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Premiereの編集画面(ソースモニタおよびプログラムモニタ)の表示色と
書き出したメディアの色が違うので、設定の問題かといろいろ調べましたが、
どうやら編集画面が正しい色で表示されていないのではないかという疑問に行き着きました。
H.264などで書き出したメディアをQTプレイヤーなど他のプログラムで表示すると、
全体にやや浅い色に見えるのですが、
同じものをPremiereのソースモニタで表示すると、編集中のソースと同じ色で表示されます。
H.264出力はやや色が退色するなどの報告もありますが
書き出しのコーデックを変えても結果は同じでなので、原因はそこではなさそうです。
つまり、編集画面(ソースモニタおよびプログラムモニタ)の発色が、
実際よりも少し濃く表示されているのではないかと疑われるのです。
ということはPremiere自体のカラーマネジメントが必要なのでは思いますが、その設定方法が分かりません。
編集画面の色を調整して他のプログラムと揃えることは出来ないのでしょうか。
ここが揃わないと、Premiere上でいくら調色しても意味がありません。
どなたか詳しい方いらっしゃいましたら、ご教授お願いします。
ちなみにディスプレイ自体のキャリブレーションはとってあり、
Creative Cloudアプリのカラーマネジメントの同期もしてある状態です。
Mac OS X 10.11.6
Premiere Pro CC 2017
よろしくお願いします。
私の数少ない検証によるものなので不確かな部分もありますが、分かる範囲で返信いたします。
>だとしてもどのような理屈でこうなっていて、それをどう納得してどう対処するべきなのか、
こちらに関しては非常にシンプルでして、OSのカラーマネージメントを通らず素通りのような形で出てくることになりますので、「Rec.709のディスプレイで見る」が正解ではないかと思っています。
この画像は、MacBook Pro本体のHDMI出力に業務用のモニターを接続した状態を写真に撮ったものです(モアレ対策でぼかしてます)。左がPremiere Proのプログラムモニターで、右がQTプレーヤーの表示で、どちらも同じ素材(ProRes 422のmov)を表示しています。普段このような使い方はしませんが、一応このような接続でもほぼ正しい色で見られることは確認しております。
波形で見ますとごくわずかな差がありますが、視覚的にはほとんど問題ないレベルかなと思っております。0%以下の黒や100%以上の信号は出てきませんが、HD-SDI接続した基準信号のカラーバーと比べても見た目的には同じと言っても良さそうです。
とはいえ、Rec.7
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私もこの件は気になっておりましたので、詳しい方に教えていただきたいなと思っておりました。
私が検証した限りでは「ソースモニターやプログラムモニター、一部のユーザーインターフェース部分は、macOSのカラーマネージメントが働かない」ようです。
おそらく、お使いのディスプレイは広色域タイプであり、カラーマネージメントされていない編集画面の色が濃く表示されているのだと思います(sRGBの画像をカラーマネージメントせずにAdobe RGBのディスプレイに表示したときと同じ理屈です)。
書き出されたH.264などのファイルにはおそらくRec.709の情報が入っているので、QTプレーヤーとOSでカラーマネージメントされてほぼ正しく表示されているはずです。
根本解決ではないのでオススメできる方法なのか自分でも判断がつきませんが、もしお使いのディスプレイに「sRGB」モードがありましたら、切り替えてみていただきますと正しい色に近い状態で表示されるのではないかと推測しています。
以下は余談です……
一昔前ですと、ビデオのノンリニア編集で色を厳密に調整する際には、映像信号をベースバンド出力できるボードを組み込んで業務・放送用のモニターを使用するというのが一般的でした。
パソコンディスプレイ上のソース・プログラムモニターは、簡易的な表示という感覚です。
しかしサイネージやWeb動画などなど、パソコンやスマホで使用される映像が多い今では、編集環境のモニターもパソコンのディスプレイのみで完結できると便利だなと思っております。
他にも、(私は所有しておりませんが)P3色域になったMac Book Proでの編集画面はちょっと色が濃いのかな?ですとか、(私は試していませんが)BT.2020色域の素材を編集するときは色あせた表示で我慢しないといけないのかな?など疑問に思っておりました。
お詳しい方のご意見を、ぜひお伺いしてみたいです。
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返信ありがとうございます。
なるほど、今のところAdobeの対応を待つ以外、根本的な解決方法はなさそうだということですね。
機能が充実したソフトだけに、こうした欠点はとても残念に思います。
これを改善するのが技術的にどれだけ難しいことなのかよくわりませんが、
だとしてもどのような理屈でこうなっていて、それをどう納得してどう対処するべきなのか、
はっきりした指針が欲しいものです。
最終的な仕上がりは出たとこ勝負!(ちょっと浅く仕上がるのでそこは経験値でカバーして)みたいなのでは、
時間をかけて制作する側としてはどうも納得がいかないです、、、。
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追記です。
出来上がったデータをDVDに焼いて自宅のテレビで再生したところ、
パソコンで見るよりも彩度・コントラストが上がって、
ちょうどPremiereのソース/プログラムモニタの表示に近い感じの色で再生されました。
並べて比べてみたわけではありませんが、
