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カラーモード:CMYK
指定したいカラーコード:#292929
カラーコードを何度編集しても、#282929になってしまいます。
尚、カラーモードがRGBだと#292929が勝手に変更されることなく再現できます。
CMYKの状態で「編集>カラー設定」を色々といじってみてもだめでした。
当現象についてググって調査してみたのですが、CMYKとRGBでは再現可能なカラーコードがある為CMYKで再現不可のカラーコードは自動的に類似色のカラーコードに変更されるとありました。
本当でしょうか?
クライアント様から、カラーモードとカラーコードを上記のもので指定されているのでその通りに対応したいのですが難しいでしょうか?
現在のカラー設定とプロファイルの設定のスクリーンショットを添付いたします。
素人質問で申し訳ありませんが、どなたかわかる方がいらっしゃればお教えいただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。
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>本当でしょうか?
いや本当です。。
指定値を正確に出したければRGBモードの一択です。
CMYKモードでカラーパネルのRGBスライダに入力しても、RGB→CMYK→RGBで解釈された値となります。
RGB→CMYKのとき、極力の近似色が小数で表示されます。そこから、
CMYK→RGBのとき、また極力の近似色に変換されますが、ここで小数第1位の四捨五入が行われます。RGB値に小数は使われないので(とはいえ小数第1位で、てのも乱暴な仕様だなあとは思います)。
現実にCMYKのほうでは1%も違わないので、クライアントをわからせるほかないでしょう。
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ご回答頂きありがとうございます。
カラーパネルでの操作結果も併せてお教えいただきとても助かりました。
よりイラレの仕様について勉強になりました!
クライアント様には状況を説明して理解していただこうと思います。
迅速なご回答誠にありがとうございました。
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RGB、CMYKの話は複雑ですので、特に、(私は一番難しいと思っている)グレーバランスの話ですよね。
RGBではsRGB、AdobeRGBプロファイルの違いから、CMYKではプロファイルにK墨版生成のUCR、GCRの話などなど。
クライアントを納得させるのも、話終わってから、で、なんでって、きっとまたなると思いますよ。
やってみせて、こうなるもんだって納得してもらうしかないと思っています。
試しに、こんな画像はどうでしょうか。
K60%あたりのRGB値の例で、なかなか面白いですよ。
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話ついでに、現場でどうしているかの例を。
RGB値がどうの、理論的な説明をしても相手が納得できるわけではないです。
先方からの指示でロゴカラーよくRGB値が書かれていたり、最近はゲーム系の仕事ではそういった数値の指示がありますね。
そう言った場合のRGB値は大抵がsRGBかと思います。
(色サンプル帳などの最後のページとかにチョロと何々sRGB書いてあったりします。)
大切なのはその数値があってるあってないかではなく、あくまで色味がイメージと合っているかです。
最近では、DICやパントンのパソコン用、スマホ用アプリでRGB値を検索し、
例えば、DIC-G270が近く、
AdobeRGB:42,42,42
sRGB:38,38,37
HTML:262625
マンセル:N1.5
CMYKアート紙:C36%,M18%,Y18%,K100%
となっています。
そして、一度色味本として何かしらでプリントした物をみせ、OKを頂いたのち、印刷所にその色見本に合わせてもらうと言う手順が妥当かと思います。
実際の色を見て、その通りの色を職人が調合、調節するわけです。
数値はあくまでも目安です。
最近は安くて性能がそこそこの測色機もありますし、そういったものでLab値を測るとブレがあることが分かりますし、
色には国際基準があってない様な物で、実際永遠不変の世界共通色見本なんて作れません。
メートル、キログラムなどの国際単位系のカンデラやケルビンを使っても、Lab値を示しても、マンセル値であろうとも、すべては理論値で、実際にその色を見比べてどうなのってことやらないと無意味です。
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そのクライアントさんからカラーコードが指定したものと違うと指摘された際に、「そもそもカラーコードは、RGB値を16進数で表した色の表現法のものだから、CMYKのカラーモードに適用することは不合理につき不適切である」旨を伝えてください。
カラーコードの16進数 #292929 は、RGB値で換算するとR: 41, G: 41, B: 41 です。
これはあくまでも、発光体による加法混合(数値が高くなると明るくなる)の色表現を数値化したもの、つまりRGB形式は「光の三原色」の値です。
それに対して、CMYK形式はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックからなる4色のインクを使うプロセスカラー印刷を前提とした色の表現法です。
CMYKは物体の色ですから、減法混合(数値が高くなると濃く暗くなる)です。
CMYK — ウィキペディア
減法混合 — ウィキペディア
つまりRGB形式とCMYK形式は、まったく別の表現法になります。
ついては、CMYKのカラーモードのドキュメントに、厳格なRGBの値を指定することは不可能なのです。
そのクライアントさんには、「#292929 に最も近いCMYKの混合値は、Adobe Illustrator的にはC: 81.1%, M: 76.3%, Y: 74.4%, K: 53.6%(←%記号をちゃんとつけておくことが肝心)のようだが、それでいいか?」と予めことわっておいた方がいいでしょう。
その際に、インクの総量が285.4%に達するので、果たしてそれで大丈夫か否か、念のため印刷会社さんに確認するよう進言してあげた方がいいでしょう。
これがもしも新聞だとすると、アウトです。
また、そこで単純に #292929 (R: 41, G: 41, B: 41) をK版1色のグレースケールで印刷表現をするのなら、インク量は84%ほどが論理的には妥当かもしれません。
しかしそれは、スクリーン上のR: 41, G: 41, B: 41とはまったく違う明るさになります。
これも、光の色と、物(インク)の色は、その本質からしてまったく異なる、ということの証です。
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ご回答いただきありがとうございます!
(返信送信出来ていなかったのでもう一度送らせて頂きます。重複していたら申し訳ございません。)
とても詳細な回答ありがとうございます。
RGBはスクリーン用、CMYKは印刷用ほどのざっくりとした知識しかなかったので改めてきちんと勉強しようと思います。
また、印刷の種類によってもインクの総量を注意しなければいけないことも頭に留めておきます。
今回のクライアント様はウェブ用と印刷用両方に使用したいと仰っておりましたので、お教えいただいた進言内容もしっかりとお伝えしようと思います。
本当に勉強になりました!ありがとうございました!