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Premire ProでのHDRの扱いについて

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Jun 02, 2023 Jun 02, 2023

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初めて投稿させていただきます。

現在Premiere Proのv23.40を使用しています。

 

iPhoneで撮影したHDRのクリップ(以降クリップAと記載)を使用した時の動作で質問があります。

 

[設定]→[一般]→[ディスプレイのカラーマネジメント]にチェックが入っていると、

 

①クリップAをソースパネルで表示した映像

②Rec709のシーケンスにクリップAを挿入してプログラムモニターで表示した映像(自動トーンマッピングはオフ)

③Rec2100HLGのシーケンス(クリップAのカラースペースと同じ)にクリップAを挿入してプログラムモニターで表示した映像

 

上記全てが白飛びしたような映像となり、逆に

[設定]→[一般]→[ディスプレイのカラーマネジメント]にチェックが入っていないと、

上記①と③は白飛びせずに表示され、②は白飛びしているようになります。

これは自動トーンマッピングはオフにしているため、Rec709のシーケンス(SDR)にRec2100HLG(HDR)のクリップAを入れたためだということは理解できるのですが、なぜ[ディスプレイのカラーマネジメント]をオンにした場合は、すべてのパターンで白飛びしたように表示されるのか理解したいです。

 

色々調べてみましたが、書いてあることが逆になったりしていて解決できておりません。

 

分かる方がいらっしゃれば教えていただければ嬉しいです。

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Jun 02, 2023 Jun 02, 2023

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お書きいただいた挙動は、全て正常な挙動です。

それぞれの場合について、簡単に説明してみますね。

 

まず、

 

>[設定]→[一般]→[ディスプレイのカラーマネジメント]にチェックが入っていると、

 

この場合、

 

>①クリップAをソースパネルで表示した映像

→カラーマネージメントにより、HDR→SDRの変換が行われるので、SDRで表現できない明るい部分は白飛びします。

 

>②Rec709のシーケンスにクリップAを挿入してプログラムモニターで表示した映像(自動トーンマッピングはオフ)

→Rec.709のシーケンスに載せた時点で、HDR→SDRの変換が行われますので、SDRで表現できない明るい部分は白飛びします。

 

>③Rec2100HLGのシーケンス(クリップAのカラースペースと同じ)にクリップAを挿入してプログラムモニターで表示した映像

→Rec.2100 HLGのシーケンスの内容が、カラーマネージメントによりHDR→SDRの変換されますので、SDRで表現できない明るい部分は白飛びします。

 

>[設定]→[一般]→[ディスプレイのカラーマネジメント]にチェックが入っていないと、

 

こちらの場合は、

 

>①クリップAをソースパネルで表示した映像
→カラーマネージメントされないので、HDRの素材がSDR変換されずに表示されますので、不正確な表示(高輝度部分が実際より暗くなっている)ではあるものの白飛びはしません。

 

 

>②Rec709のシーケンスにクリップAを挿入してプログラムモニターで表示した映像(自動トーンマッピングはオフ)

→Rec.709のシーケンスに載せた時点で、HDR→SDRの変換が行われますので、SDRで表現できない明るい部分は白飛びします。

 

>③Rec2100HLGのシーケンス(クリップAのカラースペースと同じ)にクリップAを挿入してプログラムモニターで表示した映像

→カラーマネージメントされないので、Rec.2100 HLGのシーケンスの内容はHDRからSDRへの変換がされずに表示されますので、不正確な表示(高輝度部分が実際より暗くなっている)ではあるものの白飛びはしません。

 

といった説明で、いかがでしょうか。

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Ckun 様

 

早速ご回答いただきありがとうございます。

 

ディスプレイのカラーマネージメントはAdobeの公式で「Premiere Pro でのカラーマネジメントは、色域 P3 表示と sRGB 表示を使用してカラーを正確に表示することで、プロジェクトに影響を及ぼします。」

と記載があるのですが、これが今回ご回答いただいたHDR→SDRの変換がされているという意味であっていますでしょうか。

 

また、カラーマネジメントがオフの際は、

>→カラーマネージメントされないので、Rec.2100 HLGのシーケンスの内容はHDRからSDRへの変換がされずに表示されますので、不正確な表示(高輝度部分が実際より暗くなっている)ではあるものの白飛びはしません。

とご回答いただきましたが、ではHDR動画を編集しようと思う場合は、どうすれば正確な表示での編集が可能になるのでしょうか。HDR対応モニターがあれば正確な表示になるのでしょうか。

 

