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ruikoh69722396
Participant
September 30, 2016
Answered

PANTONEカラーブックで指定した色が印刷グラフィック色見本帳とあっていません

  • September 30, 2016
  • 2 replies
  • 19992 views

PANTONEカラーブックで指定した色のCMYKの値をみると

印刷グラフィック色見本帳 パントン・カラーブリッジの値とあっていません。

例えばPANTONE 212Cというカラーは

Illustrator CS5だと C0 M70 Y6 K0ですが

PANTONEが世の中に指定している色(見本帳に掲載されている色)は

C0 M78 Y8 K0

です。

このまま入稿して問題ないのでしょうか?

This topic has been closed for replies.
Correct answer noellabo

核心の部分は @silk-m さんの説明の通りです。

簡潔明瞭にして必要十分ですが、背景がわからないとちょっと難しいかもしれません。

もし理解が難しいところがあったら、さらに質問してみてください。

私からは、関係する周辺の事情を、少し突っ込んで説明しておきます。

特色で印刷する場合(212Cの色の特色インキを練って、そのインキで印刷するということです)、212Cの色を再現するのは印刷機のオペレーターの仕事です。入稿したデータは、製版工程で、他の色の版とは別に、212C専用の版がつくられ、その版の通りにインキを紙にのせていくことになります。練ったインキの色や、インキの量などによって色が決まります。この時、データ上でCMYK値がどんな数値になっているかは関係がないため、画面上の見た目やCMYK値が違っていても問題はありません。

どちらかというと、クライアントの手元の見本帳(a)、ご自身の手元の見本帳(b)、印刷会社のオペレーターの手元の見本帳(c)の色が一致しないことの方が問題です。同じ番号の色でも、実はまったく同じ色には刷り上がっていないし、劣化の程度も異なります。正確な色再現を行う場合は、どの見本帳を基準にするか決め、皆で同じものを見る必要があります。色を指定した人が見本帳のチップを付けるのが原則ですが、指定を受けた側のデザイナーが用意してクライアントに渡してOKをもらい、印刷会社にもデータと一緒にチップを付けて入稿する場合もあります。指定する側がだれもチップを持っていないので、印刷会社にチップを分けてもらい、クライアントまで遡って共有することもあります。

こちらは @Yamo-nov さんがまとまられたDICカラーガイドの例ですが、同様のことがPANTONEなど全ての色見本帳について言えます。

DICカラーガイドの色を16版と19版で比較してみた - Togetterまとめ

CMYK分解で印刷する場合、特色のまま入稿すると、製版工程で特色専用の版がCMYKとは別につくられてしまうため、あらかじめCMYKに置き換えておく必要があります。(これまで特色のまま入稿していたのであれば、製版のオペレーターが後始末をしてくれています。この場合、どんなCMYK値で印刷することになるのかは、人任せであるため予測できません。これまで製版側ではどうしていたのか、自分はどうすれば良かったのか、できるだけコミュニケーションをとってください)

この時、どんな意図で見本帳から色を選んでいるのかによって、考えるべきこと、すべきことが異なります。一度PANTONEの指定からCMYK値に変えてしてしまうと、その後の工程での調整は困難になってきますので、責任重大です。

これまで継続的に仕事をしているクライアントからの仕事で、いつものようにPANTONEで色が指定されてきている場合。これまで問題にならなかったのであれば、まず重視すべきは一貫性です。色味そのものは、これまで通り「余り気にしないでください」ということになりますが、以前と同じ数値になっているかどうかには気をつけて下さい。ドキュメントのカラープロファイルやマッチング方式が異なれば全く違う値になってしまいます。ここからもう少し踏み込む際は、より望ましい方法を採用する前に、何がどう変わるのか事前に共有して納得・了解を得ながら進める必要があります。

