PDFのバージョンに関する素朴な質問

[SayMiwa]

PDFのバージョンとかAcrobatのバージョンに関する素朴な質問です。

現在Acrobat Pro DC(Windows版)を使用しています。

PDFの最適化を実施するとき、互換性の確保のために表示されるドロップダウンコントロールのアイテムには「Acrobat 4.0およびそれ以降」があります。既にサポートが切れているAcrobatのバージョンは何のために残されているのでしょうか？

PDFのバージョンが高い方がファイルサイズが小さくなるので質問させていただきました。

[Omachi · Accepted solution]

「Acrobat 4.0およびそれ以降」とは、「バージョンが1.3のPDFファイル形式にするよ」って意味ですね。

分かりやすく表現しようとして却って分かりにくくなっていると思っています。

PDFのファイル形式は国際基準によって決められていて、このうちAcrobat DCで作成できるものは

1.3、1.4、1.5、1.6、1.7です。PDFの最新バージョンは2.0なのですが、AcrobatおよびAdobe社の

他の製品は残念ながら（一年以上経つのに）まだ対応していないということになります。

（参考）

PDF 2.0 でドキュメントを次世代のステージへ – Adobe Creative Station

このことはつまり、他のソフトでPDF 2.0形式のファイルを作成してもAcrobatでは開けません。

Acrobatで開くためには、PDFのバージョンが1.7以下でなければならないわけですね。

これと同じことがAcrobatと他のソフトの間でも言えます。Acrobatでバージョンが1.7のPDFを

作成しても、それを開きたいソフトが1.3までのバージョンにしか対応していない場合は

開くことができません。ではどうするか。

つまりAcrobatのほうで、バージョンを1.3まで落としたPDFファイルを作ってやる必要があるわけです。

そのための機能なわけです。

[SayMiwa]

Omachi 様

回答ありがとうございます。

Adobe社以外のアプリ向けということで理解しました。逆に言えば、Acrobatを使用することが前提であればバージョンを上げても問題がないということですね。

「PDF」といえば「Acrobat」と思っておりますが、PDF2.0への対応はのんびりなんですね。

[jdash2000]

> 他のソフトでPDF 2.0形式のファイルを作成してもAcrobatでは開けません。

意味があるかは不明ですが、再現性はともかく開かないわけではなさそうです。

たしかAcrobat 4.0でもPDF 1.4とかのデータでは透明などの再現はムリだけど開けたように思います。

PDF 2.0のファイルは以下のページからGitHubにシンプルなものがあるので試してみることができそうです。

• PDF 2.0 examples now available – PDF Association