リンクをクリップボードにコピー
コピー完了
テレビCM制作をプレミアプロでしています。
シーケンス設定について、色々と調べてるのですが、どれが正しい設定なのかわかりません。
また、プレミアプロでラウドネスを-24.0LKFSに合わせる方法を知りたいです。
書き出しでmxfファイルでする際の設定も知りたいです。
よろしくお願いします。
リンクをクリップボードにコピー
コピー完了
私自身CMのオンライン搬入後工程やXDCAM搬入の仕事に関わっており、幸い事故なく作業をしておりますが、同業他社さんなどでいろいろとトラブっている事例を聞いており、「どなたでも簡単にできる作業」とは言いにくい面がございます。
また、私がファイルベース搬入に関わるようになった頃は、まだPremierer Proで書き出したファイルで問題を起こす局がある時代でしたので(今現在改善されているか否かわかりません……)、搬入用の書き出しには他社製のソフトで作業をしております。
(CM完成原版の作業まではPremiere Proで行うことが多いです。Premiere ProからはProRes 422 HQで書き出して、後工程作業を別ソフトにて行っています。)
というわけで、安易に回答してよいか悩むところですが、基本的な部分を返信してみます。
>シーケンス設定について、色々と調べてるのですが、どれが正しい設定なのかわかりません。
CM編集のどの過程かということにより、適切な設定は変わります。
最終的な放送形式は1080i/59.94一択ですので、搬入用の素材作成ではそれに準じたシーケンスで作業していただくことになるかと思います。
一方、TVCMは演出的理由により1080p/29.97や1080p/23.976、場合によってはマルチ展開のため2160p/29.97やその他さまざまなフォーマットで作成されるケースもあると思います。ですので、CM本編の編集作業で用いるシーケンスは、演出に合ったものをお選びいただく必要があります。
>プレミアプロでラウドネスを-24.0LKFS
いくつか方法がありますが、ラウドネスメーターを見ながら聴感上でバランスをとったうえで、書き出しの「エフェクト」にてITU BS.1770-3の-24LUFS(許容量は0LU)を選んでいただくのも一つの方法かと思います。
短尺OAフォーマットでの書き出しの際は、1kHzの信号を計測しないようご注意ください。本編のみで音声のみ書き出すなどの対応をお取りいただくのも一つの方法です。
>書き出しでmxfファイルでする際の設定も知りたいです。
基本的にはSONY XDCAM HD 422に準じたものになります。ステレオ音声でしたら、Premiere ProのプリセットではXDCAM HD 50 NTSC 60iでProfessional Discに書き出して頂ければSonyのドライバが自動的に3~8chを無音で埋めてくれると思うのですが、CM搬入基準に沿ったファイルになっているか否かは十分にご確認いただければと思います。
リンクをクリップボードにコピー
コピー完了
あくまでもご参考、ということで、設定例の画像を添付いたします。
いくつか前提となる条件があります。今日現在の最新版Premiere Pro 22.6.2では、私の手元の環境ではXDCAM(PD)への直接書き出しはエラーとなります。そのため、一旦任意のフォルダに書き出したものをPDのClipフォルダにコピーする方法をとっています。
Premiere Proからパソコン上のフォルダに書き出したMXFは、オンライン搬入システム側のCMチェックツールでエラー判定となるケースがあります。一度XDCAM(PD)に書き込んだMXF(Sonyのドライバが修正してくれるようです)ではOKの判定になるようです(あくまでも参考例です。Premiere Proのバージョンにより挙動が変わることもあるので、要注意です。)。
私は未だPremiere Pro 15.4.5をメインで使用していますので、シーケンス設定は15.4.5のものです。
【シーケンス設定例】
■1080p/29.97制作のTVCMの編集用シーケンス(v. 15.4.5)
■1080i/59.94 OA用XDCAM書き出し用シーケンス(v. 15.4.5)
※CM搬入には使用していませんが、番組(ステレオ放送)の編集・XDCAM書き出しで使っているシーケンスの設定です。
【書き出し設定の例】
■実際に番組完パケのXDCAM書き出しに使用している設定。(v. 15.4.5)
■Premiere Pro 22.6.2での設定例。実務ではまだ使用していません。
リンクをクリップボードにコピー
コピー完了
ファイルベース納品の細かい部分は「テレビCM素材搬入基準」
放送に携わる皆さまへ | 一般社団法人 日本民間放送連盟 (j-ba.or.jp)
ここにダウンロードできるPDFの最新版がありますので、参考にしてください。