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こんにちは。
SONYのビデオカメラ(FDR-AX700)で撮影した4KHDR動画を、YouTubeに投稿したのですが、通常の4Kでしか再生できません。
4KHDRは書き出し時に、なにかPremiere Proで設定しなければならないのでしょうか?
初歩的な質問で申し訳ありません。
回答宜しくおねがいします。
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【追記あり】
YouTube側でHDRの素材であることが判別できる必要がありますので、Premiere Proのシーケンス設定にて作業カラースペースをRec.2100 HLGに設定したうえで、書き出し時はProRes 422 HQ HLGを選ぶことになるかと思います。
私はAX700のHLG収録素材を扱ったことが無いので詳しくはわからないのですが、もしかするとPremiere ProがRec.709の素材として扱ってしまうかもしれず、その場合は上記方法ではうまくゆかないかもしれません。
(プロジェクトパネルで素材を右クリックして「変更」→「フッテージを変換」を選択し、クリップを変更ウィンドウ下部のカラーマネージメントが有効になっているか否かで確認できると思います。)
色補正など行わない場合は(SONYの提唱するインスタントHDRのような考え方)、入力から書き出しまでHLGであることを無視して通常のSDR動画として扱ったうえでProResに書き出し(最大ビット数を使用してください)、「YouTube HDR メタデータ ツール」でメタデータを書き換える方法でも大丈夫かもしれません。
しかしながら、AX700のHGL映像のレンジをPremiere Proがどのように認識するかわかりませんため、YouTubeに限定公開でアップしてYouTube&HDR対応テレビ等でご確認いただいて、撮り素材と違う色調になっていないかご確認いただきながらワークフローを探っていただく必要があるかと思います。
YouTube(Google)のヘルプセンターのリンクも貼っておきます。
【追記】
やはりAX700のHLG素材はPremiere ProにてHLG素材として認識されない可能性が高そうです。Premiere Proは、ProResとSONYの業務用フォーマットXAVC-I素材にてHDRに対応しているようなので、SONYが無償で提供している「Catalyst Browse」でXAVC-Iに変換することで、Premiere ProにてHLG素材として正しく扱われるようです。
(私の手元の環境は少し古いPremiere Pro Ver. 14.7.0なので、最新版の14.9.0では状況が異なるかもしれません。)
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回答ありがとうございます!!
YouTube側でHDRの素材であることが判別できる必要がありますので、Premiere Proのシーケンス設定にて作業カラースペースをRec.2100 HLGに設定したうえで、書き出し時はProRes 422 HQ HLGを選ぶことになるかと思います。
→一旦この方法を試してみます!!
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「Catalyst Browse」でXAVC-Iに変換することで、Premiere ProにてHLG素材として正しく扱われるようです。
▶すみません質問なのですが、
XAVC-Iに変換をして、Premiere Proで読み込まないと、書き出し時にHDR動画として出力されないという事ですか?
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私自身、HGL収録可能なSony製カメラを持っておらず(Panasonic GH5Sならあるのですが……)、AX700のHLG収録素材をPremiere ProがHLG素材として認識して正しい信号処理をするものなのか、残念ながらわかりません。
前回返信時の状況では、AdobeのヘルプなどからProRes 422HQやXAVC-IなどのHLG収録素材はPremiere Proにて正しく扱うことができるようで、「Catalyst Browse」ではAX700など民生機で収録したHLG素材をHLGとして認識できるようでしたので、方法の一つとしてご紹介した次第です。
素材の扱いがどうであれ、シーケンス設定をBT.2100にしてPremiere ProからHLGの属性が付いた「HDR動画」として書き出すことはできると思いますが、仮にHLG(BT.2100)で撮影された素材をSDR(BT.709)と誤認識された状態の素材を扱うと、やけにコントラストが浅く色が薄い映像になってしまい変な映像になると思います。
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Ckun様
返信ありがとうございます。
①Premiere Proのシーケンス設定にて作業カラースペースをRec.2100 HLGに設定
②「Catalyst Browse」でXAVC-Iに変換
①+②を実施して、
変換したファイルをタイムライン上に持ってくると、Premiere Proでクリップの不位置に関する警告が出ました。フレームレートも合っています。原因が何かわからず、現在の設定を維持で進んでいいのか。どうしたら良いのでしょうか。よろしくお願いします。
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書き出し時はProRes 422 HQ HLG
書き出し画面でここの設定が見当たりませんでした。
どのように設定しているのでしょうか?