Ckunさんが「余談」として言及されていたように、
ソース/プログラムモニタは最終出力のテレビモニタの表示をシミュレーションしていると考えれば
少し納得がいくような気がしました。
(YouTubeなどのネット配信については疑問がまだ残りますが、、、)
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私の数少ない検証によるものなので不確かな部分もありますが、分かる範囲で返信いたします。
>だとしてもどのような理屈でこうなっていて、それをどう納得してどう対処するべきなのか、
こちらに関しては非常にシンプルでして、OSのカラーマネージメントを通らず素通りのような形で出てくることになりますので、「Rec.709のディスプレイで見る」が正解ではないかと思っています。
この画像は、MacBook Pro本体のHDMI出力に業務用のモニターを接続した状態を写真に撮ったものです(モアレ対策でぼかしてます)。左がPremiere Proのプログラムモニターで、右がQTプレーヤーの表示で、どちらも同じ素材(ProRes 422のmov)を表示しています。普段このような使い方はしませんが、一応このような接続でもほぼ正しい色で見られることは確認しております。
波形で見ますとごくわずかな差がありますが、視覚的にはほとんど問題ないレベルかなと思っております。0%以下の黒や100%以上の信号は出てきませんが、HD-SDI接続した基準信号のカラーバーと比べても見た目的には同じと言っても良さそうです。
とはいえ、Rec.709を選択できるパソコン用モニターはわずかですし、Rec.709はほぼsRGBと同等とは言われてますが良いディスプレイは広色域タイプだったりしますので、普通のパソコン環境ではどうするべきか気になっておりました。
>出来上がったデータをDVDに焼いて自宅のテレビで再生したところ、
>パソコンで見るよりも彩度・コントラストが上がって、
>ちょうどPremiereのソース/プログラムモニタの表示に近い感じの色で再生されました。
この現象についてはテレビの機種や設定などで色味が異なるので確実なことは言えませんが、もし可能でしたら編集にお使いのパソコンとテレビをHDMI接続して、Mercury Transmitでテレビに出力されてみてはいかがでしょうか。断言はできませんが、先ほど書きました業務用ディスプレイと同様に、Rec.709の信号として概ね正しくテレビに伝わると思います。
なお、DVDはSD解像度なので、HDとは色の規格も違います(Rec.601)。Adobeのソフトで作業されてましたら正しく変換されていると思いますが、フリーソフトなどが間に入っていると正しく変換されないことがありますので、少し注意が必要です。
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詳細な解説ありがとうございます。
おっしゃるとおり、Rec709をディスプレイに摘要してみると、見事に色が合いました。
↓適用前
上がPremiereのプログラムモニタ、下がQTプレイヤーで表示したものです。
明らかに下の方が明度が高いのが分かります。
今まではこの状態でした。
↓Rec709を当てた場合
見た目ではほぼ同じ色に見えます。
以後はこの状態で作業してみようと思います。
テレビと繫いでみるのは、まだやってみていませんが、そのうち時間があるときにでも試してみたいと思います。
これで、少しスッキリした気がします。
ありがとうございました!
ただ、まだいまいちモヤモヤがスッキリしないのは、
そもそもPremiereがなぜこのような仕様になっているのか、その点がまだすとんと落ちていないのです。
何か明確な理由があってそうしているのか、技術的な問題でそうせざるを得ないのか、、、。
いずれにせよ、僕が探してみた限り公式でも市販のガイドブックでも、この件に言及した文献は見当たりませんでした。
「正確な色を表示するには、Rec.709のディスプレイを使用してください」とひとことあるならば、
ああそういうことなんだと、まだ思えるのですが、、、
誰もそこに言及していないのです。
僕が考えすぎなんでしょうか?
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ひとつだけ心配なことは、使用なさっているディスプレイに合わないディスプレイプロファイルを使用されますと、全体的に正しい色再現ではなくなってしまうことです。最初のご質問文にありました「QTプレイヤーなど他のプログラムで表示すると、全体にやや浅い色に見える」状態が、本来の色再現に近いのかもしれません。
>そもそもPremiereがなぜこのような仕様になっているのか、その点がまだすとんと落ちていないのです。
ビデオ編集の場合、色に限らず動き(フレームレート)も含めて「正しいモニタリング」という点では、BlackmagicやAJAなどのインターフェースを使用してマスターモニターかそれに準じるピクチャーモニター、あるいは信頼できるテレビで表示することが大前提なので、パソコンディスプレイ上の表示はあまり重視されていないのかなぁと、漠然と思っております。
>僕が考えすぎなんでしょうか?
いえいえ。色調整にこだわりだすと誰もがぶつかる壁だと思います。今後はBT.2020やBT.2100(HDR)といった規格も身近になってきそうですので、編集時のモニター環境についての情報も増えてくるのではないかと思っています。
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確かにおっしゃるとおりですね。
もともとの設定のママでも、最終的に民生プレーヤーで再生して家庭用テレビに写したときに
ほぼ意図どおりの結果が出たわけですから、そもそもそれで問題ナシとも言えます。
まだナゾは多いですが、ともかく疑問のひとつが解消されてよかったです。
大変勉強になりました。
ありがとうございました。