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HDR動画制作中の初心者です。よろしくお願いします。
プレミアプロのアプデが入ってから、HDR動画上の白文字のテロップに灰色がかる現象に、悩まされています。書き出しプレビューでは無く、編集画面上でも同じことが起こります。
シーケンス設定は、ハイ10 2000HLGです。
もちろん書き出しの設定も同様です。
試しに、書き出し設定をSDR(ハイ Rec.709)
にしてみた所、テロップの色が元に戻りましたが、素材がHDRなため白飛びしてしまいます。
SDR動画上のテロップは、普通の白文字が表示されます。
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症状的には、HDRの映像をディスプレイのカラーマネージメントなしで表示している状況ではないかなと思います。
「Lumetriカラー」パネルの「ディスプレイのカラー」にある「カラーマネージメント表示」と「拡張ダイナミックレンジモニタリング」にチェックが入っているかご確認いただくといかがでしょうか。
他のご質問用に用意した画像なので色々書き込みがありますが、右側のパネル上部をご覧いただければと思います。
HDRの制作では、モニター環境が正しくHDRを表示的るか否かといったことを始め、SDRよりも確認すべき部分が多くございますため、上記の情報だけでは不十分かもしれないのですが、Premiere Proの編集中の表示だけに関しては解決できる可能性が高いのではないかと思っております。
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回答ありがとうございます。両方チェックが入っていなかったため入れてみましたが、動画も一緒に白ボケしてしまいました。
正しい対処方法かは分かりませんが、「ルメトリーカラー→ソースとクリップ:グラフィック→入力LUTの中にある、カラースペースの上書きが、Rec.709になっていたため、2000HLGに上書きしたところ。問題が解決されました。この対処方法はあっていたのかは分かりませんが、ヒントをくださりありがとうございました。
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状況のご返信、ありがとうございました。
>回答ありがとうございます。両方チェックが入っていなかったため入れてみましたが、動画も一緒に白ボケしてしまいました。
お使いのディスプレイがHDR対応か否か(HDR対応の場合にはその最大輝度)にもよるのですが、基本的にはディスプレイのカラーマネージメントがONの状態が、正確な表示に近いものとなります。
(ディスプレイがSDRの場合には、SDRを超える高輝度部分は正確に表示できないのですが……。)
>カラースペースの上書きが、Rec.709になっていたため、2000HLGに上書きしたところ。問題が解決されました。
この手法をとりますと、白文字の輝度が最大になりますため、HLGを正しくHDRで再生できる環境で表示すると、大変明るいまぶしい白になります。
ですので、グラフィックはRec.709で扱うのが、現状では正しい方法となります(ただし、きちんとモニター環境をそろえて、グラフィックの色指定をするモニターがHLGとなっている場合は除きます。その場合でも、白100%にするとまぶしくなります)。
デフォルトの設定では、SDRグラフィックの白はHLGの75%(HLGの輝度は相対値ですが、標準的なモニターの203nitに相当します)にマッピングされ、その状態でHLG対応の視聴環境では「白」として表示されます。
ディスプレイのカラーマネージメントがOFFの状態でご覧いただている場合には、誤った表示状態のため、HLGの白75%(HLGは相対的な標準的なディスプレイで203nit相当)が灰色に見える上に、色もくすんで見えます。
ただ、その状態に見慣れていると、正しい表示の方が不自然に見えてしまうという方もいらっしゃるので、大変悩ましいところです。
この状態でRec.2100 HLGで書き出したファイルを、HLGに対応した視聴環境で見た際には色が濃く白がまぶしく表示される点には注意が必要になると思います。
お書きいただいた内容から推測しますと、書き出したファイルの再生環境がHDR非対応のため、結果的にまぶしい白にならず普通の白で見えているという可能性もあるのではないかと思うのですが、異なる環境で再生する可能性がある場合には十分な注意が必要になってくると思います。
【追記】
自分の返信を読み返してみますと、文字だけでは分かりにくいと思いましたため、Lumetriスコープの様子と共にスクリーンショットを貼ってみます。
※これらのスクリーンショットはSDR環境のものなので、高輝度部分は再現できていないものです。
※シーケンスのカラー設定は「ダイレクト HLG (HDR)」で、電球型LEDが写っている実写映像はSONY製のカメラでRec.2100 HLGで収録した素材です。
まず、グラフィックをデフォルトの状態のRec.709でのせた状態です。
Lumetriスコープで赤く囲った部分が文字の明るさで、白い文字は203nitになります。まぶしい電球型LED照明よりは暗いのですが、SDRでいうところの「白」に相当するレベルとなります。
次に、グラフィックのカラースペースをRec.2100 HLGで上書きした状態です。
この場合、白100%がHLGの最大輝度になりますため、文字がまぶしいLED照明と同じ輝度になってしまいます。
但し、HDR対応のモニターでHDRとして視聴する場合でも、それが輝度が低いHDR対応モニター(最大300nitなど)だった場合には、電球含めてまぶしくはならないので、明るすぎる白であることに気づきにくいかもしれないです。
