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PremiereProで音声をハードリミッターでトゥルーピーク値を-1.0dBに設定してエンコードしておりまして、Auditionではトゥルーピーク値が-1.0dBと正常に計測されます。
ただ、他社の映像編集ソフトやQCソフト(DaVinci Resolve、FFmpeg、Qscanなど)でトゥルーピーク値を計測しましたところ、ズレるケースが発生しております。
(-0.8~-0.1dBと計測されます。全てズレるというわけではなく、大体20%くらいの割合でズレてしまいます。)
これはAdobeのソフトウェアとDaVinci Resolve等他社のソフトウェアでトゥルーピークの計測方法が異なるために起こる現象なのでしょうか?
ご存じの方がおりましたら、宜しくお願い致します。
私も少し心配になってきたので、手元の環境で試してみました。一応、私が検証した限りでは各TPメータは同じ値を示しました。
まず、テスト用の音声をPremiere Pro v23.6からWAV(Fs48kHz 24bit)で書き出しました。
ミックストラックにハードリミッターを挿して、-1.0dBTPに制限しています。
音声の内容は、セリフ、効果音、物をぶつける音(ピーク部分)のラフミックスです。
以下、各計測結果です。
Premiere Pro v23.6.0
Audition v23.6.1.3
NUGEN LMCorrect(スタンドアローンのラウドネスツール)
TC Electronic社 Clarity M(ハードウェアのメーター、AES-EBU入力で計測)
というわけで、トゥルーピークの計測値にばらつきが出る現象は再現せずでして、今のところ何か可能性として思いつくことは無いというのが正直なところです。
ちなみに、32bit浮動小数点でも何か変化があることは無いはずなのですが、過去に計測値が変わったという話をどこかで見聞きした記憶がお
...>DaVinci Resolveですと、若干誤差が出てしまう感じなのですね。
今回の私の検証は、たった一つの1分程度の音声ファイルですので、様々なパターンの音声で比較すると、他のメーターでもわずかな差は出てくるかもしれません。
(表示が小数第一位までですから小数第二位以下が丸められてますので、極論を言えば実際には0.01dB程度の差という可能性もありますので……。)
私は専門では無いので厳密に誤差の程度を把握はしておりませんが、オーバーサンプリングのアルゴリズム(0挿入&ローパスなど)によっても差が出るかもしれませんので、実用上は無視してよい程度であると判断しております。
ちなみに余談ですが、デジタル信号を4倍オーバーサンプリングしてトゥルーピークを計測する場合、一番誤差が出る周波数でもその差は0.7dB弱になります。
ですので、最大レベルを「-1.0dBTP」に抑えておけば、運用上オーバーロードを防げるという理屈になっています。
そういった意味でも、0.1dBTPの差は無視してよいと思うのですが、納品時に厳密に規定されている場合には、-3dBTPに抑えておくといった方
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おそらく、ラウドネスメーターに付随するようなトゥルーピークメーターでは、規格(ITU-R BS.1770)に沿って4倍のオーバーサンプリングで計測しているのではないかなと思います。
しかしながら、Adobe Auditionを含め、詳細な仕様・アルゴリズムが説明書等に書かれていないこともありますので、採用しているアルゴリズム次第では多少の誤差はあると思います。
私自身も、-1.0dBTPでハードリミッターを掛けた素材(放送用ではなくWEBやサイネージ用)の再生チェックで、ハードウェアのラウドネスメーターの表示値で-0.8dBTPになるといったような多少の誤差があることは、しばしば経験しております。
とはいえ、
>(-0.8~-0.1dBと計測されます。
とお書きいただいているように、Premiere ProやAuditionで-1.0dBTPと計測されている素材が-0.1dBTPになってしまうのは、誤差が大きすぎるように思います。
例えば、Adobe製品でラウドネスを計測後、AACなど圧縮コーデックで書き出した素材を他のアプリで計測なさっているといったことはございませんでしょうか。
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ご返答及び詳細なご説明ありがとうございます!
他の事例でもTP値がズレてしまうケースはあるのですね。
当方はProRes422HQで書き出すことがほとんどで、音声は非圧縮のPCMで書き出しております。
ですので、圧縮による影響はないかもしれないです。
-1.0dBに設定したものが-0.1dBになってしまうケースについては、Adobe以外のメーカーにも問い合わせたりして、改めて検証したいと思います。
ありがとうございました!
