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MacBookPro Big Sur 11.0.1
Indesign16.2.1です。
すべてグレースケールのモノクロ写真を配置しているファイルをPDFで書き出したとき、昨日から写真が白っぽく書き出される写真が一部のページで出現するようになりました。
ファイルを開くときカラー設定が不一致なときに警告するようチェックをいれたら、「プロファイルまたはポリシーの不一致」とでるようになりました。
また、いろいろなパターンで書き出してみているのですが、書き出し時のポップアップウィンドウ「概要」で警告がでることがあります。
こちらもいろんなパターンを試しましたが、設定により全ての写真が白っぽくなるか、一部の写真だけが白っぽくなるかの変化はありますが、全ての写真がPhotoshopで調整したようには出力できません。
これまで特に設定を変えず、全ての写真がうまく出力されていました。PDF入稿をするため困っています。オンデマンドでモノクロ印刷をします。対処方法を教えていただきたいです。よろしくお願いします。
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環境に変化が一切ない、ということでしたらデータを疑う流れでしょうか。
意図しない透明オブジェクトやオーバープリントが設定されたオブジェクトはありませんか?
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ご返信をありがとうございます。
入稿にあたって基礎的なことがわかっておりません。恐れ入りますが詳しく解消法を教えていただければ幸いです。
オーバープリントプリントプレビューで見ると確かに白っぽくなってしまいます。
フレームツールのプリント属性は左のように「塗りにオーバープリント」がグレーアウトしておりますが、ダブルクリックで写真を選ぶと右のように「塗りにオーバープリント」が白く選べるようにはなりますが、チェックは入っておりません。
PDFに出力した時に特に白くなってしまうページの写真を確認しましたが、「塗りにオーバープリント」にチェックが入っているものはありませんでした。ただ、100個近いリンクがあるので、他にあるのかもしれません。どこかで一括で確認したり、設定を正しくする方法はございますでしょうか。
また、意図的に透明オブジェクトを使用したい箇所があります。
イラスト:枠
テキスト:上の枠の中に収まる形でテキストを入れています。
背景:ベタ1色のオブジェクト
このような方法は問題ございますか?
よろしくお願いいたします。
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> オーバープリントプリントプレビューで見ると確かに白っぽくなってしまいます。
オーバープリントプリントプレビューは、名前が紛らわしいのですけど、実はより正確に表示する機能です。indd上のグレースケール画像の濃さは、オーバープリントプリントプレビューでこそ正確に表示されます。
1. 白っぽくなってしまうグレースケール画像をPhotoshopで開く。
2. Photoshopのメニュー「編集 > プロファイルの変換...」を選択。
3. [変換後のカラースペース]を「Dot Gain 15%」にして、OKボタン。
4. 保存。
これで直るかもしれません。
もしこれで直るのでしたら、Photoshopのバッチ処理で一括処理が可能です。
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ありがとうございます。
白っぽさは直りました。ただ今度はPDF上で写真がやや黒めになります(Indesignに配置した時点でPhotoshopより暗くなり、PDFとIndesignの差は認められません)。特にハイライトや明るめの部分が暗くなっています。
Indesignの書き出しはこのような警告マークが出ます。
色分解等の設定に問題がありますでしょうか。
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>透明オブジェクトの件は、いわゆる不透明度を100%以外にするとか、乗算とか、そういうやつです。
>略さずに「透明効果が適用されたオブジェクト」と記載するべきでしたすみません。
いえいえ、ありがとうございました。
透明効果を使用したものがありませんでした。
以前、この問題も知らずに悩まされたことがありました。
>確認し忘れたのですが、過去に同バージョンできれいに出せたデータも、
>今だすと破綻するのでしょうか?
トラブルが起きてから、プロファイルが不一致の場合ファイルを開いた時に聞かれる設定にし、対処法を何パターンか選んでは書き出しをした関係で、現在開くことができる過去のファイルも当時開いた設定と変わっているようです。現在開くと破綻するのですが、それはファイルを開くときにプロファイルを変えてしまった可能性がありそうです。
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メニュー「編集 > カラー設定...」はどのように設定されていますか?
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このようになっています。
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あ、Photoshopのメニュー「編集 > カラー設定...」もどうなっていますか?
ここはInDesignと同じにしておかないといけません。
もし設定が異なっているのでしたら、
Bridgeのメニュー「編集 > カラー設定...」で設定してください。
Bridgeで設定すればAdobeアプリ共通で一括して設定できます。
設定は「プリプレス用 - 日本2」でOKです。
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Photoshopではこのようになっています。作業用スペースは一緒みたいですが、何か他のところが問題そうですか。
Bridgeはほとんど使ったことがないのでハードルを高く感じてしまいますが、まずはインストールしてみます。
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整理してみます。
グレースケール画像が白っぽくなっていたのは、カラープロファイルが異なることが原因だった。カラープロファイルを合わせたことで白っぽさは解消された。
解消された後にInDesignとPDFでグレースケール画像がやや黒めになるのは、カラープロファイルではなく他に原因がありそう。k_takase さんの回答にある要素を確認してください、
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オーバープリントはチェックさえ入っていなければ気にしなくて大丈夫です。
オーバープリントプレビューの件はmonokanoさんからの返信の通りです。
透明オブジェクトの件は、いわゆる不透明度を100%以外にするとか、乗算とか、そういうやつです。
略さずに「透明効果が適用されたオブジェクト」と記載するべきでしたすみません。
昨今「塗り・線 なし」とは差別化された概念です。
確認し忘れたのですが、過去に同バージョンできれいに出せたデータも、
今だすと破綻するのでしょうか?
