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Adobe Premiere Pro CC2019での動画編集をやり始めたばかりの新米ユーザーです。
初めての動画編集作業が終わり、書き出しして完成したファイルを再生したところ、テロップ (文字)の輪郭にがギザギザ (ジャギー)してしまっていました。
スマートフォンサイズで再生した場合はほとんど分からないのですが、デスクトップパソコンのディスプレイサイズで再生するとかなり気になるレベルです。
ギザギザのないきれいなテロップで出力したいのですが、どうすればいいのでしょうか?
出力形式は、[高品質 1080p HD]です。
一応、自分なりに色々調べて、レンダリング品質を最高にする設定を試したのですが、まったく変わりませんでした。
また、エッセンシャルグラフィックスで作成したテロップと、レガシータイトルで作成したテロップとでギザギザの発生状況を比較したのですが、両方とも同様にギザギザしていました。
ただ、レガシータイトルの方については、レガシータイトルスタイルにあるプリセットテンプレートから選んだスタイルのテロップはギザギザしておらず、自分でゼロから作成したスタイルのテロップのみギザギザが発生していました。
OSはWindows 10です。
念のため、ギザギザが発生している箇所のスクリーンショットを、そのままの状態で添付致します ([ダイジェスト]の文字の部分)。
使い慣れている方にとっては初歩的な質問かとは思いますが、ものすごく悩んでいるので、回答よろしくお願い致します。
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お早うございます、cgjpm705さん
下記①~③を教えてください。
①映像素材の仕様
②シーケンス設定内容
設定したプリセットを教えてください。もし分からなければ、メニューの「シーケンス」→「シーケンス設定」を選択し、開いた「シーケンス設定」ウィンドウのスクリーンショットを提示ください。下図のようなものです。
③書き出し設定
「形式」の設定内容を教えてください。また「形式」、「プリセット」、「出力名」と「最高レンダリング品質を使用」以外で初期設定に対し設定変更はしましたか。
※スクリーンショットの挿入方法(参考にしてください)
・スクリーンショットを撮りましたら、画像編集ソフト等で.jpgファイルに変換し保存します。
・書き込み欄上側右から4番目にある「写真を挿入」アイコンをクリックします。
・開いた「写真」ウィンドウで、「ファイルを選択」をクリックすると、先ほど保存したファイルを読み込むことができ、位置とサイズを指定して「完了」をクリックすると、書き込み欄のカーソル位置に挿入できます。
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回答ありがとうございます。
①映像素材の仕様
レガシータイトルとエッセンシャルグラフィックスの両方で作成したテロップに発生しています。
テロップのスタイル (書式)は、ものによってバラバラですが、最初の質問の文章の通り、レガシータイトルのレガシータイトルスタイルにあるプリセットテンプレートの文字には、ギザギザが発生しておりません。
②シーケンス設定内容
③書き出し設定
形式: H.264
プリセット: 高品質 1,080p HD
それ以外の設定はいじっておりません。
[最大ビット数]にチェックを入れたり、[リニアカラーで合成]のチェックを外したりして試したこともありますが、まったく変わらなかったため、元の初期設定に戻しております。
念のため、スクリーンショットも添付致します。
以上よろしくお願い致します。
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添付して頂いた画像を見る限り、正常の範囲のように思います。
おそらく、色が原因であるように思います(技術的にはサンプリング比4:2:0に起因するもの)。Premiere Proで編集中のプログラムウィンドウでは、おそらくこのギザギザは目立たないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
試しに文字色を白や薄緑に変更して書き出していただくといかがでしょうか。
もし差し支えございませんでしたら、パソコンでの再生に使用している再生ソフトの名称をお教えいただけませんでしょうか。私はきちんと検証したことは無いのですが、再生ソフトによって結果が異なる可能性があります。
【追記】
念の為、上記に書いた内容が正しいか確認いたしました。添付していただいたBMPファイルからPremiere ProでH.264書き出しし、再びPremiere Proに読み込ませた画像を添付いたします。
(2行目の文字は私が入れたものです。)
いま手元にMac環境しかないので検証できる条件が限られてしまうのですが、QuickTime PlayerやVLCでもギザギザは目立たず再生できました。
詳しい技術的な説明は省きますが、今回の御質問の問題は、やはり再生ソフト側の仕様に依るものかと思います。
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回答ありがとうございます。
確かにおっしゃる通り、白色や黄緑色にするとギザギザがほぼ発生していません。
スクリーンショットを添付致します。
私が作成した色の場合:
白色の場合:
黄緑色の場合:
なぜ、色の種類の違いによってギザギザが発生する場合があるのかを詳しく教えていただくことは可能でしょうか?