続けての質問となり申し訳ございませんが、返信いただければ幸いです。

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カラーマネージメントについては、お書きいただいたような色域の変換(たとえば、Rec.709の映像をMacのP3色域で再生すると色が濃くなってしまうので、その変換)と共に、「ガンマ」など伝達関数の変換を含みます。

 

HDR→SDRの変換と簡単に記載させていただきましたが、正確には色域をBT.2020からお使いのディスプレイの色域に変換し、伝達関数をハイブリッドログガンマからお使いのディスプレイの伝達関数に変換するといった内容になります。

 

>ではHDR動画を編集しようと思う場合は、どうすれば正確な表示での編集が可能になるのでしょうか。HDR対応モニターがあれば正確な表示になるのでしょうか。

 

こちらについては、どの程度の正確性を必要とされるかによるのですが、きちんとHDRの編集を行う場合にはこちらのリンク先のような手法をとることになります。

Premiere Pro の Rec. 2100 HLG でネイティブに動作します。 

 

私自身では、実務ではなく検証の範疇ではありますが、BlackMagicのDeckLink 4K Extreme 12Gと、SONYの家庭用4K HDR対応テレビとの組み合わせである程度使えそうなことは確認しております。

(いわゆる「マスターモニター」と呼ばれるものは数百万円なので、HDRの仕事がたくさん入ってこないと到底手が届かないので、家庭用テレビで代用しました。)

 

お手軽に済ませるということですと、私自身は正確性までの確認はしておりませんものの、たとえばMacBook ProのHDR対応ディスプレイで編集といった場合には、「ディスプレイのカラーマネージメント」と共に「拡張ダイナミックレンジモニタリング」にもチェックを入れることで、一応HDRの表示にはなるかと思います。

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せっかくの機会なので、MacBook Pro(13-inch, M1, 2020) にて、「拡張ダイナミックレンジモニタリング」の有無による表示の違いを写真で載せてみます。

※スクリーンショットはSDRになってしまうので、実際にディスプレイの写真を撮らないと差が分からないためです。

※素材はiPhoneでHDR撮影したものではありませんが、Log収録した素材をRec.2100 HLGのシーケンスで扱っている状態です。

 

拡張ダイナミックレンジモニタリング「OFF」拡張ダイナミックレンジモニタリング「OFF」

 

拡張ダイナミックレンジモニタリング「ON」拡張ダイナミックレンジモニタリング「ON」

 

機種にもよるかもしれませんが、MacBook Pro(13-inch, M1, 2020) では画面の明るさを最大まで上げてしまうと白飛びしてしまうので、やや暗めに設定する必要がありました。

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Ckun 様

 

ご丁寧にご返信いただき、また写真も送付いただき誠にありがとうございます。

 

大枠は理解できたかと思っておりますが、最後に以下質問もさせていただけますでしょうか。

 

ディスプレイのカラーマネジメントがONの状態で、

Rec709のシーケンスにHDR素材が入っている場合白飛びが発生しますが、このまま「拡張ダイナミックレンジモニタリング」もONにすると白飛びがしない(減る?)状態になります。

これは「カラーマネジメント」「拡張ダイナミックレンジモニタリング」ともにONの状態のため、Rec709のシーケンスもSDR→HDR(色域も709→2020に?)になって表示されるからという解釈であっていますでしょうか。

 

何度も申し訳ございません。

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>Rec709のシーケンスにHDR素材が入っている場合白飛びが発生しますが、このまま「拡張ダイナミッ>クレンジモニタリング」もONにすると白飛びがしない(減る?)状態になります。

 

Rec.709のシーケンス上で、100%~約109%の「スーパーホワイト」という領域が見えるようになった可能性があるかもしれません。

 

昨日検証に使ったMacと素材データが本日手元にないのですぐに挙動を確認できない状況でございますため、後ほど環境が揃ったときに私も確認してみます。

 

【2023/6/4追記・修正】

上記の点についてHDRディスプレイを使用した実機で確認したところ、シーケンス設定がRec.709の状態でも、「拡張ダイナミックレンジモニタリング」をオンにすることでHDRの表示になることが確認できました。

 

これは、Premiere Proの良いところである「内部的に32bit浮動小数点で処理している」という仕組みから、SDRのシーケンスで100%を大幅に超える輝度の部分も保持しているため、それがそのままHDRのモニターに表示されてしまうということかと思われます。

 

Rec.709のSDRとして、MOVやMP4などの動画ファイルに書き出しますと、100%以上(フルレンジで扱うコーデックの場合)もしくは約109%以上(ビデオレンジ・リミテッドレンジ・リーガルレンジと呼ばれるレンジで扱うコーデックの場合)の信号はカットされますので、見た目が大幅に変わることになります。

 

