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Inspiring
May 30, 2022
Answered

Lumetriカラーにて輝度100%を超えたスーパーホワイトの領域に効果を適用する手順は?

  • May 30, 2022
  • 1 reply
  • 2042 views

◇質問内容
Premiere ProCC2022についての質問です。
Lumetriカラーにて輝度100%を超えたスーパーホワイトの領域に効果を適用する手順を知りたい。
露光量、コントラスト、の値を変更しても輝度100%以下の領域にしか効果が適用されない。


◇Lumetriスコープの設定

カラースペース:Rec.709
波形タイプ:YC彩度なし
クランプ信号:チェックを外す
8bit

◇検証手順

エッセンシャルグラフィックスで四角い白(左)から黒(右)へのグラデーションのシェイプを作成する。
シェイプを画面一杯に拡大する。
Lumetriカラーを適用する。
白レベルに「30」を適用する。
露光量に「2」を適用する。
コントラストに「150」を適用する。

Lumetriスコープの波形を確認すると、
輝度100%以下の領域にはLumetriカラーの効果が及んでいるが、
輝度100%以上の領域に全く効果が及ばない事が分かります。

 

宜しくお願い致します。

    This topic has been closed for replies.
    Correct answer Ckun

    >これはアプリケーションの仕様になるのでしょうかね。

    端的に申しますと「仕様」ですが、Lumetriカラーエフェクトで調整できる項目の機能から考えますと、カラーコレクションツールとしては「正しい挙動」と言えると思います。

     

    百聞は一見に如かずなので、「Lumetriカラー」の露光量の挙動と、「ルミナンス補正」の明るさの挙動を比較した動画を添付します。

     

    「Lumetriカラー」の露光量は、数値を上げてゆくと単純に波形が上部にシフトするのではなく、高輝度域が圧縮されながらレベルが持ち上がります。

    これは、例えば実写素材で日陰の人物を明るくしたい場合に、空や背景などが完全に白飛びせず、輝度差を圧縮してある程度諧調を残しつつ全体を明るくできるということを意味します。

    (ニー補正やDCCが有効なビデオカメラで絞りを開けてゆくイメージです。)

     

    このような高輝度部の圧縮を伴う場合、明るさの「最大値」が定まっていなくてはならないわけですが、それが100%ということです。日本の放送ではスーパーホワイトが許容されていますが、ネット配信(パソコン視聴前提の場合)ではスーパーホワイトが再現されないことがほとんどですし、やはり100%を最大とするのが自然ということになると思います。

    (国によっては放送でもスーパーホワイトが許容されず、日本の番組を海外に販売した際に問題になったケースもありました。)

     

    それに対して「ルミナンス補正」の明るさの場合、数値を上げてゆくと波形の形はそのままで上がってゆき、最大レベル(8bitコード値で255、輝度約109%)を超えたところはスパッとクリップします。

     

    ですので、先ほどの例のような「日陰の人物を明るくしたい」といった場合に使用すると、明るい空や背景が真っ白に飛んでしまう恐れがありますし、明るい部分が多い映像では画面の多くの部分がスーパーホワイトの状態になってしまいます。

    これでは「カラーコレクション」としては失敗になってしまうので、他にカーブを併用するなどして整える必要が出てくるのですが(もっとも、カーブだけでも明るさ調整できますが)、そういった面倒なことを考えずに調整できるのが「Lumetriカラー」ということかと思います(スーパーホワイトが絡むと注意が必要なのは、ご質問の通りなのですが……)。

     

     

    余談が多くなってしまいましたが、

     

    >また、その場合問題が発生する事がありますでしょうか?

     

    という部分については、「旧バージョン」のエフェクトはゆくゆくは廃止される可能性があることや、今後のアップデートで不具合が発生した際に、修正されないといった可能性はあり得るかもしれません。

     

    今現在正常に動作していて、プロジェクトが長期化する可能性(ドキュメンタリーや記録映像など数年スパンで編集するなど)が無く、お望みの効果が得られているのでしたらお使いいただいて差し支えは無いと思いますが、私自身は「旧バージョン」のエフェクトはできるだけ使わないようにしています。

