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"PDF互換ファイルを作成"にチェックを入れたaiファイルAをインデザインにリンクしてPDF保存デフォルトプリセットの[PDF/X-4:2008]でPDFを書き出した際に、aiに貼られている画像がダウンサンプルされ劣化してしまいます。
aiファイルAをインデザインに貼らずに同じPDFプリセットで書き出しても劣化は見られません。
同じPDFプリセットを使っての書き出しでインデザインとイラレとで異なる結果になります。
画像は埋め込み、リンク配置どちらでも同じ結果でした。
インデザインからの書き出しの際にダウンサンプルしない設定に変えると正常な結果が得られました。
長年このフローで作業していましたが初めてこの現象に気付いた次第です。
インデザインとイラレのこの挙動の違いをご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
*劣化した配置画像は一見グレースケールに見える4Cカラーの図面の絵です。ところどころ線が消えてしまう劣化が起こりました。
*印刷機との相性の関係で通常は[PDF/X-4:2008]のデフォルト値を使っています。
状況を把握しました。下記を試してみてください。
結果は、InDesignで [PDF/X-4:2008] で書き出したPDFと同じ状態になります。
つまり、アプリの違いではありません。
・aiドキュメントに画像ファイルをリンクしてPDF書き出し
・aiドキュメントにaiファイルをリンクしてPDF書き出し
なお、PDF書き出し時のダウンサンプルは、線画系の絵柄でかなり荒れます。これはアプリ関係なく荒れます。その場合は、校正用PDFでも、ダウンサンプルなしにします。ファイルサイズが重くなるのは仕方がありません。
そして、納品する印刷用PDFは、すべて一律にダウンサンプルなしにします。事故を防ぐにはこれしかありません。私は常に印刷用PDFはダウンサンプルなしです。
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[PDF/X-4:2008 (日本)]はもともと450ppi以上の画像はダウンサンプルを行うプリセットです。
ですから、ダウンサンプルされてしまった画像が配置後に450ppi以上であれば正常な動作です。
これはIllustratorでも同じ設定ファイルを読み込んでいるので同様のはずです(図はIllustratorの書き出し→書き出し形式でPDFを指定したときの画面)。
ですから、配置後のppiが450を超えていたのかどうかで、InDesignの問題かどうかが違ってきます。
また、450を超えていた場合、InDesign側の動作は正常といえるので、Illustratorでppiを誤って認識するような問題が潜んでいる可能性もあります。
いずれにせよ、バグが絡む問題なので、どのバージョン(IllustratorとInDesign双方)で発生するか(Windows版とMac版で挙動が異なる)、またOSとの相性で挙動が異なることもありますのでOSのバージョンも必須情報です。
あとは、配置後のppiはいくつなのか、ということもわからないと解決には向かいません。
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Omachiさま
早々のご返信ありがとうございます。
質問に添える情報が足らずに申し訳ございません。
OSはMacOS Squoia 15.6です。
IndesignはCC2020〜2025で試しています。どれも同じ結果でした。
リンクしているaiファイルはCC2024で保存したファイルです。
配置画像の解像度ですが、aiファイルのリンクパレットでの表示は以下です。(埋め込みです。)
この画像の埋め込みを解除してPhotshopで開きますと解像度は以下の表示になります。
色々と知識が乏しいためIndesign上で孫画像の情報をどのように得れば良いのか分かなかったため、Indesginで書き出したPDFをIllusuratorで開いて画像の埋め込みを解除し、Photshopで見た解像度を以下に示します。
それぞれの画像解像度の見方はこれで正しいでしょうか。
ご指摘いただけますと大変助かります。
ここから何かお分かりになりますでしょうか。
お手数ではございますがよろしくお願いいたします。
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ppiというのはpixel per inch(pixel / inch)という意味で、1インチ(25.4mm)の中に何個のピクセルがあるかという密度の単位です。
InDesignから見ると配置画像の横幅は165mm、つまり約6.496インチになります。
この中に3755個のピクセルが存在するわけです。
ですから密度(pixel / inch、1インチ当たりのピクセル数)は3755 ÷ 6.469で計算できるので、578.048 ppiとなります。
これは400ppiを超えるのでダウンサンプリングの対象になります。
追記
InDesignに直接配置している場合はこんな計算をしなくてもInDesignが計算結果を教えてくれる(リンクパネル内で表示)のですが、孫リンクですと表示されないので自分で計算しなければなりません。
