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PremierePro2022 (v22.0)をM1ネイティブで使用しております。
PCスペックはMacBookPro M1Max16inchです。
動画素材をタイムライン上に読み込むと色がおかしくなる問題です。
素材はMXFファイルです。撮影機材等は提供された動画なのでわかりませんが、プロパティを見るとSonyのカメラでSony S-Log3/S-Gamut3.Cineのカラースペースで撮影されているようです。
ソースではlog撮影のグレーがかったものが表示されるのですが、タイムラインに読み込んだ際にコントラスト強めの色も激しい感じの画になります。
理由はおそらく埋め込まれたカラープロファイル(Sony S-Log3/S-Gamut3.Cine)の影響だと思うのですが、タイムラインのカラースペース(Rec.709)で上書きすることって出来るのでしょうか。
AEでは正しく表示されてます。
よろしくお願いします。
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私はM1 Macを持っておらず、M1ネイティブ版での挙動を確認できないのですが、プロジェクトパネルで該当する素材をすべて選択して右クリックし、「変更」-「フッテージの変換」に「カラースペースを上書き」という項目があると思うので、そこでRec.709に上書きできませんでしょうか。
※余談ですが、S-Log3/S-Gamut3.Cineはグレーディング前提の色域・ガンマなので、Rec.709で上書きした場合にはガンマ(明るさのトーン)を手動で整えるのは比較的容易なものの、S-Gamut3.CineからRec.709に色を整えるのは難しい場合があります(肌色がうまく出ないなど)。
入出力のレンジにも注意しつつLUTを併用するのも一つの方法かと思います。
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ありがとうございます!教えていただいた通りやってみたらできました!
アドバイスまでありがとうございます。参考になります。
ここで操作以外のことを聞くのもあれですが…グレーディングに触れいただいたのでぜひお聞きしたいです。
気が向いたら教えていただけると嬉しいです。
S-Log3/S-Gamut3.Cineで撮影されたデータをカラーグレーディングする場合、カラースペースを上書きするのではなく、読み込んで変な色になった状態からグレーディングした方がいいということでしょうか?
ちなみにS-Log3用のLUTをダウンロードしてあててみたのですが、カラースペースを上書きする前のデータでは更に濃く変な色になって、Rec709に上書きした後のデータではちょうどいい感じの色になりました。
Premiereの作業用カラースペースではS-Gamut3.Cineの色域で作業できないですよね?
RawやLogで撮影したデータを扱うことが多いのですが、いつもはこんな事がなかったので疑問だらけです…
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私はM1 Macを持っておらず、今日は普段の編集環境に居りませんので各種素材が手元になくWindowsでの挙動も確認できないのですが、
>S-Log3/S-Gamut3.Cineで撮影されたデータをカラーグレーディングする場合、カラースペースを上書きするのではなく、読み込んで変な色になった状態からグレーディングした方がいいということでしょうか?
この「変な色」の状態が技術的には正しい変換式でS-Log3/S-Gamut3.CineからRec.709/Gamma2.4向けに変換された結果だと思います。
撮影時の露出やホワイトバランスのとり方によりますが、白飛びしがちかもしれないものの、色再現性はノーマルなビデオチックではないかと思います。
>ちなみにS-Log3用のLUTをダウンロードしてあててみたのですが、カラースペースを上書きする前のデータでは更に濃く変な色になって、Rec709に上書きした後のデータではちょうどいい感じの色になりました。
カラースペースを上書きする前は、Rec.709のタイムラインに乗せるとS-Log3/S-Gamut3.CineからPremiere ProがRec.709へ変換されていると思います。
ダウンロードされたLUTはS-Log3/S-Gamut3.Cine入力でRec.709で出力するものだと思いますので、カラースペースを上書きする前の状態ではRec.709への変換に相当する処理が二重にかかってしまうので、めちゃくちゃに濃い色味ときついトーンになってします。
カラースペースをRec.709に上書きするという操作は、素材に記録されている「この素材はS-Log3/S-Gamut3.Cineで収録されました」という情報を無視して「Rec.709で記録したものです」というように素材の説明を上書きするというイメージです。
ですので、LUTでRec.709に変換する場合は、Premiere Proで余計な変換がされないよう、カラースペースをRec.709に上書きする必要があります。なお、Premiere ProはLUTのレンジ設定を変更できないので、LUTによっては本来とは微妙に異なる結果になる場合もあります。
グレーディングの開始点としてどこをとるかは、人それぞれ好みでしたり作品の内容によると思うのですが、その「変な色の状態」からSDR最適化エフェクトなども併用しつつ仕上げるのも一つの方法だと思いますし、すでにお試し済みのようにRec.709に上書きしたうえでSONYが提供しているLUTで一定のノーマルトーンにしたところをスタートとするのも一つの方法だと思います。
ちなみに私は、S-Log素材はDavinchi Resolveで扱うようにしていますが、制作会社さんの要望でPremiere Proのプロジェクトで再編集できるかたちで納品の必要がある場合には、Resolveで調整したベースとなる色調・トーンで書き出したLUTや制作会社さん指定のLUTを当てたうえで、Lumetriカでラーエフェクトで整えたりしています。
>Premiereの作業用カラースペースではS-Gamut3.Cineの色域で作業できないですよね?
RawやLogで撮影したデータを扱うことが多いのですが、いつもはこんな事がなかったので疑問だらけです…
誤解を恐れず書いてしまうと、Premiere ProのタイムラインをRec.709にし、S-Log3/S-Gamut3.Cine収録素材のカラースペースをRec.709で上書きして編集している状態は、S-Log3/S-Gamut3.Cineの色域で作業していることになります。
ソフトやOSのカラーマネージメントを無視してユーザーが作業スペースを管理する必要があるうえ、適切なモニタリング環境を別途用意する必要があります。
S-Logを作業用カラースペースとして扱う例として、HDR番組制作の中間マスターとして「S-Log3/S-Gamut3」が使われるケースがあります。下記SONYのサイトでとても分かりやすく説明されています。
https://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdr/index02.html#cnt01
Rec.709で最終仕上げを行う場合で、今後劇場公開やHDRでの公開の予定がない場合には、作業カラースペースとしてRec.709以外を選ぶメリットは無いと思いますので、Premiere Proのシーケンス作業用カラースペースの設定として(中間マスターとなる)S-Logを選ぶことができないことは、多くの場合問題にならないのではないかと思います。
(劇場公開やHDR制作を視野に入れると、そもそもRec.709用のLUTは役に立たないですしある程度の専門知識が必要になると思います。)
ちなみに、Log収録とRAW収録はなんとなく同じ仲間のように扱われがちですが全く別物です。RAWはフォーマットによって違いはあるものの、基本的には撮像素子から出てきた状態のデータというイメージで、でまだ「視認できる映像になっていない」状態です。RAWには色域やガンマという概念はありませんので、必要な色域・ガンマ特性に「現像」することでようやく「視認できる映像」として扱えるスタートラインに立つことになります。
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返事が遅くなってすみません。
大変興味深く拝見いたしました。
このような場でカラーグレーディングをご教授いただくのは場違いかもしれませんが、大変参考になりました。
独学で映像編集を学んでいるので、わからない事が多く苦労も多いですがCkunさんのような方にいつも救われております!