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詳細なご返信ありがとうございました。
非圧縮PCMとのことですので、コーデックによる影響ではなさそうですね。ちなみに、書き出しは32bit浮動小数点ではなく、通常の24bitや16bitをお使いでしょうか。
信頼できる計測ツールでの計測結果とアドビ製品の計測結果が大きく異なるようですと、不具合の可能性も出てくるかもしれないように思います。
今回の件とは異なると思いますので余談ですが、私の手元の環境(Windows 10 Pro 22H2, Premiere Pro 23.6.0)では、WAVESのプラグインを使用したPremiere Proの編集シーケンスにて、シーケンス再生中はほぼ問題はないものの(UI表示が著しく遅いという問題はあります)、書き出しでプラグインが正常に動作せず、聴感上はもちろん、シーケンスを再生しながら計測したラウドネス値・トゥルーピーク値と実際に書き出されたファイルの値も異なるという現象は発生しております。
(私の手元の環境のみの問題かもしれません。まだ解決しておらず、Beta版は問題が起きないのでBeta版でWAV書き出ししてv23.6.0に音戻ししてます……。)
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追加の情報ありがとうございます!
書き出し時のオーディオのサンプルサイズですが、16bitで書き出しております。
32bit浮動小数点で書き出しますと、TP値が変わったりしますでしょうか?
当方プラグインに関する知識があまり無いのですが、プラグインを使用してトゥルーピークのリミッター処理をするという方法もあるのですね。
Premiere単体での解決が難しい場合は、プラグインの導入も検討したいと思います!
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私も少し心配になってきたので、手元の環境で試してみました。一応、私が検証した限りでは各TPメータは同じ値を示しました。
まず、テスト用の音声をPremiere Pro v23.6からWAV(Fs48kHz 24bit)で書き出しました。
ミックストラックにハードリミッターを挿して、-1.0dBTPに制限しています。
音声の内容は、セリフ、効果音、物をぶつける音(ピーク部分)のラフミックスです。
以下、各計測結果です。
Premiere Pro v23.6.0
Audition v23.6.1.3
NUGEN LMCorrect(スタンドアローンのラウドネスツール)
TC Electronic社 Clarity M(ハードウェアのメーター、AES-EBU入力で計測)
というわけで、トゥルーピークの計測値にばらつきが出る現象は再現せずでして、今のところ何か可能性として思いつくことは無いというのが正直なところです。
ちなみに、32bit浮動小数点でも何か変化があることは無いはずなのですが、過去に計測値が変わったという話をどこかで見聞きした記憶がおぼろげながらありまして、念のためお尋ねした次第です。
[追記]
DaVinci Resolve STUDIO (18.5)での計測をし忘れていたので、計測した際のスクリーンショットを追加します。
こちらはトゥルーピークが-0.9dBTPとなりました。厳密には差が出る理由は何かあるはずなのですが、調べる術がございませんので(Resolveの膨大な説明書のどこかに計測アルゴリズムの記載があるかもしれませんが……)、実用上は無視してよい程度の差だと思います。
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色々と検証してくださり、ありがとうございました!
DaVinci Resolveですと、若干誤差が出てしまう感じなのですね。
当方で計測しました0.9dBの差が出てしまった素材に関しては、他に何らかの要因がありそうですので、改めて検証したいと思います!
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>DaVinci Resolveですと、若干誤差が出てしまう感じなのですね。
今回の私の検証は、たった一つの1分程度の音声ファイルですので、様々なパターンの音声で比較すると、他のメーターでもわずかな差は出てくるかもしれません。
(表示が小数第一位までですから小数第二位以下が丸められてますので、極論を言えば実際には0.01dB程度の差という可能性もありますので……。)
私は専門では無いので厳密に誤差の程度を把握はしておりませんが、オーバーサンプリングのアルゴリズム(0挿入&ローパスなど)によっても差が出るかもしれませんので、実用上は無視してよい程度であると判断しております。
ちなみに余談ですが、デジタル信号を4倍オーバーサンプリングしてトゥルーピークを計測する場合、一番誤差が出る周波数でもその差は0.7dB弱になります。
ですので、最大レベルを「-1.0dBTP」に抑えておけば、運用上オーバーロードを防げるという理屈になっています。
そういった意味でも、0.1dBTPの差は無視してよいと思うのですが、納品時に厳密に規定されている場合には、-3dBTPに抑えておくといった方法でも良いかもしれません。
(音楽系の方からは異論が出てくると思いますがが、映像制作系では2dBくらいTPを下げて運用したところで「音質の差」が問題になることは無いと思いますので……。)
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安全を考えてマージンを多めに取っておくという方法も一つの手かもしれませんね。
今後の参考にさせて頂きます!ご提案ありがとうございました!
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