チップを付けて指定されている場合、ご自身で指定されている場合、また何らかの仕様書がある場合など、この色を再現したい!という意志がはっきりしている場合は、スウォッチの色を指定するだけでは再現性が低いので、印刷所と協力してCMYK値を決め、色校正を通じて微調整を行っていく必要があります。具体的な方法としては、印刷所で実際に使用する紙に刷った4色掛け合わせのカラーチャートとにらめっこして色を選んだり、印刷所にお任せで「このCMYK値を指定して下さい」と決めてもらったり、チップを測色機で測定して得たL*a*b*を、印刷所の色分解設定(ICCカラープロファイル)や、汎用のJapan Color 2001 Coated(フィルム/PS版)、Japan Color 2011 Coated(CTP)の「絶対的な色域を維持」でCMYKに変換したり、などが考えられます。

鮮やかな色や、金、メタリック、ネオン等、見本帳の色の中でもCMYKで再現の難しい色を使われる場合は、単純に再現を目指すだけでは明確なゴールを決めることができません。スウォッチ・色見本帳のCMYK値を使用してもあまり意味がありませんので、その印刷物の全体のカラーとのバランス、印刷物が使用される場面・環境などを考慮して、どんな色に決めれば最適なのかを考えることが必要になります。

2 replies

jdash2000
Inspiring
October 6, 2016

もう既にnoellaboさんの回答で完全に解決していると思いますが、印刷会社勤務の人間として少しだけ認識を確認しておきたく書き込みます。(ご存じかも知れないのでその際は軽く聞き流してください)

「C0 M78 Y8 K0」のカラーは印刷会社によって印刷されたカラーは異なります。

「M100Y100」のベタでも変わります。これではデザイナーが困ってしまうのでJapan Colorという「特定の程度のカラーのブレに収まっている」ことを認証する制度で色の違いを抑える取り組みがあります。

このためCMYK分解したモノを他の印刷会社で出したら色が違ったなんて話は良く聞く話です。

カラーにこだわるのであればコストの問題もありますが特色での印刷をお薦めします。

ruikoh69722396
Participant
October 6, 2016

jdash2000様、

ご説明ありがとうございます。

なるほど・・奥が深いですね・・。特色使用します。

勉強不足でお恥ずかしいですが、皆様に大変詳しく丁寧にご説明いただいたおかげで

ぐんと知識を深めることができました。

ありがとうございました!

silk-m
Community Expert
Community Expert
September 30, 2016

あまり気にしないでください。CMYKでパントンの見本帳通りの色を出すにはインキ、印刷機、紙、その他諸々によって正解は有りません。印刷校正で微調整が必要です。

(CC2015のPantone+ Solid CoatedにはCMYK値が入っていませんから、プリプレス用-日本2 で変換するとC2.82 M81.03 Y10.02 K0になります。)

このまま入稿して問題ないのでしょうか?

の意味がCMYKに変換して入稿という意味なら印刷には問題有りません。但し見本帳通りの色にはなりません。

見本帳通りの色でなければいけないのなら特色を使うことになります。

それからPantone+ Solid CoatedとPantone+ Color Bridge Coatedの色は同じでは有りません。あくまでPantoneの条件で印刷した時に近くなるCMYK値という事です。

参考にiPhoneのアプリPantone StudioでのPantone+ Solid Coated 212Cと他との比較

追記:日本でのCMYK印刷なら上記のLabからプリプレス用-日本2 で変換したC3 M81 Y10 K0にした方が無難だと思います。勿論印刷会社から色分解設定をもらえるのなら、その方がベターですが。

--Susumu Iwasaki
noellabo
noellaboCorrect answer
Inspiring
September 30, 2016

核心の部分は @silk-m さんの説明の通りです。

簡潔明瞭にして必要十分ですが、背景がわからないとちょっと難しいかもしれません。

もし理解が難しいところがあったら、さらに質問してみてください。

私からは、関係する周辺の事情を、少し突っ込んで説明しておきます。

特色で印刷する場合(212Cの色の特色インキを練って、そのインキで印刷するということです)、212Cの色を再現するのは印刷機のオペレーターの仕事です。入稿したデータは、製版工程で、他の色の版とは別に、212C専用の版がつくられ、その版の通りにインキを紙にのせていくことになります。練ったインキの色や、インキの量などによって色が決まります。この時、データ上でCMYK値がどんな数値になっているかは関係がないため、画面上の見た目やCMYK値が違っていても問題はありません。