ですので、Rec.709のSDRで編集する際は、「拡張ダイナミックレンジモニタリング」をオフにする必要がありそうです。

 

2023-06-04_101.jpg

 

(以上で追記終わり)

 

こちらのリンク先をご参照いただきまして、Lumetri スコープをご覧いただきますと、明るさの分布など視覚的にわかりやすいと思います。

(クランプ信号のチェックは外しておいてください。)

Premiere Pro の Lumetri スコープ 

 

ちなみに、

 

>これは「カラーマネジメント」「拡張ダイナミックレンジモニタリング」ともにONの状態のため、>Rec709のシーケンスもSDR→HDR(色域も709→2020に?)になって表示されるからという解釈であっていますでしょうか。

 

こちらは部分的には合っている思うのですが、「お使いになっているディスプレイの色域・ダイナミックレンジで、可能な限り正しく表示する」というものと捉えていただくとよいのではないかなと思います。

 

昨日私が検証したMacBook Pro内蔵ディスプレイで例えますと、「P3の色域・500ntのディスプレイ向けへの変換が行われた」ということになるかと思います。

 

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Jun 03, 2023 Jun 03, 2023

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Ckun 様 

 

返信が遅くなり申し訳ございません。

だいぶ理解できたかと思います、ありがとうございます。

https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/color-management.html

のページにもあります通り、HDR動画を作らず、普通にYouTubeとかの動画を作る場合はカラーマネジメントはOFFにしておいたほうが良さそうですね。

 

でもHDR動画を作りたい場合も基本はOFFにしないといけない?(SRGB変換されてしまい表示がおかしいから?)ことになるんですかね。

 

この辺りは難しいところですね、引き続き勉強していきます。

本当にありがとうございます。

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Jun 03, 2023 Jun 03, 2023

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カラーマネージメントについては、その仕組み全体を理解していないとなかなか難しいです。

(仮に理解していも、macOSのRec.709の扱いなどイレギュラーなものもあり、ややこしいのですが……)

 

>HDR動画を作らず、普通にYouTubeとかの動画を作る場合はカラーマネジメントはOFFにしておいたほうが良さそうですね。

 

WindowsでsRGBのディスプレイをお使いの場合で、Rec.709の映像制作を行う場合には、ディスプレイのカラーマネージメントはOFFで良いと思います。

 

暗い部屋で編集作業を行う場合には、カラーマネージメントをONにした方が良いかもしれませんが、提示されているリンク先に記載の通り8bitで微妙なガンマ変換を行うと暗部の諧調特性が悪くなるので、違いを理解したうえでお使いいただければと思います。

 

ちなみに……、アドビの公式サイト内の説明ではRec.709はガンマ2.4相当で表示する前提ですが、これはあくまでも暗所でモニタリングする場合のものでして(Rec.1886)、明るいところで作業する場合にはsRGBと同じガンマ2.2相当の表示でも差し支えないと思います。

(家庭用のテレビも、明るいリビング向けの設定ではガンマ2.2相当になっているかと思います。)

 

更に余談ですが、アドビの公式資料とそのリンク先にある「QuickTime ガンマバグ」は、情報が古く、最近たまに問題になる「macOSのRec.709をガンマ1.96相当で表示する問題」も絡んでいろいろと誤解を招きかねないものなので、無視していただいてよいかと思います。

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Jun 03, 2023 Jun 03, 2023

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Ckun 様

 

>WindowsでsRGBのディスプレイをお使いの場合で、Rec.709の映像制作を行う場合には、ディスプレイのカラーマネージメントはOFFで良いと思います。

 

難しいですね、どういう時にカラーマネジメントをONにすれば良いのか、、

 

当方、MacBookProの2018モデルを使用していますが、どっちが正解なのか。

 

Ckunさまはこの辺りどのように知識を学ばれたのでしょうか、差し支えなければ教えていただければ嬉しいです。

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Jun 04, 2023 Jun 04, 2023

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すみません、まず以前の返信内容( Re: Premire ProでのHDRの扱いについて - Adobe Support Community - 13836341  )に一部不正確な記述がございましたので、取り消し線を入れたうえで加筆いたしました。

 

>当方、MacBookProの2018モデルを使用していますが、どっちが正解なのか。

 

2018年モデルのMacBook ProはP3色域のディスプレイかと思いますので、ディスプレイのカラーマネージメントはONで使用するのが正解です。

 

基本的に、ディスプレイのカラーマネージメントは「ON」で使うべきなのですが、一部例外としてsRGBのディスプレイでWEB公開向けのRec.709の編集をする場合はOFFの方が良いといったことを、アドビの公式サイト(Premiere Pro のカラーマネジメント )で説明されています。

