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声がないBGMとSEだけの動画を制作しています。
プロの人が作った動画を観ても同じではなく、音量がどのぐらいが良いのかが分かりませせん。
色々なサイトには全部あわせて-6dbぐらいが良いと書かれています。
私は現在こういう設定をしています。
・BGMは-24~-18dbを行き来していることが多い
・SEはバラバラで聞こえやすい音量に設定
・SEが入るときに時々-6dbになるようにしている
声がない場合、こういう感じの設定で良いのでしょうか?
各種SNSの音声レベルについて正確に比較・計測したことが無いので自信を持って言えることではないのですが、0dBFSを超えて音がひずむことを避けたうえでできるだけ大きな音で仕上げる方向で大きな問題は無いと思います(演出的に静かな雰囲気のもの、例えば小川のせせらぎや森林の小鳥のさえずりが大音量でよいのか否かという議論の余地はありますね)。
YouTube以外で申しますと、たとえばInstagramに「フルビットの音楽(ピークメーターで0dBFS、トゥルーピークで+0.2dBFSのもの)を張り付けた-8.8LKFSの動画」をアップしたものをパソコンで再生してラウドネスメーターで計測すると、ちょうど-14.0LKFSに下げられていましたので、Instagramも「大き目の音でアップしてOK」と言えるかと思います。
しかしながら、お仕事などでアップロード用のファイルをクライアントさんに納品して、クライアントさん側でアップロードをするといった場合には、納品の時点でアップロード対象のSNSにあわせたラウドネス値に合わせた方が良いとは思います。
これは、クライアントさんから「もらったファイ
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用途によって、音量の基準は異なりますので、なかなか一概には言い難いところです。理由は後述しますが、少なくとも、Premiere Proのオーディオレベルメーターで「適正音量は -XXdBFS」といった基準はございません(納品先の制約という形でピークレベルの上限があることはありますが……)。
Premiere Proの「オーディオメーター」の表示はdBFS(デジタル信号の最大値、フルスケールを0dBとした値)という単位で、メータの動作は音声のピーク値を表示する仕組みになっています。
これは広い意味では「音量」ではありますが、体感的な音量とは差が出ます。
音量感の統一という面では「ラウドネス値」で揃える手法が用いられています。
例えばテレビ放送では平均ラウドネス値が「-24.0 LKFS」が基準になっており、YouTubeでは「-14.0 LKFS」相当が最大のラウドネス値になっているようです。
オーディオメーターで「-6dB」というのは一つの目安にはなるかと思いますが、音量を揃えるというよりは0dBFSを超えて音が歪んでしまわないよう余裕を持たせる意味合いが強いのかなと思います。
仮に「YouTube向け」ということでしたら、大きすぎる音量はYouTube側で下げられますが、小さな音量のものをYouTube側で上げるという処理は行われないので、「耳で聞いてちょうど良いバランス」で、メーターが0dBFSを超えない(-1.0dBFSくらいまで)ようにして、できるだけ大きな音量にしておくだけで良いと思います。
そのほか、ラウドネスメーターを見ながら作業したり、ピーク値のわりに音量感が低いSEはピークリミッターなどを用いて音量を上げるといった手法もございますので、用途や現状でお困りの具体例がありましたら、詳しくお書き添えいただけますと的確な情報があつまりやすくなると思います。
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Ckun様、詳しく教えていただきありがとうございます。
YouTubeを見ていて、音量が小さすぎる場合はどれだけ音量を上げてもあまり聞こえないということはたまにありますね。なので小さすぎるのが一番よくないというのは分かります。
YouTube以外でもSNSにアップロードするなら同じように-0.1dbぐらいまで大きめの音量に設定しておいたほうが良いということでしょうか?それともそれはYouTubeにのみ当てはまる事なのでしょうか?
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各種SNSの音声レベルについて正確に比較・計測したことが無いので自信を持って言えることではないのですが、0dBFSを超えて音がひずむことを避けたうえでできるだけ大きな音で仕上げる方向で大きな問題は無いと思います(演出的に静かな雰囲気のもの、例えば小川のせせらぎや森林の小鳥のさえずりが大音量でよいのか否かという議論の余地はありますね)。
YouTube以外で申しますと、たとえばInstagramに「フルビットの音楽(ピークメーターで0dBFS、トゥルーピークで+0.2dBFSのもの)を張り付けた-8.8LKFSの動画」をアップしたものをパソコンで再生してラウドネスメーターで計測すると、ちょうど-14.0LKFSに下げられていましたので、Instagramも「大き目の音でアップしてOK」と言えるかと思います。
しかしながら、お仕事などでアップロード用のファイルをクライアントさんに納品して、クライアントさん側でアップロードをするといった場合には、納品の時点でアップロード対象のSNSにあわせたラウドネス値に合わせた方が良いとは思います。
これは、クライアントさんから「もらったファイルをアップしたら音が少し小さくなったような気がする」といった問い合わせが来るなど余計なやり取りが増える手間を省くといった意味や、一応仕事として受けるプロの制作者として、実際にアップして公開されるレベルで制作するのが基本といった意味合いもあります。
なお、前回の返信でざっくりと「-1.0dBFSくらいまで」と書きましたが、この数字自体には特に深い意味はございません。
厳密には、ピークメーターの指すピーク値も正確なものではない(サンプルピーク値なので、高い周波数では真のピーク値とのずれが生じやすくなります)ので、瞬間的な最大値は「トゥルーピーク値」というもので管理します。
プロの制作では、音声のミックスの過程でコンプレッサーやリミッターなどで音量感を整え、そのときにハードリミッターで-1.0dBTP以上出ないようにするといったことをするのですが、音声のプロではない方がSNS用の動画を制作するような場合にはそこまでの管理は必要ないと思いますので、とりあえず0dBFSを超えないような目安という意味で「-1.0dBFS」と書いた次第です。
納品フォーマットとしてピーク値が指定される場合、最近ではトゥルーピーク値が使われると思います。
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再度のご回答ありがとうございます。
とても勉強になりました。