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Log素材をProres変換した時に生じる弊害について

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Nov 18, 2024 Nov 18, 2024

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Slog3で撮影したH.264コーデックの4:2:2 10bitの素材を、Prores変換してから編集することでカラーや階調に何か影響を及ぼすのでしょうか?

せっかくlogで撮影したのにProres変換することでその階調の幅広さが失われたり、カラー編集時に何か困ることが起きるのかどうかご教示ください。

また、Prores変換する際に422HQやLTなどの選択肢があると思いますが、H.264から変換する際におすすめのコーデックはありますでしょうか。

 

コーデックやlogのことにあまり詳しくないので分かりやすく教えていただけると幸いです。

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>Slog3で撮影したH.264コーデックの4:2:2 10bitの素材を、Prores変換してから編集することでカラーや階調に何か影響を及ぼすのでしょうか?

 

コーデックだけの観点からは、ProRes 422シリーズは4:2:2 10bitなので、S-Log3で収録したH.264 4:2:2 10bit からProRes 422シリーズに変換してもわずかな圧縮によるアーティファクトの増加以外にカラーや諧調に変化はないものなのですが、Premiere Proでのワークフローでは変化する可能性があり、注意が必要になります。

 

まず、S-Log3収録のH.264のファイルは、通常「フルレンジ」と呼ばれるレンジ(10bitコード値で0〜1023の間)で収録されます。

これをAdobe Media EncoderでProRes変換すると、「ビデオレンジ」(10bitコード値で64〜940の間)にマッピングされるので、わずかですが諧調は荒くなります(実用上問題になるか否かは、その後の処理内容によると思います)。そしてPremiere Proに読み込むとS-Log3ではなくRec.709として認識されるようなので、手動で「メディアカラースペースを上書き」にて適切なS-Log3 (ガマットも)に設定してやる必要が出てきます。

 

サードパーティのアプリには、レンジ変換なしでProRes変換されるものもあるのですが、そのようなソフトでProRes変換したファイルをPremiere Proで読み込むと、それが「ビデオレンジ」と誤認識されて少しコントラストが上がってしまう(わずかながら階調も変化する)こともあります。

 

この理屈自体が少々ややこしく難しく、容易に説明するのは難しいのですが、ProResに変換する必要性がなければ、収録素材をそのままで扱っていただいた方が無難だと思います。

 

そういったことも踏まえたうえで、編集時のレスポンスなどの都合で(プロキシ編集は避けたい場合で)ProRes変換を行う場合、ストレージの制約がなければ、やはり一番劣化が少ないProRes 422 HQが良いと思います。

(ProRes 422 LT → ProRes 422 → ProRes 422 HQの順でおおよそ1.5倍ずつビットレートが高くなり劣化も少なくなります。)

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