OffendingCommand: show ]%%
Stack:
1.0
%%[ Flushing: rest of job (to end-of-file) will be ignored ]%%
%%[ Warning: PostScript error. No PDF file produced. ] %%
【環境】
MacOS 10.11.3
Acrobat DC
【PostScript 名】
Ryumin-regular-83pv-RKSJ-H などのCIDフォント
フォントはモリサワパスポートから正規の手順でインストールし、
イラストレーターなど他のアドビソフトでは認識されており、使用できます。
が、
Distillerの「設定」→「AdobePDF設定の編集」→「フォントタブ」
の埋め込みフォント一覧に名前がなく認識されていないようです。
そのため、1aなどのPDF変換ができません。
PSファイルからの変換は作業環境上必須工程ですので、
解決方法をご存知でしたら、ご教授お願い致します。
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少々気になって、10.12.4+Acrobat DCのDistiller(Pro 15.023.20053/2015 Releaseで止めているもの)で確認したのですが、
確かにNewCIDが認識しません。
フォントの場所を変えても、名称を英数のみに変更しても、アプリケーションパッケージの中に入れても一切認識しないようです。
試したわけではないですが、Creative Cloudや単体サブスクリプションであれば、
Acrobat XIに敢えて戻してみてどうなるか、くらいしかないようには思いますが、少々難しいところです。
ただ、PS/EPSとも、フォントエンベッドされていないものを使っていらっしゃるのでしょうか。
古いシステムから出力されたものとしては確かにエンベッド処理はDistillerに依存するところなので
難しい判断を迫られる場合がありますが、それはあわせて、フォントエンベッド環境においても
古いシステムのほうが安定するという可能性が高いように思います。
またはですが、エンベッドせずにPDFにしてから、実際のフォントが認識していることを前提にして、
Acrobat DCのプリフライトで、フォント埋め込みのフィックスアップ処理を行うことも想定が必要かもしれません。
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返信ありがとうございます。
AcrobatをDCからXIに落としたところ、NewCIDフォントが認識され、
エンベットされたPDFファイルが生成できました。
一通り確認したところ問題ないようです。
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かなり時間がたってしまっていて恐縮ですが、こちらの件について、何か追加の情報をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか。
当方、10~20年ほど前にWindows版の組版ソフトでCIDフォントの書籍を制作しており、現在もたびたび重版がかかります。その場合はWinでPSファイルを作成し、CIDフォントを入れたMacのAcrobat Distillerでフォント埋め込みPDFにして印刷所へ入稿しています。
現在はOpenTypeフォントを使用し、Winでフォント埋め込みPDFまで作成しているので、Macはほとんど重版時の作業のためだけに古い環境を温存してきたのですが、さすがに更新しなければと思って調べていた際、こちらの投稿を拝見しました。Acrobat DistillerがCIDフォントを埋め込めない仕様になったのであれば、XIなら可能であっても、それもいずれは更新しなければならず、その前提で重版時のワークフローを考え直さなくてはならないと思っています。
念のため対応MacOSを調べると、
Acrobat DC:10.10~10.13
モリサワのNewCID:10.8以降
となっており、つまり10.10~10.13であればどちらも正常に動くはずですが、埋め込みができないということは、DCのDistillerはもうCIDフォントに対応しない仕様になったと考えるべきでしょうか。あるいは、設定によっては可能なのか、確認する方法はあるでしょうか。
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ちょっと気になって当方も改めて検証してみました。
今回は10.13.6+Acrobat DC 2018.011.20055です。
OS標準のインストール状態と、それとは別にデスクトップにフォントを移動して
Distillerの設定→フォントの場所でそこを示してみましたが、
エンベッド対象になることはありませんでした。
(処理対象ファイルはIllustratorで埋め込みなしで書き出したPSファイル)
そして当方がH29.4.25に書いた見解もあるのですが、
それとは別に、その該当システム、おそらくメーカーサポートも終了している可能性があると思いますから、
利用自体がそろそろ限界ではないかと思います。
もしWindows 7で動作する組版システムだとしても、Windows 7が2020年1月まででサポート終了ですし、
総合的なリスクを考えると本格的に別の環境に移行せざるを得ない、というのが現実だと思います。
