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印刷用のデータを作成する際に、下記の手順で総インキ量を確認・必要に応じて変更しています。
この手順をおこなっても、あらためてAcrobatで確認すると、総インキ量が想定値を超えてしまう場合がたびたびあります。
手順4のスマートシャープをかけるのが原因かと思うのですが、
回避する方法や作業フローがあればご教示いただけないでしょうか。
現在は「プロファイル変換の際に低めの値を入れて総インキ量が超えなくなるまで書き出し・確認を繰り返す」、
という力技で乗り切っているのですが、効率が悪いため改善したいです。
製品:Photoshop 25.12.3
OS:macOS Sonoma 14.4(チップ:Apple M3 Pro)
USMやスマートシャープ後に、画像のエッジ部で総インキ量オーバーするのはごくごく普通のことで、通常は印刷でも全く問題ありません。
実効解像度350ppiに半径1.3でかけた場合、黒くなる方のエッジの幅は0.1mm以下くらいです。
※ピクセルに対しかかる効果なので、実効解像度が低いとシャープ効果の幅は太くなります。
あまりに細かい模様に対して非常に強くかけて、400%近くなった数ピクセルのエッジ部分で画像が埋まってしまった……ということでも無い限りは大丈夫です。
AcrobatやInDesignでプレビューする場合、細かなエッジ部分の表示がまとめられて見えることもありますので、しっかり確認するには拡大して見てください。
USMやスマートシャープの性質上、強さ130%で30%程度は数字が変わります。これをなんとか抑えるために強さを弱くすると、今度はシャープネスの意味が無くなります。ですのでCMYK変換してUSMしてその後総インキ量微調整……というのは、ちょっと無駄な作業に思えますので、止めていいでしょうね。
参考にこれでイメージしてみてください。
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カラープロファイルの設定は、開いたあとの加工編集に対してインキ総使用量を制限するわけではなく、
何かをしたら濃度はそれなりに制限を超えていきます。
極端な話、トーンカーブで全チャンネルをぐいっと上げたら濃度はそのぶん上がります。
各種フィルターも例に漏れません。
インキ総使用量を制限するとしたら、スマートシャープ後にRGB変換→CMYK変換などが必要になるかと思います。
(なんとなーく自信がないのでツッコミ・補足お待ちしています)
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>インキ総使用量を制限するとしたら、スマートシャープ後にRGB変換→CMYK変換などが必要になるかと思います。
そうですよね…ただ、自分自身もシャープ後にプロファイル変換を行うというフローに自信が持てず、
結果、確認と書き出しを何度も繰り返す事態になっております。
引き続き、適切な処理方法などをご存知の方がいらっしゃいましたら書き込みいただけると助かります。
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USMやスマートシャープ後に、画像のエッジ部で総インキ量オーバーするのはごくごく普通のことで、通常は印刷でも全く問題ありません。
実効解像度350ppiに半径1.3でかけた場合、黒くなる方のエッジの幅は0.1mm以下くらいです。
※ピクセルに対しかかる効果なので、実効解像度が低いとシャープ効果の幅は太くなります。
あまりに細かい模様に対して非常に強くかけて、400%近くなった数ピクセルのエッジ部分で画像が埋まってしまった……ということでも無い限りは大丈夫です。
AcrobatやInDesignでプレビューする場合、細かなエッジ部分の表示がまとめられて見えることもありますので、しっかり確認するには拡大して見てください。
USMやスマートシャープの性質上、強さ130%で30%程度は数字が変わります。これをなんとか抑えるために強さを弱くすると、今度はシャープネスの意味が無くなります。ですのでCMYK変換してUSMしてその後総インキ量微調整……というのは、ちょっと無駄な作業に思えますので、止めていいでしょうね。
参考にこれでイメージしてみてください。
https://yamonov.github.io/SimpleUSMSimulator/
ただ、機械的に総インキ量オーバーを(数ピクセル程度であっても)ハネなければならない、というワークフローになっているのであれば、
・画像リサイズ
・RGBの段階でUSM等処理
・その後CMYK変換
という順にすれば、CMYKプロファイルで規定している総インキ量(Japan Color 2011 Coated・知覚的なら350%、相対的なら338%程度)を越えることはありませんが、RGBの段階でシャープをかけてからCMYK変換すると、エッジや細かいドットが濃くなってからCMYK変換することになるため、余計なスミ版が増えて、くすみの元になってしまうことがあります。
どちらかはバランスを見ながら選択してください。
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具体的にご教示くださりありがとうございます。
>USMやスマートシャープ後に、画像のエッジ部で総インキ量オーバーするのはごくごく普通のことで、通常は印刷でも全く問題ありません。
確かに、エッジ部分のごくごく一部がオーバーしている状況でした。いただいたご返信にて認識を改めたいと思います。
おかげさまで無用な書き出しが減らせそうです。
また、自分がUSMではなくスマートシャープを使っているからかもしれませんが、「強さ130%」よりも強くかけてしまっており、そもそもシャープをかけすぎているのではないかしれない、と思いました。
(画像にもよりますが、最近やったデータですと量150〜250%、半径0.8〜1.4px等でかけていました)
効果量を調整しつつですが、まれに下記のような場合もあるため、
>機械的に総インキ量オーバーを(数ピクセル程度であっても)ハネなければならない
このような場合はCMYK変換前にUSMをかける方法で調整していきたいと思います。
また、シミュレーターについてもありがとうございます。
最初の質問事項から内容がそれてしまうかもしれませんが、
このシミュレーターについて、使用方法やグラフの見かたを詳しく教えていただけないでしょうか。
右側の強さ・半径・閾値はUSMの設定かと思いますが、左側の開始濃度と終了濃度はどのように設定すればよろしでしょうか?
もしすでに解説されている場合はurl等お教えいただければ幸いです。
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開始・終了は自分で自由に設定してください。
「この濃度差のときはこうなのか」と遊んで身につけるための教材です。
スマートシャープの「レンズ」を使うと、エッジ部分の太さがUSMよりも細めになります。そのため強くせざるを得ない、という状況になってしまっているのかもしれません(デフォルト値も大きいですしね)
AMスクリーンの網点でのボケを防ぐだけでしたら、USMが最も使いやすいですよ。素直ですし、速いし。
スマートシャープは、印刷向けほど強烈にしないほうがいい、WEB向けの画像に使うのが適しているかと思います。
教材ではないですが、Photoshop上で総インキ量をチェックするレイヤーを生成するスクリプトを作りました。
https://gist.github.com/Yamonov/8959eaab315599431c3dfd7307c72ac8
このレイヤーを残したままにしてしまうミスに気をつければ、有用かと思いますので試してみてください。
USMのチラつきをPhotoshop上で確認できます。
ちなみに、下がRGBにUSMとCMYKにしてからUSMでは細かな部分で墨版が多くなるサンプルです。Kのみ表示した状態です。参考に。
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シミュレーターの件、ありがとうございます。遊んでみます。
添付画像、前項で「画像がくすむ」とおっしゃっていた件にかかわると思いますが、
これだけ違うとたしかに、気軽に「RGB時点でUSMかけてCMYKに」はやりづらそうですね。
ただ、この手法をとる機会もあると思うので、バランスを見ながら最適化できるように経験積んでいきます。
いただいた内容とスクリプトの使用を前提に、入稿用のデータ作成の手順を見直してみます。
無駄な書き出しをかなり減らせそうです。
スマートシャープとUSMの使い分けも、自信をもって「この場合はこうする」という運用ができそうです。
重ねてありがとうございました。
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