ご参考までに、最近Premiere Proに搭載されたACEScct(広色域・高ダイナミックレンジのLogの空間)で上書きした場合の画像も載せてみます。
この場合、100%の白は10000nitを超える明るさに相当します。
HLGで書き出す際には1000nitを少し超えた明るさ相当にマッピングされますが、このスクリーンショットでも見られるようなアンチエイリアスの部分の破綻などの問題(異常に高い輝度に比べれば軽微なものですが)も生じます。
もう一点、白に着目していると気づきにくいのですが、Rec.709のグラフィックをRec.2100 HLGに上書きすると、色域変換が行われなくなるため、色も指定と異なる色になってしまいます。
下記画像の上段が、デフォルトのRec.709の状態で、下段がRec.2100 HLGでカラースペースを上書きした状態です。
最後に、「ディスプレイのカラーマネージメント」をONにすることの重要性が分かる例の画像ものせておきます。
sRGBのSDRのディスプレイを使用しているWindows環境で、Rec.2100 HLGのシーケンスで編集する例です。
カラーバーの色からわかります通り「ディスプレイのカラーマネージメントをON」にしている上段の色味が正しいのですが、ディスプレイのカラーマネージメントをOFFにすると色が薄く柔らかいトーン(HLGは中間より上がログの"ハイブリッドログ"なので……)になってしまいます。
だいぶ長くなってしまった上に、難しい技術的な内容を含んでしまうため、難解とお感じになられてしまうかと思います。これらを容易に説明すること自体が困難なので、ご容赦くださいませ。
このカラーマネージメントは非常に重要な事柄なので、検索などでこのスレッドを見つけられた他の方がご覧になられた時にも備えて、詳細を追記した次第です。
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とても専門的な部分までありがとうございます。理解には少し時間がかかりそうですが、ゆっくり勉強していこうと思いました!
再生環境は、MacBookPro M4モデルです。この場合はHDR環境と言えるんでしょうか?
YouTubeにupする予定もあるので、iPhoneからの色味も確認してみようと思います。
ありがとうございました。
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お使いのパソコンについてのご返信、ありがとうございました。
MacBookPro M4モデルですと、持続輝度 1,000nit (ピーク輝度 1,600nit)の高性能なLiquid Retina XDRディスプレイを搭載していますので、HDRでの視聴が可能な環境と言えると思います。
あいにく、私が持っている一番新しいMacBook Proが2020年のM1モデルでして、XDRディスプレイやそれに付随する「リファレンスモード」の検証はおろか使用したことすらないため、心苦しいのですがそれらに関する情報は持ち合わせておりませんでした。
おそらく、デフォルトの「Apple XDR Display (P3-1600 nits)」の状態で、Premiere Pro側はディスプレイのカラーマネージメント表示・拡張ダイナミックレンジ表示共にONでお使いいただく形で大丈夫だと思うのですが、前述のとおり私自身では試していないので自信はございません……。
そのほか、HLGでの制作時に75% (203nit)を白とすると白の明るさが物足りないという場合には、81%(300nit)に設定変更する方法もアリだと思うのですが、Premiere Proでその設定をすると何故かベースのHLG映像の表示上の明るさがそれに対応して変わってしまう(レベル自体が変わっているわけではない)挙動が見られまして、これが不具合なのか私の環境に問題があるのかアドビの何かしらの考えのもと設計された正しい挙動なのか、判断がつかない部分もございます。
その他、ビューアガンマの設定にも、私は設計ミスかバグだと思う挙動(バグ報告をしたものの、いまいち反応がよろしくなく……)をする部分がありまして、ただでさえ複雑になりがちなカラーマネージメントが余計にややこしくなってる(と、私は思っている)状況です。
なお、Premiere Proの公式オンラインマニュアルの「カラーマネージメント」という項目に、沢山情報が書かれています。
ひとつめの項目へのリンクになってしまったので画像で補足しますと、赤丸で囲った部分から下の方に細かくカラーマネージメントについて書かれたページがございます。
沢山なので、読むのも結構大変なうえ、ある程度映像技術の知識が無いと難しい内容も含まれておりまして、私自身Premiere Proの新しいカラーマネージメントの仕組みを人に教える場面では大変苦慮しております。
マニュアルの中でも、下の方にある「よくある質問」の方を先にご覧いただいた方が、感覚をつかみやすいかもしれないです。
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制作した動画をYouTubeにアップした所、カラースペースの上書きによって、不具合が出る以前の色味に戻すことが出来たようです。(iPhone側で確認済み)
おっしゃる通り、カラースペースの話はとても複雑で勉強が必要なようです。カラーマネジメント、拡張ダイナミックレンジONの状態の方が、撮影時の本来の色味に近い気もします。ただ、テロップの色がどうしても白飛びしてしまうので、しばらくはこのままでやって行こうと思います。
長々とお付き合い頂き本当にありがとうございました。繰り返し読ませて頂き、勉強していこうと思いました。この度はありがとうございました。
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状況のご返信、ありがとうございました。