また、どのような色だとギザギザが発生するのかも教えていただけると幸いです。
再生ソフトは、市販の再生ソフトの中では一番オーソドックスで高画質と思われるCyberlink PowerDVD 18と、無料再生ソフトの代表格であるVLC Media Player (フィルターなしで再生)です。
回答よろしくお願い致します。
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こんにちは
情報提供有難うございます。
シーケンス設定はフレームサイズ1920×1080、フレームレート59.94fpsに対し、書き出し設定はフレームサイズ、フレームレートとも同じですが、ターゲットビットレートが少ないように思います。
ターゲットビットレートは20Mbpsが設定されていますが、それはフレームレートが29.97fpsの場合の値です。
フレームレートが59.94fpsの場合は、ターゲットビットレートを40~50Mbpsに設定するのが良いかと思います。
改善度合いは分かりませんが、ターゲットビットレートを40~50Mbpsに設定して書き出してみたらいかがでしょうか。
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ご返信ありがとうございます。
ターゲットビットレートを50Mbpsにして書き出したのですが、まったく同じ結果です。
別の方の回答にある通り、やはり文字の色が原因の可能性が高いようです。
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>なぜ、色の種類の違いによってギザギザが発生する場合があるのかを詳しく教えていただくことは可能でしょうか?
今回書き出しでお使いになっているH.264のプリセット設定をはじめ、テレビ放送やDVD、Blu-ray、YouTubeなどなど、配信用のコーデックはデータ量を削減するために色信号を間引いています。
赤(R)・緑(G)・青(B)の3原色で構成される映像を、輝度(Y)と2つの色差(B-YとR-Y)に変換し、色差信号の縦と横を半分の画素数に落としています。
輝度Yは元の画素数を維持しているので、白や黒、灰色などの無彩色は問題ありませんが、色が濃く輪郭がくっきりしているもの(今回のような文字や、CGイラストなど)では色信号の解像度が低いことによる影響を受けます。
再生装置やソフトによって、色差信号のアップコンバートアルゴリズムが異なるので、ガタガタの輪郭に見えるものや滑らかにする処理の影響でぼやけて見えるものなど、環境によって異なります。
これは技術的に避けられない問題なので、諦めるしかないものです。
この問題は輝度が低く濃い色で目立ちやすく、輝度が高く薄い色では目立ちにくいです。信号処理の関係で、緑系の色では目立ちにくくなります。
いま手元にRetinaディスプレイのMacしかないので目視での正しい比較ができないのですが(内部的にアップコンされて綺麗に表示されてしまうので……)、スクリーンキャプチャでいくつかのソフトの表示を比較してみました。
Premiere Proのレガシーテキストで文字を入れ、H.264書き出ししたファイルを各ソフトに読み込み、表示させました。
上から、HandBrake、QuickTime Player、VLC、Premiere Proのソース画面です。
前回の返信ではQuickTimeでもガタガタが目立たないと書いてしまいましたが、これはRetinaディスプレイで2倍拡大処理が間に入っていたためのようで、等倍表示では上記画像のようになりました。
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ご返信ありがとうございます。
色の情報を圧縮してしまうため、どうしても避けられない問題なのですね。
詳しく教えてくださり、ありがとうございます。
VLC Media Playerは、輪郭をソフトにするフィルターを掛けて再生できるので、やはりギザギザが起きないのですね。
参考になりました。
でも、テレビ番組やユーチューバーの動画は、どんな色の文字でもギザギザが起きていないことが多いですよね。
コーデックの種類によっても多少は変わるのでしょうか?
また、PhotoShopなどで作成したテロップを挿入する場合でも、やはり同じようにギザギザは発生してしまうのでしょうか?
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>でも、テレビ番組やユーチューバーの動画は、どんな色の文字でもギザギザが起きていないことが多いですよね。
テレビ番組については、テレビ受像機側の画像処理回路で、ギザギザにならず滑らかになるように処理されていると思います。そもそも、地デジ放送は1440x1080のMPEG2(4:2:0)で送信されていて、テレビ受像機側で1920x1080への拡大も行われてますので、良くも悪くもエッジは甘くなります。
また、お世辞にも地デジのビットレートは高いとは言えませんので、文字の輪郭はMPEG圧縮ノイズの方が目立つと思います。
YouTubeについても、配信ビットレートはかなり低めですので、圧縮に伴う劣化の方が気になるのではないかと思います。ピクセル等倍で視聴して、色の境界を注意深く見ますと、多少ギザギザしている様子は見えるかもしれませんが、多くの視聴環境では気にならないのだと思います。
>コーデックの種類によっても多少は変わるのでしょうか?
コーデックによって変わりますが、最終的にYouTubeやBlu-ray、テレビ放送するときに症状が出るわけですから、最終的にはあまり変わらない、ということになるかと思います。
ちなみに、テレビ番組の制作では、編集・テロップ入れ、納品の過程でクオリティを維持するために4:2:2のコーデックを用いるケースが多いと思います(XDCAM HD 422、ProRes 422 などなど)。
>PhotoShopなどで作成したテロップを挿入する場合でも、やはり同じようにギザギザは発生してしまうのでしょうか?
