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H264 mp4で動画データを出力する際、
仮にターゲットビットレート項目を30Mbpsで出力すると
データのプロパティが
・データ速度 15275kbps
・総ビットレート 15594kbps
で出力されます。(画像①②が出力前の情報で、画像③が出力後のデータのプロパティです)
大体、ターゲットビットレートと、出力後の数値が近づくものかと思っていましたが、なぜこの値が大きく異なるのでしょうか。
それとも、もし私がビットレート値の解釈を誤っていれば、教えていただけますと幸いです。
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最終的なビットレートは映像の内容に大きく左右されますので、例えば静止画メインの動画やウェビナーのように、動きが少なく圧縮しやすい映像の場合はターゲットビットレートを下回ることがあります。
映像の品質に問題がなければとくに気にしなくてもよい部分かと思うのですが、映像に圧縮によるものと考えらる破綻が見られる場合には、エンコーダーの不具合の可能性も出てくるかと思います。その場合は、ソフトウェアエンコーディングで2Passにしていただいて様子を見ていただくのもよいのではないかと思います。
なお、どうしても指定のビットレートで書き出さなくてはならない場合には、CBRで書き出すのも一つの方法ではありますが、必ずしも画質向上につながるものではい点には少し注意が必要ではないかなと思います。
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出力時のビットレートは、ターゲットとして設定した値よりも映像の内容に左右されるのですね。よく分かりました。
今回はターゲットを下回るというケースでしたが
例えばアルファ付きで出力する場合など、十分な映像品質にするためのビットレートが、ターゲットとして設定したビットレートが上回ってしまうことも考えられそうですね。
もう少し自分で調べてみます。ありがとうございました。
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>出力時のビットレートは、ターゲットとして設定した値よりも映像の内容に左右されるのですね。
すみません、少し誤解を招く書き方になってしまいましたが、基本的には「ターゲットビットレート」に近いファイルサイズになるものです。
ターゲットビットレートを下回ることはありえることですが、大幅に超えることはめったに無いと思います。
まず「ターゲットビットレートを下回る」理由ですが、これは映像がシンプルなのでビットレートの増やしようがない、という状況です。
たとえば、30fpsで10秒の動画は300枚の画像で構成されますが、もし静止画が10秒表示されるだけですと1枚分の情報だけあればよいので、1/300のデータ量になります(あくまでも圧縮方式のひとつだけに着目した考え方でして、実際のコーデックはもっと複雑です)。
この場合、ビットレートをより高めても画質には寄与しないので頭打ちとなり、ターゲットビットレートを大幅に下回るレートになります。
あまり良いたとえかどうかわかりませんが、「家の中の荷物を厳選して段ボール箱5個に納める」と指示された場合、泣く泣く使用頻度の低いものを捨てて指定の「段ボール箱5個」に詰め込むことになると思うのですが、もともと家に「茶碗1個とお箸」しかなかった場合には、「段ボール箱1個」で済んでしまいます。つまり、指定の「段ボール箱5個」を大幅に下回る箱数になってしまう、という理屈です。
ビットレートが低すぎて困るケースはあまりないのですが(通信など厳密な固定ビットレートが必要な場合は、無意味なデータの詰め物を入れます)、ターゲットビットレートを大きく超える場合は問題が多いので、基本的にはターゲットビットレートを大幅に超えるような設計にはなっていません。
VBRの場合、映像がシンプルで動きが少ない部分は低ビットレート、逆に映像が複雑で動きが多いところに高ビットレートを割り当てて、トータルで平均するとターゲットビットレートに近い値になるようにエンコードします。
1Passの場合、「先の映像の複雑さがわからない」まま一発勝負でのエンコードなので、
作品の構成によっては予測が外れてターゲットビットレートからかけ離れてしまう可能性が
出てきます。
そのため、ターゲットビットレートよりもやや低めのレートになるようにエンコードするといった動作をするものもあるようです。
2Passの場合、1Passめのエンコードで作品全体の映像の複雑さなどを把握したうえで
2Passめで本番のエンコードを行うので、ターゲットビットレートに近いサイズになります。
(効率よくビットレートを割り当てるため、結果的に画質が向上する場合もあります。)
なお、単純にエンコーダーまわりのバグの可能性もありますので、最初の返信にも書きましたが「ソフトウェアエンコーディングで2Pass」を、お時間のあるタイミングでお試しいただくとよいのではないかなと思います。
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