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「クリップの不一致」が出ている場合、BT.2100などの色域を含めて何かが一致ししていないということですので、仮にシーケンスの設定を正確に正しく行っているとしますと、クリップの方が適切ではないということになると思います。
文字だけですとなかなかお手元の状況がわからないのですが、とはいえスクリーンショットを沢山貼っていただくのも大変だと思いますので、一応流れを改めて書いてみます。
まず、「Catalyst Browse」での変換ですが、ソースの色域がRec.2020/HLG(BT.2100と同義です)になっており、出力もソースと同じになっていることを確認してXAVC-Intraで書き出します。
書き出したMXFをPremiere Proに読み込み、念のためプロパティにてBT.2100 HLGになっているか確認します。
「クリップに最適なシーケンス」を作成します。
念のため、シーケンス設定をひらいてBT.2100になっていることを確認します。
書き出し画面にて、QuickTimeのProRes 422 HQ HLGを選びます。
以上の流れで書き出していただきますとBT.2020 HLGの属性が付いたmovファイルが書き出されます。
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Ckun様
丁寧にありがとうございます。
以前よりも色が良く、明るい感じでYouTubeに投稿できました。
ただ、なぜか映像に赤が少し強く出ている感じがします。
別の動画を同じように投稿して試してみます。
またご報告します!
本当にありがとうございます。
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先程YouTubeに「QuickTime」で書き出したファイルが4K HDRにYouTubeで変換されず、通常の4K動画としてUPされてしまいました。
YouTubeに4K HDRの動画を書き出す際は、
「QuickTime」ではなく、「H.264」で行わないと行けないようです。
H.264で4K HDRを書き出す方法はあるのでしょうか?
宜しくおねがいします。
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>YouTubeに4K HDRの動画を書き出す際は、
>「QuickTime」ではなく、「H.264」で行わないと行けないようです。
ということですが、張っていただいたリンク先(私が最初に張ったリンク先と同じですね)にはそのようなことは書いていないと思います。今一度、リンク先の「HDR 動画ファイルのエンコーディング」の欄をご確認いただければと思います。
もちろん、H.264のMP4コンテナでアップロードしてもよいのですが、その場合10bitで書き出していただく必要があります。作品の長さが長い場合には、H.264のほうが良いと思いますが、その場合は書き出し設定を適切にカスタマイズする必要が出てくると思います。
ちなみに、先ほどの返信の手順で書き出したProRes 422 HQ HLGのmovファイルをYouTubeにアップして、HDR対応環境で再生した結果がこちらです。
(スクリーンショットの色域が適切に変換できていないので、添付した画像の色は不正確です。)
ちなみに、私の手元のPC(Windows)環境がHLG非対応でHGR10(PQ)のみ対応のためか、ディスプレイの性能があまりよくないためかわかりませんが、そもそも色調が合っていないようです。SONYのテレビで見ると大丈夫なようです。
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Ckun様
確かにHDR投稿になっていますね。
こちらの手順が悪かったと思うので、もう一度確認しながらトライしてみます。
ありがとうございます。
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Ckun様
無事にHDRで投稿できました!!!!
感動で泣きそうです。
ここまで手助けして頂き、ありがとうございます。
ただ、色調が少し赤くおかしいのですが、
こういった場合はどの様な方法で、色合いを合わせていくのでしょうか?