実際にお試しいただいてご自身の目でご確認いただくのが一番だと思いますが、Photoshopで作成しても根本解決にはなりません。
しかしながら、ほんの少しブラーを入れたり、ボケ足のついた輪郭線を入れるなどのテロップデザインの過程で、目立ちにくくなるとは思います。
ちなみに、少し彩度を落とすだけでも目立ちにくくなると思います。添付画像の上は彩度100%、下は75%です。100%と並べると下の方はくすんで見え、色が薄いと感じるかもしれませんが、単体で見れば違和感はないと思います。
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ご返信ありがとうございます。
さまざまな色の種類を試して、ギザギザの発生のしにくさとデザイン性とのバランスを見ながら試行錯誤するしかないということですね。
鮮やかな色ほどギザギザが発生しやすいというのは意外でした。
今回の一件ですごく勉強になりました。
丁寧にご回答いただき、本当にありがとうございました。
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いつもお世話になります。最近、私も文字の輪郭のギザギザが目立つようになったと思います。
フォントの色の違いということですが、バージョンアップ等が影響しているのでしょうか?
源ノ角ゴシックJPで、BoldやHeavyにも関わらず発生するようです。
境界線をプラスして、同色で外側に1.0を加えることで対応すると、大分目立たなくなりました。
ここ数カ月のことかと思いますので、何か原因があるように思います。
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こちらは6年ほど前のスレッドですが、コーデック側で色差信号の間引き(4:4:4→4:2:0や4:2:2)が行われることによる色解像度の低下が原因のものでしたので、今現在も特に状況は変わっていないかと思います。
>最近、私も文字の輪郭のギザギザが目立つようになったと思います。
とのことですが、本スレッドの内容と同じく、白や黒、そして色の薄い文字では問題がなく、色の濃い文字の輪郭がギザギザになる現象でしょうか。最近目立つようになったとのことですと、このスレッドの内容とは異なる原因があるかもしれません。
>バージョンアップ等が影響しているのでしょうか?
私の手元のMac環境で簡単に試してみた感じでは、v24.6.8とv25.4.1の間で特に違いはなさそうです。
それぞれのバージョンでH.264のMP4で書き出した動画ファイルから、Photoshopで静止画切り出しした可逆圧縮のPNGファイルを載せてみます。
差し支えございませんでしたら、同じ背景素材・文字の設定で、問題がなかったバージョンと今お使いのバージョンでの結果のスクリーンショットをそれぞれ貼っていただき、それぞれのバージョン名(数字)もお書き添えいただけますと、状況が伝わりやすくなるのではないかなと思います。
なお、背景の色と文字の色の組み合わせによっては、シーケンス設定の「リニアカラー合成」のON・OFFが、エッジの濁り(結果的にギザギザのように見えることもあります)に大きく影響しますので、条件を揃えて比較することが重要になってまいります。
上記の画像は、色の境界が濁りにくい「リニアカラー合成ON」で作成しています。
(※本題とは関係ないのですが、v. 25.4.1では背景カラーバーのマゼンタと赤の境界にオーバーシュートのような縦線が出ている点が気になってしまうと思うのですが、こちらについては私もまだきちんとした検証をしておらず、原因不明です。)
【2025/8/31 12:15 追記】
先ほど最後の方に書きました背景カラーバーのマゼンタと赤の境界についてですが、ハードウェアエンコーダーに関係する現象のようです。
書き出し時に「ソフトウェアエンコーディング」を選択すると、両バージョンとも目視では差がわからない結果になりました。
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ありがとうございます。問題がないと思われた過去の動画を検証しましたら、
確かにギザギザがございました。大変失礼いたしました。
ご教示のとおり、「コーデック側で色差信号の間引き(4:4:4→4:2:0や4:2:2)」で色解像度が原因であるようです。
フォントをMediumにして、境界線を同色で加えるようにすれば、かなりギザギザが修復されました。
現環境下で工夫して作業を進めます。ご教示いただきありがとうございました。大変お手数をおかけして
申し訳ございませんでした。
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状況のご返信、ありがとうございました。
最新版での新たな問題ではなかったようで、安心いたしました。
色解像度の低下に由来するこの現象は、映像の内容や字形などによって目立ったり目立たなかったりしますので、突然気になってしまうことはよくあることで、全然お気になさらないでください。
むしろ、こういった細かい変化を見逃さないことは、トラブルを見逃さないためにも大事なことだと思います。
私自身も、今回のご投稿をきっかけに、本題とは別のところでハードウェアエンコーディングの結果が微妙に異なることを見つけることができましたので、有意義な検証でした。
ちなみに、ご投稿いただく際に類似する内容の進行中の既存のスレッドにご返信いただくことで情報がまとまりやすくなるメリットはあるのですが、こちらのスレッドは約6年前と少々古く、解決済み(正解)マークは付いていないものの事実上終了したスレッドでございます。
少々悩ましいところではあるかと思うのですが、今回のようなケースでは、新規のご投稿で(必要に応じてリンクを貼っていただきつつ)上げていただいた方が、なにかと都合が良いのかなと思います。
(今回の件については、新たにご投稿しなおしていただかなくても大丈夫です。)