「ビューアガンマ」の設定が正しく機能せず、「書き出し」した映像に悪影響を及ぼすことがある問題
これは何年も前から発生している既知の問題ですが、いまだ解決に至っていません。
(P: “Viewer Gamma” Settings Affect Exported Video)
新しいカラーモードにおいても改善が見られませんので、投稿させていただきます。
■問題の概要
「カラースペース・ガンマの変換」が発生する状況において、「ビューアガンマ」の設定が正しく機能しません。そればかりか、本来であれば「書き出し」した映像に影響するはずのない『「ビューアガンマ」の設定』が「書き出し」した映像に悪影響を及ぼすという点で、より深刻な問題です。
具体的な例を、3つ挙げてみます。
環境: Windows 11 Pro 25H2, Premiere 26.3.0 BETA StaticLib (ビルド57)
※「ディスプレイのカラー」にて「カラーマネージメントの表示」を有効にしています。
- プリセット設定「ダイレクト Rec709」、素材のカラースペース「sRGB」

このパターンでは、「ビューアガンマ」を変更してもビューアの表示は変わらず、映像自体のトーンだけが変わります。
『ビューアの表示ガンマが切り替わると同時に、それを打ち消す補正が映像にかかってしまっている』ように見えます。
なお、この問題は「自動検出されたログとRawメディアのカラー管理」の設定状況とは無関係のものです。
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プリセット設定「広色域(トーンマップ済み)」、素材のカラースペース「S-Log3 / S-Gamut3.cine」

このパターンは、既知の問題として例に挙げられているものに相当します。
「自動検出されたログとRawメディアのカラー管理」をONにすることで「色域変換」が発生し、この問題を引き起こしているものと推測されます。
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プリセット設定「広色域(トーンマップ済み)」、素材のカラースペース「Rec.709」

このパターンは、一見問題はないようにも見えます。しかし、彩度が高い部分のレベルが少し変動しています。
(※「逆トーンマッピング」が色域圧縮を考慮していないという、別の要因が影響しているかもしれません。)
「ビューアガンマ」は「2.4」が基準とはいえ、比較的明るい作業環境で一般視聴向け・Webメディア向け編集を行う場合など、「2.2」を選びたいシーンはそれなりにあると考えられます。
様々なカラースペースの素材を扱う機会が増え、新しい「カラーモード」にてカラーマネージメント機能を使用するうえでも、「意図せず出力結果が変わってしまう」ことは映像編集ソフトとして好ましい動作ではなく、信頼性にかかわる問題だと思います。
カラーモードの搭載を機に、この問題の根本解決に取り組んでいただけることを期待しております。