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撮影したHLG素材に色補正を行う場合には、HDRをきちんと確認できるモニター環境が必要になります。Adobeのマニュアルの該当箇所のリンクを貼ってみますね。
必要なハードウェアを用意したうえで、編集システム全体がBT.2020/HLG(BT.2100)で動くよう設定する流れになります。BlackMagic Design製のデバイスを使っている場合にはこのような設定画面になります。
とはいえなかなか環境をそろえるのは難しい場合もあるかと思いますので、ちょっとした補正であれば厳密さは妥協して調整してしまうのも手ではあると思います。
しかしながら、赤が強いというのが実際にBT.2100環境で視聴して赤が強いのか、モニター環境の各種設定や性能の関係で赤が強く見えているのか、注意が必要だと思います。
BT.2100の映像をBT.709と誤認された状態で見ると(AX700の素材をそのままPremiere Proに読み込んだ状態)、BT.2020とBT.709の色域の関係で色が薄いだけではなく若干緑っぽい印象に見えます。その表示に慣れていると、正しい表示にしたときに赤が強く見える可能性もあり得ます。
モニター環境がクリアされている前提で書き進めますと、ホワイトバランスがズレて全体的に赤みを帯びているか、赤い部分が濃すぎる印象になっているかということかと思いますので、Lumetriカラーエフェクトで修正できるかと思います。
前者の場合は、ホワイトバランスの項目で合わせます。映像中に白いものが写っていれば、WBセレクターのスポイトでクリックしてやると、その部分が白くなるような補正値がセットされます。スライダーを動かして見た目でお好みの雰囲気に合わせてもOKです。
後者の場合は、カーブの中の色相VS彩度を使う方法があります。彩度を調整したい赤い部分を色相(VS彩度)セレクターでクリックして、中心を下げると赤の彩度だけ下げられます。
色の調整は、誤解を恐れず書くと素材の情報をどんどん捨ててゆくことなので、過度な調整は映像の破綻(諧調飛び・ノイズの増加)を招くことがあります。AX700のHLGは8bit収録だったかと思いますので、推測にはなりますが控えめに調整した方が破綻が少ないのではないかと思います。
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ひとつ、音声関連で注意が必要なことがありました。
AX700はステレオ2ch録音ができると思うのですが、MP4→MXF変換してPremiere Proに読み込むと、無音のチャンネルが6個追加されてモノラル×8chになっているかと思います。
なので、録音の状況に合わせてこの部分は設定を変更する必要が出てきます。
元のMP4と同じステレオ扱いにしたい場合は、プロジェクトパネルでMXFファイルをすべて選び、右クリック→変更→オーディオチャンネルを選び、このように設定してからタイムラインに並べてゆきます。
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Ckun様
BT.2100環境を整えるのは、費用がかなり必要ですね。
今現在、2019年モデルのMacBook Proを使用しています。
HDR再生は出来るのですが、正確には4Kではないモニターです。
Lumetriカラーエフェクトを使用しました。
赤色の補正はいい感じです。
ありがとうございます。
赤色とは別件で、人の顔がギラついて見えています。
素材動画では、人の顔がギラつく(肌がオイリーな感じに見える)感じではありません。
これは一体何が原因なのでしょうか?
現場の照明が強すぎるのであれば、素材動画でもギラついている感じになると思うのですが。
音声の件、そのとおりです。
設定方法まで詳しく助かります!
本当にすべて把握されていて、凄いという感想しか出ません。
なにをどう勉強されたら、その域に達するのでしょうか?
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>素材動画では、人の顔がギラつく(肌がオイリーな感じに見える)感じではありません。
この場合の「素材動画」がどのように再生されたものかによって、状況が変わってくるかと思います。
私自身、パソコン上のHDR表示については全く詳しくなく、特にMac環境での再生は検証していないので、AX700のHLG素材に対して色域変換と併せてニー補正(ニー:膝を曲げたような応答カーブ)がかかったようなソフトクリップで表示しているのか否か等など、残念ながらよくわかりません……。
顔がぎらつくとなりますと、何らかの処理の過程で高輝度域がハードクリップされていたり、HLGに対してPQのカーブで再生している可能性(色もきつくなると思います)もゼロではないかもしれず、もしくは本当にぎらついているのだけれども「素材動画」の再生環境が高輝度域にソフトクリップをかけて再生しているので目立っていなかっただけ、などなどなどなど、あらゆる面から状況を把握しないと、なかなか原因はつかめないように思います。
BT.2020/HLG(BT.2100)自体はとてもシンプルな考え方で単純なものなのですが、間に入る編集ソフトやその他諸々がメタデータを正しく認識するか否かやHLG信号を正しく扱えるか否かなど、工程が増えることで事情が一気に複雑化してしまいます。
理想はすべての工程でどのように映像信号が扱われているかを把握することだとは思うのですが、なかなか難しいかと思いますので、問題解決への近道も思いつかないというのが正直なところです。
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Ckun様
ここまで導いて頂きありがとうございました。
私自身でも勉強して、少しでも良い動画を作れるように努力します。
一個一個試して、改善策を探していきます!