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レイヤーパネルでレイヤーをクリック（選択）したときに右上につく小さな三角形は、そのレイヤーがアクティブレイヤーであることを示しています。
アクティブレイヤーは、新規オブジェクトやテキストを作成するときに対象となるレイヤーです。
↓ このあたりを参考にしてください。
マウスカーソルをその三角形に重ねたときに表示されるツールチップ（説明書きの小さな吹き出し）は、実は三角形についてではなく、レイヤーの右端あたりの機能についての説明です。
↑ いかにも三角形の説明のようだが...
↑ レイヤー右端の機能の説明が表示されているだけだった。
アクティブレイヤーというのは基本的に選択中のレイヤーなのですが、複数選択した場合には最後に選択したレイヤーが対象となります。
また、レイヤーの選択を全て外した（レイヤーパネルの何もない部分をクリックした）場合には、それまでアクティブだったレイヤーが対象となります。
↑ Commandキーを押しながら複数レイヤーを選択した場合。
なお、アクティブレイヤーを無くすことはできません。必ずいずれかのレイヤーがアクティブレイヤーになります。
またレイヤーを別のレイヤーの子レイヤーにするには、対象レイヤーを別のレイヤーに向かってドラッグドロップすると可能です。
↑ レイヤー3をレイヤー2に向かってドラッグドロップする。
↑ レイヤー2の中にレイヤー3が入った。（レイヤー3はレイヤー2の子レイヤーになった）
レイヤー内のオブジェクト（<長方形>と表示されている部分）を選択すると、そのオブジェクトが所属するレイヤーがアクティブレイヤーになります。
↑ レイヤー3のオブジェクトを選択した場合。
↑ グリーンの長方形は、レイヤー2のオブジェクト。
Illustratorのレイヤーパネルはすごくわかりにくいです。欠点があるといってもいいでしょう。
まず、レイヤーには性質が異なる２種類があります。しかし、その２種類を呼び分ける名称が正式にありません。最初からいきなり説明するのも難しくて困ってしまいます。
しかたがないので、ここでは便宜的に「レイヤー」「オブジェクトレイヤー」と名付けることにします。
- レイヤー：上図の「レイヤー 1」
- オブジェクトレイヤー：上図の「<楕円形>」「<長方形>」
レイヤーは、自分で新規に作れます。さらにレイヤーの中にレイヤーを作ることもでき、これをサブレイヤーと呼びます。サブレイヤーはドラッグすることで最上層のレーヤーにもできます。
オブジェクトレイヤーは、自分で新規に作れません。オブジェクトを作ると、レーヤーの中に自動的に作られるものです。サブレイヤーのように見えますが、違うものです。オブジェクトレイヤーはかならずレイヤーの中にあり、レイヤーにすることはできません。
オブジェクトレイヤーの名前にはかならず「< >」が付きます。そしてここからがレイヤーパネルの欠点なのですが、この名前は自分で変えることができてしまい、「< >」がないとオブジェクトレイヤーなのかサブレイヤーなのか全く見分けができなくなってしまいます。ですから、オブジェクトレイヤーの名前にはかならず「< >」を付けてわかるようにした方が良いでしょう。
さて、右上の三角マークですが、これは「どのレイヤーがアクティブになっているか」の表示です。オブジェクトレイヤーにこの三角マークは付きません。どうしてかというと、オブジェクトレイヤーはかならずレイヤーの中にあり、そのレイヤーの方に三角マークが付くからです。
こんな説明でどうでしょうか…？
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