どちらかというと、クライアントの手元の見本帳(a)、ご自身の手元の見本帳(b)、印刷会社のオペレーターの手元の見本帳(c)の色が一致しないことの方が問題です。同じ番号の色でも、実はまったく同じ色には刷り上がっていないし、劣化の程度も異なります。正確な色再現を行う場合は、どの見本帳を基準にするか決め、皆で同じものを見る必要があります。色を指定した人が見本帳のチップを付けるのが原則ですが、指定を受けた側のデザイナーが用意してクライアントに渡してOKをもらい、印刷会社にもデータと一緒にチップを付けて入稿する場合もあります。指定する側がだれもチップを持っていないので、印刷会社にチップを分けてもらい、クライアントまで遡って共有することもあります。

こちらは @Yamo-nov さんがまとまられたDICカラーガイドの例ですが、同様のことがPANTONEなど全ての色見本帳について言えます。

DICカラーガイドの色を16版と19版で比較してみた - Togetterまとめ

CMYK分解で印刷する場合、特色のまま入稿すると、製版工程で特色専用の版がCMYKとは別につくられてしまうため、あらかじめCMYKに置き換えておく必要があります。(これまで特色のまま入稿していたのであれば、製版のオペレーターが後始末をしてくれています。この場合、どんなCMYK値で印刷することになるのかは、人任せであるため予測できません。これまで製版側ではどうしていたのか、自分はどうすれば良かったのか、できるだけコミュニケーションをとってください)

この時、どんな意図で見本帳から色を選んでいるのかによって、考えるべきこと、すべきことが異なります。一度PANTONEの指定からCMYK値に変えてしてしまうと、その後の工程での調整は困難になってきますので、責任重大です。

これまで継続的に仕事をしているクライアントからの仕事で、いつものようにPANTONEで色が指定されてきている場合。これまで問題にならなかったのであれば、まず重視すべきは一貫性です。色味そのものは、これまで通り「余り気にしないでください」ということになりますが、以前と同じ数値になっているかどうかには気をつけて下さい。ドキュメントのカラープロファイルやマッチング方式が異なれば全く違う値になってしまいます。ここからもう少し踏み込む際は、より望ましい方法を採用する前に、何がどう変わるのか事前に共有して納得・了解を得ながら進める必要があります。

チップを付けて指定されている場合、ご自身で指定されている場合、また何らかの仕様書がある場合など、この色を再現したい!という意志がはっきりしている場合は、スウォッチの色を指定するだけでは再現性が低いので、印刷所と協力してCMYK値を決め、色校正を通じて微調整を行っていく必要があります。具体的な方法としては、印刷所で実際に使用する紙に刷った4色掛け合わせのカラーチャートとにらめっこして色を選んだり、印刷所にお任せで「このCMYK値を指定して下さい」と決めてもらったり、チップを測色機で測定して得たL*a*b*を、印刷所の色分解設定(ICCカラープロファイル)や、汎用のJapan Color 2001 Coated(フィルム/PS版)、Japan Color 2011 Coated(CTP)の「絶対的な色域を維持」でCMYKに変換したり、などが考えられます。

鮮やかな色や、金、メタリック、ネオン等、見本帳の色の中でもCMYKで再現の難しい色を使われる場合は、単純に再現を目指すだけでは明確なゴールを決めることができません。スウォッチ・色見本帳のCMYK値を使用してもあまり意味がありませんので、その印刷物の全体のカラーとのバランス、印刷物が使用される場面・環境などを考慮して、どんな色に決めれば最適なのかを考えることが必要になります。

ruikoh69722396
Participant
October 3, 2016

noellabo様、

>一度PANTONEの指定からCMYK値に変えてしてしまうと、その後の工程での調整は 困難になってきますので、責任重大です。

まさに、今回この状況になっています。一貫性を保っているのか一度確認します。

かなりつっこんだ説明をわかりやすく、詳しくしていただき本当にありがとうございます。

とても勉強になりました。

本当にありがとうございました。