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原因を特定するには問題の切り分けが必要です。まず、InDesign側ですがグレースケール画像を配置しているフレームの背景は塗りが無しかどうか。InDesignとグレースケール画像におけるこの濃度変化はアプリケーション上でもわかるはずです。また、オーバープリントプレビューは必ず使用してください。
この時点で問題なければPDFの書き出し設定です。添付されているスクリーンキャプチャの設定は、変更により元のPDF/X準拠から外れています。さらに出力先のカラーに変換となっていてデータの値を設定に従って書き換えるようになっています。また、PDF/X準拠から外れているために出力インテントが含められずPDFを表示する上での扱いは注意が必要であり、Acrobatで出力プレビューが非表示だと正常に表示する事もできません。
これらからも出力インテントを含むPDF/Xでの運用が推奨されますが、出力プレビューでシミュレーションプロファイルを変更すれば当然変化します。
このように問題となる濃度の変化は、同じ条件でPDFを表示して外観と数値の両方なのか外観のみで数値は変化しないのかを調べる事が重要です。それによって原因の推測が可能になります。また、PDFの書き出し設定を変更するには正しく理解ができた上でないと印刷事故を招きます。行き詰まった時には初期設定に戻す事もトラブル解決には必要です。
※あくまでも投稿された文章からの推測ですから、具体的な解決策を提示するには詳細な情報が必要でしょう。
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takaseさま、ありがとうございます。
>InDesign側ですがグレースケール画像を配置しているフレームの背景は塗りが無しかどうか。
背景の塗りはなしです。(線もなしです)
PDFの書き出し設定は、PDF/X準拠を使えるならば使用したいと考えております。
全ページモノクロデータで黒1色の印刷です。この場合も準拠の設定を変更しなくてもOKでしょうか。
まずは教えていただいた箇所を今晩よく確認してみます。ありがとうございます。
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仮にDot Gain 15%でシミュレーションしても結果は同様です。monokanoさんが教えてくださって直したPhotoshopのプロファイルでDot Gain 15%になっている写真も白くなります。
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白っぽくなるという表現が実際にどのような変化なのかわかりませんが、書き出されたPDFだけでなくアプリケーション上も同じであればカラーマネジメントは正しく機能していると思われます。この時点でPDF書き出しで変化するという最初の投稿とは異なり、いくつかの矛盾は設定を変えたための結果と捉えて、カラー設定は「プリプレス用−日本2」、書き出すのはPDF/Xを前提に話を進めます。
あくまでも外観のみの変化と仮定すれば、Photoshopのカラー設定では作業用スペースのグレー:Dot Gain 15%で表示されますが、InDesignのカラー設定では作業用スペースでグレーを反映できないのでCMYK:Japan Color 2001 Coatedで表示されている差ではないかと考えられます。
Photoshopでの表示_作業用スペースはグレー:Dot Gain 15 %
InDesignでの表示_作業用スペースはCMYK:Japan Color 2001 Coaeted
Acrobatでの表示_出力インテント:Japan Color 2001 Coaeted
仮に、PhotoshopでグレースケールをCMYKのK版にしたものをJapan Color 2001 Coatedで表示した場合も同じ結果となります。数値は同一です。
Photoshopでの表示_作業用スペースはCMYK:Japan Color 2001 Coaeted
シミュレーションで指定しているプロファイルが異なれば外観は変化します。また、Dot Gain 15 %は出力インテントに使えないのでPDF/Xでも再現できない事になります。前回の回答にも記述しましたが、その変化は外観と数値の両方なのか外観のみで数値は変化しないのかを調べる事が重要です。出力インテントを含むPDFに対してシミュレーションプロファイルにDot Gain 15 %を選択していますが、これは変換となるために数値が変化するので確認には使えません。
この仮説の通りであれば数値は変わっていないので印刷用PDFとして問題ないと判断し、どちらか印刷結果に近い方からシミュレーションを行う事になると思います。印刷結果によってはその差分を数値からイメージする事も必要でしょう。
※この回答でもまだ説明しきれない事柄があるので、該当するオブジェクトの検証も必要かもしれません。
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takaseさま、丁寧なご説明をありがとうございました。
原因は特定ができていませんが、Photoshop上をグレースケールからCMYKに変換し、Kチャンネルのみで保存をしました。PDFはアドバイス通り準拠のままで、無事適切な書き出し結果が得られました。
複数回にわたりとても勉強になりました。ありがとうございました。
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グレースケールからのCMYK変換は4版に分離されてしまいます。それを防ぐ方法を一つ示します。
グレースケールのチャンネルパネル。
メニューからイメージ→モード→マルチチャンネルを実行。
マルチチャンネル実行後のチャンネルパネル。ブラックに名称が変更されます。
チャンネルパネルのサブメニューから新規チャンネルを選択。表示されたダイアログで「選択範囲に色を付ける」がチェックされている事を確認してOK。
新規チャンネルを追加後のチャンネルパネル。
チャンネルパネル下の新規チャンネルを作成ボタンを2回押してCMYKと同じチャンネル数を4つにします。
ブラックチャンネルをドラッグ&ドロップで一番下に移動します。
メニューからイメージ→モード→CMYKを実行。
これでCMYKにしても分離されずにKに持っていけます。一連の処理をアクションに登録すると作業も捗るでしょう。
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無事、良好な印刷結果が届きました。たくさん教えていただきありがとうございました。
最終的には印刷所に相談して、複数の書き出し方法でテストしました。
かなり見た目がずれてしまう準拠のものと、自分の求める結果に近いものとして準拠ではなくなりますがDot Gain15%出力に指定したもの等4パターン試しました。もっとも悪いのがDot Gain 15%で、最終的には〈変更〉はあるもののJapan Color 2001 Coatedのものを採用しました。
検証ができていませんが、今回のトラブルは外観の問題だけだったようです。