ちなみになんですが、埋め込みできなくても、画面表示さえ意図するフォントになっているのであれば、
プリフライトで埋め込みすること自体は可能です。
ただし万全ではないですし、そのチェックには相応の労力がかかるはずです。
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assause様
再度のご検証、どうもありがとうございます。
その後、入稿先の印刷所にも相談したところ、製版現場で検証していただきまして、やはり、
・Distiller DCはCIDフォントのサポートを切ったようだ(ⅪはOK)
・DCでも、フォントを埋め込まないPDFを作り、その後フィックスアップで埋め込みPDFにすることは可能
という見解をいただいたところでした。
本日、Adobeに購入前の相談としてこの仕様について尋ねましたが、「Distiller DCでCIDフォントの埋め込みはできる」という回答がありました。技術的な質問をする窓口ではなかったので具体的な埋め込み方法については聞けず、「体験版で試してください」と言われました。おそらく、「バージョンⅪと同じ方法ではできないが、フィックスアップという方法でできる」という意味なのかもしれません。(あるいは「PSファイルから」という条件を聞き落とされたか)
assause様にご指摘いただいた制作環境については、新規制作環境はすでに移行していますので、問題は過去のデータの重版時になります。重版のために新規環境で作り直すのもいろいろ課題がありますし、あるいはフィックスアップの機能を使う場合でも、検証は必要ですね。過去のデータも版元にとっては財産なので、うまく生かしていきたいのですが……。
まずは実際にいくつか方法を試していきたいと思います。何か新しいことがわかりましたら、またご報告いたします。
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購入前質問としてのCIDフォント埋め込みの返答は、個人的にはあまり鵜呑みにできかねるところです。
というのも、Adobeのほうでは既に自社のCIDフォントの取り扱いをおこなっていませんし、
どこまで確認されているか不明瞭だからです。
実は本件、feedbackにも投稿はなされていて、当方もコメントは入れていますが、
Vote(同意)の数量が少ないうえで、おそらく開発者も見ていない可能性があります。
CIDフォント自体、CJK圏でしか使用されていないこともあるので、
開発側に「フォントを入手して検証しろ」もかなり難しい話ではないかと思います。
またプリフライト(フィックスアップ)が万全ではない、というのは、フォント表示が必ずしも
元と同じ物にはならないことがあるため、というのが理由です。
(今回のテストでも一部フォントが異なるフォント表示でした)
それとは別に、利用環境についてです。
重版の件、わからなくはないですが、システム老朽化によってデータの再利用自体が全くできなくなるどころか
状況によってはネイティブデータから抽出が必要な素材すら取り出せなくなることもあるので、
それでもいいのかどうか、という関係者の意識統一はどうしても必要です。
コンピューター環境は実際にはそれほど持たないこともあることと、古いシステムは修理が不可能なこともあるので、
関係者のうち、特に権限を持つ人がそこをきちんと理解しているかどうかというのがあるのです。
ここは様々なシーンにおいて非常に悩ましいところだったりします……。
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assause様
度々のご教示、どうもありがとうございます。
購入前相談での回答については、おそらく、ご指摘のとおりでしょう。仕様改善のリクエストも既に上がっていたんですね。私も早速voteしてきました。vote数が少ないのは、DCに移行していなくて問題に気づいていないユーザーが多い、ということもあるのではないでしょうか。私が相談した印刷所でも、この件は把握していなかったとのことでした。
でも、Ⅺのサポートもすでに終了していますし、過去のデータを工程上PSファイルで動かす部門では、やはり今後、この機能が使えないことで何らかのシステム変更を迫られる、あるいはすでに変更中なのかと思います。
DCを入れる前に、とりあえず手元にあるⅪで「フォントを埋め込まないPSファイル→フィックスアップでフォント埋め込み」も試してみました。シンプルなものはうまくいきましたが、いろいろなデータで試してみると、埋め込まれない部分も出てきました。DCではどうなのかわかりませんが、たぶん、この機能を使うために労力をかけるなら、その労力を、元データをOpenTypeフォントで作り直すのに使うほうが現実的だろうという印象を持ちました。
制作環境についてのご指摘もありがとうございます。この件については、本スレッドの本筋からは少し外れるので、また別立ての話になるかと思いますが、とはいえ、今回なぜCIDフォントの埋め込み機能が問題になったかといえば、やはり制作環境の話、レガシーデータの話と繋がってくるんですよね。
おそらく、私の印象では、一番管理方法に迷うのは、10~20年くらい前が初版で電子書籍等にもなっていない「中途半端なレガシー」。データはある、まだ使える、重版もかかる、でもいずれ開けなくなる。1000単位の量のデータを全部作り直すことはできないし、どれをどうやって生かしていくのか、できること、できないことを洗い出して版元の判断を仰ごうと思います。