    1 reply

    Ckun
    Community Expert
    Community Expert
    May 30, 2022

    Lumetriカラーは、おっしゃる通りの動作をしますので、100IRE以上を扱う国内の放送系素材を扱う方々にとっては「癖のあるエフェクト」ですね(あくまでも私個人の感想ですが)。

     

    人それぞれやり方があると思いますし、状況によって適切な対応は変わってくるのですが、例えば撮影時のホワイトバランスや露出設定のミスを修正するケースでは、私の場合は「白レベル」を-30~-40程度に下げて、「露光量」で補ったり(感覚的にはKnee補正っぽいイメージ)しています。

     

    ※白レベルを下げることで、100IRE以内に抑えたうえで補正するという趣旨です。ホワイトのズレでRやBのレベルが極端に高い場合には、無理に100%に抑えず、輝度が適切に補正できる程度に下げてから、高輝度部に色づきしないよう「リミッター」で切ったりしています。

    茶田郎Author
    Inspiring
    May 30, 2022

    Ckun様

    回答頂きましてありがとうございます。

    これはアプリケーションの仕様になるのでしょうかね。

    ビデオエフェクト>旧バージョン 内に「3ウェイカラー補正」と「ルミナンス補正」を見つけたのですが、こちらをLumetriカラーエフェクトの代わりに使う事は可能でしょうか?

    また、その場合問題が発生する事がありますでしょうか?

    宜しくお願い致します。

    Ckun
    Community Expert
    CkunCommunity ExpertCorrect answer
    Community Expert
    May 30, 2022

    >これはアプリケーションの仕様になるのでしょうかね。

    端的に申しますと「仕様」ですが、Lumetriカラーエフェクトで調整できる項目の機能から考えますと、カラーコレクションツールとしては「正しい挙動」と言えると思います。

     

    百聞は一見に如かずなので、「Lumetriカラー」の露光量の挙動と、「ルミナンス補正」の明るさの挙動を比較した動画を添付します。

     

    「Lumetriカラー」の露光量は、数値を上げてゆくと単純に波形が上部にシフトするのではなく、高輝度域が圧縮されながらレベルが持ち上がります。

    これは、例えば実写素材で日陰の人物を明るくしたい場合に、空や背景などが完全に白飛びせず、輝度差を圧縮してある程度諧調を残しつつ全体を明るくできるということを意味します。

    (ニー補正やDCCが有効なビデオカメラで絞りを開けてゆくイメージです。)

     

    このような高輝度部の圧縮を伴う場合、明るさの「最大値」が定まっていなくてはならないわけですが、それが100%ということです。日本の放送ではスーパーホワイトが許容されていますが、ネット配信(パソコン視聴前提の場合)ではスーパーホワイトが再現されないことがほとんどですし、やはり100%を最大とするのが自然ということになると思います。

    (国によっては放送でもスーパーホワイトが許容されず、日本の番組を海外に販売した際に問題になったケースもありました。)

     

    それに対して「ルミナンス補正」の明るさの場合、数値を上げてゆくと波形の形はそのままで上がってゆき、最大レベル(8bitコード値で255、輝度約109%)を超えたところはスパッとクリップします。

     

    ですので、先ほどの例のような「日陰の人物を明るくしたい」といった場合に使用すると、明るい空や背景が真っ白に飛んでしまう恐れがありますし、明るい部分が多い映像では画面の多くの部分がスーパーホワイトの状態になってしまいます。

    これでは「カラーコレクション」としては失敗になってしまうので、他にカーブを併用するなどして整える必要が出てくるのですが(もっとも、カーブだけでも明るさ調整できますが)、そういった面倒なことを考えずに調整できるのが「Lumetriカラー」ということかと思います(スーパーホワイトが絡むと注意が必要なのは、ご質問の通りなのですが……)。

     

     

    余談が多くなってしまいましたが、

     

    >また、その場合問題が発生する事がありますでしょうか?

     

    という部分については、「旧バージョン」のエフェクトはゆくゆくは廃止される可能性があることや、今後のアップデートで不具合が発生した際に、修正されないといった可能性はあり得るかもしれません。

     

    今現在正常に動作していて、プロジェクトが長期化する可能性(ドキュメンタリーや記録映像など数年スパンで編集するなど)が無く、お望みの効果が得られているのでしたらお使いいただいて差し支えは無いと思いますが、私自身は「旧バージョン」のエフェクトはできるだけ使わないようにしています。