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編集している動画の中の鼻息を削除する方法を教えてください。
かなり大きく入ってしまっています。
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鼻息の種類(音域)や、会話など必要な音声とかぶっているか否かなどの状況によるので一概には言いにくいのですが、Premiere Proで鼻息をワンクリックで消すといったことは、現状では難しいと思います。
私自身が鼻炎持ちなので、自身でカメラを回すときにカメラマイクの音を使う前提の時は気を遣うのですが、カメラの機種やアングルによっては残念ながら鼻息が入ってしまうことがあります。
この場合の鼻息は、「スーッ」というような音で音量は大きめではあるのですが、声など主要な音声の帯域からは少し離れているので、Adobe Auditionの「スポット修復ブラシツール」でかなり目立たなくすることはできています。
Premiere ProとAuditionの連携となるので手順は少し面倒で、かつ慣れていないとトラブルにつながることもありますので連携手順については公式マニュアル等をご参考にしていただければと思うのですが、Audition側で鼻息を消す様子をざっくり画像で載せてみます。
まず、こちらが鼻息が入ってしまった録音素材(SONY ECM-B10を装着したカメラで、ローアングル撮影のためマイクと鼻が近づいた状態)の、「周波数スペクトル表示」です。
この表示は、スペクトル解像度の設定や周波数のスケール設定(対数とリニアの間で段階的に調整可能です)によって見え方が大きく変わるのですが、この画像は最高解像度に設定し、リニアからやや対数よりの表示にしています。まるで囲っている部分の明るい部分が、私の鼻息の音声です。
この鼻息の部分を、「スポット修復ブラシツール」で塗りつぶします。
そうしますと、気になる鼻息がほぼ消え去ります。
背景の音によっては、修正箇所の高域の聞こえ方が少し変わることがありますものの、たいていは気にならないレベルに収まるかと思います。
ちなみに、言葉と言葉の間など静かな部分でのみ鼻息が気になる場合には、Premiere Proのシーケンス上で、ほかの部分で鼻息が入っていない静かな部分の音に差し替えて(インサートする)、2フレーム程度のクロスフェードでつなぐという手もあります。
「(ベース)ノイズで埋める」といったような呼ばれ方をする手法なのですが、インタビュー編集でアウト点で映像に余韻を持たせたいけれども次のことを話し始めてしまっているときですとか、言葉と言葉の間に余計な音が入ってしまっているときなどにしばしば使われる、便利な手法です。