一応補足いたしますと、(くどいようですみません……)
>不具合が出る以前の色味に戻すことが出来たようです。(iPhone側で確認済み)
こちら、不具合が出たのではなく、以前のバージョン(v.24.x)ではグラフィッククリップのカラーマネージメントが正しく行われていなかった不具合(機能不足)が、現行バージョンで修正(改善)された結果でございます。
皮肉なことに、正しく動作することによって新たな問題が露呈した(と、申しますか、数年前4K放送が始まったころに一般紙でも記事になった「4K放送が暗く見える問題」と根源は同じなのですが^^;)と言えそうですね。
HDRは「白」よりも明るい被写体の表現ができる規格なので「白」が一番明るいのは間違いなのですが、SDRは白が一番明るいので(実写の白は90%程度ということや、規格上のスーパーホワイトの109%はさておき)、そのあたりいろいろな意味で難しいところではあります。
HDRの根本的な部分になるので詳しい説明は省きますが、「複数の技術的に誤った設定の組み合わせで制作された、技術的には誤りの状態のもの」が、「結果的には特定の視聴環境では制作者の思った通りの表示になっている」、という例になるのではないかなと思います。
そもそも、技術的に正しいとされるHDR制作(白203nit)をすると、SDR環境での視聴で白飛びが抑えられるようトーンマッピングされると白レベルが下がる(灰色っぽくなる)ことがあるので、何が正解かわかりにくい面もございます。
カラーマネージメントが難しいのは、その技術的な難しさだけではなく、Log収録が普及し始めたころもそうでしたが「過渡期の機能不足の状態での使用方法が定着」していたり、「正しくない設定の方がそれらしい仕上がりになることがある」といった面も強いと、個人的には思っております。
※疑問な点やご質問などございませんでしたら、ご返信のお気遣いなく。
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いえいえ、親身になってお付き合い頂きとても感謝しております。
だんだん分かってきたことがあります。ディスプレイのカラーマネージメント表示・拡張ダイナミックレンジ表示共にONの状態だと、撮影したもと素材の色味にかなり近かったです。切り替えて見ていると、モヤが取れると言いますか、ハッキリクッキリする感じです。現在は、そっちの方向で作業しています。ありがとうございます。
テロップに関してですが、前述の設定をした上で、カラースペースの上書きをすると、おっしゃる通り、確かにとても眩しい白になります。確かに設定したカラーよりもトーンアップされる感じで、差異が生じます。電球色のようなカラーを意図的に使うことは、動画再生上は問題ないんでしょうか?
HDR環境であれば、多少テロップが明るいな?くらいで済みますか?確かに、カラースペースを上書きした白に慣れてしまっていて、通常の白が白に見えなくなっているだけなのかもしれません。
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その後の状況のご返信、ありがとうございました。
只今本業が多忙で(私は普通の会社員でして、会社の許可を得て勤務に影響のない範囲でこのフォーラムに参加しています)、返信が滞ってしまい申し訳ございません。
>ディスプレイのカラーマネージメント表示・拡張ダイナミックレンジ表示共にONの状態だと、撮影したもと素材の色味にかなり近かったです。
おっしゃる通り、両方ONでお使いいただくのを基本としてお使いいただくのが無難だと、私も思います。
>テロップに関してですが、前述の設定をした上で、カラースペースの上書きをすると、おっしゃる通り、確かにとても眩しい白になります。
--中略--
>電球色のようなカラーを意図的に使うことは、動画再生上は問題ないんでしょうか?
放送以外ですと、納品先の規定がない限りは厳密な決まり事はないと思いますので、演出的に高輝度の文字などをお使いいただくことは問題はないのではないかなと思います。
例えば、白いテロップの文字に対してエフェクトなどでキラキラの輝きをその白以上の輝度でつけられるということも、HDRのメリットになるのではないかなと思います。
明るすぎる映像を作ることで視聴者のディスプレイが壊れるといった心配はないのですが(消費電力が増加する可能性はありますが、必要に応じて壊れないよう自動的に輝度を落とす機能が働くはずです)、画面の広範囲を占めるもの(白い画面にイラストや文字を載せる際の背景の白など)を高輝度で作成したり、長い時間高輝度の文字やグラフィックを使い続けることは、眩しさの注意が必要ではないかなと思っています。
とはいえ、WEBメインの制作の場合など、放送基準の白203nit (HLG 75%)はやっぱり暗すぎると思われることはあると思いますので、何が何でもこの基準に沿っていなければならないということもないと思っています。
この辺りは、私もまだまだ勉強中でございまして、世の中的にも過渡期で色々固まりきっていないような印象を受けております。
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テロップのクリップを選択した状態で、
Lumetriカラーパネル>設定タブ>ソースクリップ>「カラースペースを上書き」をオン
そして「カラースペースを上書き」の右側のプルダウンメニューで「ACEScct」を選択。
でいかがでしょうか?
これが正しい方法かどうかは微妙ですが、、とりあえず、白は白くなるかと思われます。
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回答ありがとうございました!助かりました。
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