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Log撮影した素材のノイズをどのように処理していますでしょうか。カラーグレーディングを綺麗に行いたいです。
そもそもの撮影時点での設定が良くないのが原因なのでしょうか。
もし処理している方法、またはS-logで撮影している方がいましたらアドバイスをください。かなり困っております。
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Log撮影では、暗部のノイズが目立ちやすいものです。
撮影時にノイズを少なくする方法として「減感」(ざっくり書きますと、明るめに撮影してグレーディングで明るさを落とすことで相対的にノイズを減らします)という手法があります。明るく撮る分高輝度部分の余裕が少なくなります(ダイナミックレンジが狭くなる状態)ので、どの程度ダイナミックレンジが必要なのかという匙加減と、作品全体を通したノイズ感の統一という面では、なかなか管理が難しいかもしれません。
減感まではしなくても、Log撮影での「露出不足」はノイズ的にはかなり不利になりますので、適正露出を維持することは重要だと思います。
いずれにしても、Log撮影は本来は手軽なものではありませんので、きちんとした結果を得るためには事前のテスト撮影で露光量とグレーディング後のトーンやノイズの量を確認してから本撮影に臨むべきだと考えます。
とは申しましても、残念ながら全ての撮影がうまくゆくとは限りませんし、ノーマルのグレーディングではギリギリノイズが目立たなくても、演出的な調整を施すとノイズがとても目立つということもあります。
そういった場合には、グレーディング時にノイズリダクションを使用することも多々あります。
私自身はLog収録素材はPremiere Pro以外のソフトでグレーディングすることが多いのですが、仕事の都合でPremiere Proで完結しなければならない場合には「Neat Video」というプラグインを使用しています。
こういったノイズ除去プラグインは試用版も用意されていることが多いので、実際の素材でお試しいただくと効果が分かりやすいと思います。
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普段Logで撮影していますので参考になれば。
Q:そもそもの撮影時点での設定が良くないのが原因なのでしょうか。
A:撮影環境により異なりますので、収録されたものが良いのか悪いのかの判別は難しいです。
ただ、撮影をする場合は各カメラの特性を理解し露出を決めておくと失敗が少なくなります。
S-logで言えば下記のPDFのP7を元に設定を行うのがベストかと思います。
https://www.sony.jp/ls-camera/knowledge/pdf/TechnicalSummary_for_S-Gamut3Cine_S-Gamut3_S-Log3_V1_00....
例えばS-log3 10bitの場合はNINJA Vなどウェーブフォームが表示できる媒体で18%グレーカードを40%くらいになるように露出を調整することで適正露出が保たれます。
(Ckunさんがおっしゃっているように暗部の問題があるので若干%上げてもいいかと)
あとはISOなどもノイズが出にくい値にしたり、デュアルISOなどであれば高感度側に設定をしておきNDフィルター等で露出を抑えるという方法もあります。
収録後のファイルのノイズ除去については個人的にはPrでは厳しいと感じており、
他社製のNeatimageやDavinchを使ってノイズを取るのが多いです。
カラコレ、カラグレを綺麗に行いたいという場合も今であれば10bit以上での収録は必須になり、
8bitでの収録は避けていただくのが好ましいのですが、
8bitで収録された物を綺麗にしていくには部分部分でのマスク切りや色彩指定等を駆使し、相当な工数とテクニックが必要になるかと思います。
それでも無い色は表現できないので妥協部分がでてくるのは必然となります。