(8bitでのガンマ変換による暗部のディテール悪化の回避という意味もあります。)

 

また、タイムラインのカラースペース・伝達関数と、使用しているディスプレイのカラースペース・伝達関数が同一の場合には、カラーマネージメントによる相互変換をしなくても大丈夫なので、その場合もディスプレイのカラーマネージメントはOFFで良い(もちろんONでも良いのですが)ということになります。

 

>Ckunさまはこの辺りどのように知識を学ばれたのでしょうか、差し支えなければ教えていただければ嬉しいです。

 

これはなかなか一言では言いにくく、自然と身についてきているといった感じです。

 

誤解を恐れずに書きますと、ネット上の情報や一般向けの映像制作関連の書籍に書かれている技術的な情報は、「わかりやすく」記載されている分正確さに欠けていることもしばしばなので(時には誤った情報ということもありますし……)、参考程度にとどめるようにしています。

 

Rec.709やRec.1886といった規格は公開されていますのでそれらで基本的に事は分かりますが、実際の運用はまた異なることも多々ありますので(その最たるものが、日本の放送系で標準となってしまった色温度9300K)、結局は信頼できる情報をあつめながら自身でも検証して……といったことで、今に至っております。

 

機材メーカーさんが提供している技術情報やセミナーも、かなり貴重な情報源になりますね。

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Jun 04, 2023 Jun 04, 2023

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Ckun 様

 

状況に応じた設定の仕方はわかってきたのですが、ちゃんとその理屈を理解したいので、、

 

このスレッドの最初の方のCkunさまのご回答で、

>カラーマネージメントについては、お書きいただいたような色域の変換(たとえば、Rec.709の映像をMacのP3色域で再生すると色が濃くなってしまうので、その変換)と共に、「ガンマ」など伝達関数の変換を含みます。

 

といただきましたが、P3はRec709より広い色域ですよね、そのP3のモニタでRec709のシーケンスを表示するのは問題ないという認識でいたのですが、そもそもこの考え方が間違っていますでしょうか。

 

これはRec709の映像を無理やりP3の色域まで伸ばしている(変換している?)という意味になるのでしょうか。。

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Jun 04, 2023 Jun 04, 2023

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>P3はRec709より広い色域ですよね、そのP3のモニタでRec709のシーケンスを表示するのは問題ないという認識でいたのですが、そもそもこの考え方が間違っていますでしょうか。

 

考え方としましては、正しいと思います(厳密には、色域の「広さ」だけではなくカバー率も考慮する必要がございます)。

 

しかしながら、この考え方は「正しくカラーマネージメントされている」ことが前提となります。

 

ネットで「CIE色度図」を検索していただくといろいろな色域をプロットした図が出てくるかと思いますが、色域が異なると三原色の点の位置が異なることが図から読み取れると思います。

 

色を表現する際に、赤・緑・青(RGB)の数値で示すことが多々ありますが、たとえ同じ数値でもその基準となる赤と緑と青の色が変わってしまうと表現される色は変わってしまいますね。

ですので、RGBの値で色を表すときには、必ず色域とセットで扱うことになります。

(パソコン上で扱われる画像では、特に指定が無ければsRGBが基準と考えて良いかと思います。)

 

色域がP3のディスプレイに、色域がRec.709の映像を表示させる場合には、Rec.709でのRGB値をP3でのRGB値に「翻訳」する必要がございます。それが、「カラーマネージメント」です。

 

2倍濃縮の麺つゆを使った煮物のレシピそのままの分量で3倍濃縮の麺つゆを使うと、想定より味が濃くなってしまうのと同じようなものですね。強引な例えですが、2倍濃縮のレシピで3倍濃縮の麺つゆを使うにあたって、麺つゆの量を減らす作業が、カラーマネージメントに相当します。

 

3倍濃縮の麺つゆを使うと2倍濃縮の麺つゆよりも濃い味を作り出せますが、これが色域が広いということに相当します。

(麺つゆの場合は、煮詰めればよいですとか濃縮つゆはダシが弱いとかいろいろありますが、それはここでは無視してくださいませ。)

 

ふだんMacを使用していると、macOSのカラーマネージメント機能が働いているのであまり色域の変換を意識することは無いと思うのですが、実際にはアプリによって挙動が異なったりしてこまごまとした問題を引き起こすことがあります。

 

ちなみに、Appleのデバイスで用いられるDisplay P3は、映画向けのDCI-P3を少しアレンジしたものでガンマや白色点はsRGBと同等なので、広く用いられているsRGBの画像類は色域の変換のみで表示できる仕組みになっています。

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