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(使用環境)
macOS Sierra (10.12.6) / MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014)
Illustrator CC 2017 (21.1.0)
Illustratorのオブジェクトに変数を設定して、データ駆動型グラフィックによって一部分だけ記載情報が異なる書類を動的に量産しようとしております。
基本的に動作は上手くいっておりますので、既に目的は達したのですが、変なことに気付きました。
*バグではないかと思われますので、お詳しい方のご意見を賜りたいです。
リンクを貼って動的に画像を読み込んで来るように変数を設定すると、データセットのXMLには「file:////」で始まるルートからのフルパスでリンクが定義されます。例えば、以下の通り。
<変数名>file:////Users/ユーザー名/●●/▲▲/..(中略).. /sample.psd</変数名>
この時、パス中のいずれかの階層に「濁点」または「半濁点」の全角カタカナの文字が含まれていると、実際の階層名とは異なる文字に置き換わってしまい、結果として、データ駆動型グラフィックを動かした際にエラーが表示されます。
実際にエラーが発生したのは「/C向けプロモ」とか「/ガス機器」といった名称の階層が含まれていた場合で、Illustratorから出力されたデータセットXML上では、何故か「/C向けフロモ」や「/カス機器」という言葉に置き換わっていました。つまり、「プ ⇒ フ」、「ガ ⇒ カ」に置き換わってしまうのです。
異なる環境間でUTF-8のテキストをコピーすると、濁点や半濁点が分離して2文字になってしまう現象が知られているようですが、本件では2文字に分かれるのではなく、濁点や半濁点が取れた清音の文字に置き換わっていました。
これに気付いて、この部分を正しい文字に置換したのですが、そうすると、変数パレットでデータセットを切り替えた時に、一回はデータ駆動型グラフィックが動作するのですが、正常に戻ったのかと思いきや、二巡目に入るとエラーが表示されます。全てのデータセットを一巡しなくても、一旦他のデータセットに移動して、元のデータセットに戻っただけでもエラーになるのです。どうも、二回同じデータセットで表示しようとするとエラーになるようです。
これで散々苦労したのですが、結局、変数の構造やIllustratorのオブジェクトの設計は何も変更せず、階層の名称を「濁点・半濁点のカタカナ」が含まれない名称に変更したところ、うまく行きました。
要するに、ファイル階層のいずれかの名称に「濁点・半濁点のカタカナ」が使われていると正常動作をしないようです。
「ひらがなの濁点・半濁点」など他にもエラーになる文字があるかは不明ですが、上記の2例は100%再現性がありました。
Windows環境でも発生するかは、こちらに環境がないので分かりません。
なお、HTMLのように相対パスでも指定が出来るかと思って試してみましたが、それではうまくいかないようでした。
前述の通り今回は、中間の階層に「濁点・半濁点のカタカナ」が使われていないように名称を変更することで、目的の作業は完了できたのですが、非常に不便な気がします。
バグであるなら修正をお願いしたいと思い、投稿いたしました。
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おそらくですが、ご推察の通り文字コードに関連する不具合でしょう。
こちらはユーザーフォーラムですので、こちらで書き込んでも開発チーム側には情報は伝わりません。以下のリンクから不具合を報告してください。
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所謂UTF-8-Macのせいじゃないでしょうか。
HFS+では濁点付き文字などは分解処理(NFD)される状態のため、
Illustratorがそこまでの処理に追随できていないのだと思います。
どちらかというと不具合というよりも、Mac固有の環境問題に近いところです。
ともあれ現状では、該当する文字を使わず、
原則として基本ラテン領域の文字を使うくらいしかないように思います。
10.13の新ファイルシステム(Apple File System)ではNFD処理されないようなので、
今後の対応バージョンでは発生しない可能性が高いのではないかと思います。
(もっともCC 2017までは10.13自体の動作保証外になりそうですが)
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濁点等欠落するとのことでNFDだけの問題ではないようにも見受けますが、仰る通りHigh Sierradでは解消されるかもしれませんね。
しかしながら10.13は現状怖くて移行を躊躇するという…
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異なる環境間でUTF-8のテキストをコピーすると、濁点や半濁点が分離して2文字になってしまう現象が知られているようですが、
そのような現象は初耳です。おそらくなにかを誤解しておられるのだと思います。
MacではボリュームをHFS+でフォーマットします。HFS+はファイル管理システムでもあります。
HFS+の特徴は、ファイル名やフォルダ名に濁音や半濁音などの文字があると、分解できる文字はすべて分解します。以前書いたブログ記事があるので、参考にしてください。
今回は、Illustratorのバグと言えますが、HFS+の仕様が今から見るとかなり無茶で独特でもあり、これにIllustratorが対応するのは難しいのではないかと思います。
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コメントをお寄せいただいた皆様
お忙しい中、お知恵をお貸し下さいましてありがとうございました。
下記の通り、不具合が疑われる現象として、ご報告をお願い致しました。
次期改訂の際には、改善されていることを期待したいと思います。
【補足】
最初の質問の文章があれ以上長くなってもと思い、くだくだ書きませんでしたが、概ね、当方が想像していたことと大きく外れてはいないように感じました。Illustrator単独の不具合だと決めつけてはいけないようにも思われますが、少なくともMacとの相性で何か起きている不具合であることが疑われます。
Adobeの不具合報告のページから報告をしようかと思いましたが、ページが英語でしたのでビビりまして(笑)、先にアドビシステムチャットサポートの方に相談してみました。〔お問い合わせ番号:0223258153〕
チャットのご担当の方にも当フォーラムをご覧いただき、「確認しましたところ、過去の事例として、濁点半濁点が認識しない製品がございました。」とのご返答をいただきました。
また、チャットのご担当者様より、専門の部署の方へご連絡いただくことが可能か伺ったところ、「私よりしっかりと上申させていただきます。」との回答を得ました。
なお、不具合報告のページは英語版ですが、日本語での投稿も問題ないことをそのご担当者様より教わりました。
今回は、チャットのご担当者様より上申していただくことができるため、当方から不具合報告のページへの投稿は致しません。
当方からは、こちらのフォーラムにご報告をして、改善を待つことにいたしたいと思います。
コメントをいただいた皆様、どうもありがとうございました。