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ありがとうございます。
そうしますとIndesignの挙動自体は正常なものとのことですね。
丁寧に解説いただきありがとうございました。
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Omachiさんと同じ話ですが、該当の画像について、「配置状態」での解像度がどうなっているかも関わります。
縮小配置などをした場合は相対的に密度は上がりますので、(もともと350ppiだったものを70%縮小すると500ppiになるなど)、その点も確認されたほうがいいでしょう。
確実なのはプリセットではなく、カスタムしたPDF設定を作成してしまうことです。
出力先にもよりますが、ダウンサンプルなし+圧縮なし(またはzip圧縮)にすれば、劣化は防げます。
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assauseさま
ご返信ありがとうございます。
おっしゃる通りにPDF書き出しの設定を「ダウンサンプルしない」で対応しております。
これで凌ぐしか対応方法が分かりませんでした。
ありがとうございました。
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「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れてaiファイル保存すると、ネイティブデータと同じ見た目のPDFデータが生成されます。aiファイルの中には「ネイティブデータ」と「生成されたPDFデータ」の異なる2種類のデータが格納されます。
これをinddに配置すると、inddから見えているのは「生成されたPDFデータ」のみです。「ネイティブデータ」は全く認識しません。InDesignは、aiファイルをPDFファイルと認識しているわけです。
ここで問題になるのが「生成されたPDFデータ」です。実は、Illustratorはこの生成に失敗することがあります。もしかするとinddには「生成に失敗したPDFデータ」が見えているのかもしれません。
aiファイル保存時にPDFデータの生成を失敗しないようにするには、Illustrator環境設定の「ファイル管理...」で「バックグラウンドで○○」をチェックOFFにします。この設定で再度aiファイルを保存し直して、inddにリンクしてみてください。
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monokanoさま
ご返信ありがとうございます。
「PDF互換ファイルを作成」で2種類のデータが生成されているなんて知りませんでした。
Illustrator環境設定を確認してみましたところ「バックグラウンドで~」のチェックは外れていました。
ちなみに下のスクショは実際の絵柄の一部ですが、Illustrator上とIndesign上での見た目は同じです。
⬇︎Illutrator
⬇︎Indesign
もし失敗したaiファイルを貼り込んでいたらすでにこの時点での表示が正常では無くなっていたりするのでしょうか?
ちなみにこれをPDFで書き出すと以下のような感じで激しめに劣化してしまいます。
⬇︎PDF書き出し後
よろしくお願いいたします。
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aiファイル内のPDFデータは問題ないですね。
indd上でリンクをしたものを縮小したりしていませんか?
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monokanoさま
ありがとうございます。
Indesignには原寸で貼り込んでいます。
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Illustratorから [PDF/X-4:2008] で書き出した状態をまだ見せてもらっていません。見せてもらえますか。
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Illustrator[PDF/X-4:2008] (デフォルト値)で書き出したPDFの一部です。
先ほどまでと同じところを切り出しました。
⬇︎こちらになります。
元々この画像は埋め込みです。"埋め込みを解除"した状態で書き出しても、PDFでの見た感じは全く同じ表示をしています。
このPDF書き出しにはCC2024を使いましたがどのバージョンでも同じです。
よろしくお願いいたします。
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Illustratorで書き出したものも同様にリサンプルされているように見えます。
Illustrator上の配置もかなりの変倍がかかっているように見えますが(ppi表示が987×339となっていて、通常変倍がなければ数値はひとつだけ表示されます)、拡大・縮小がだいたい同じなんですよね。
Photoshopでこの画像自体を開いて、表示>ピクセル縦横比はどうなっていますか?
Illustrator上に配置した状態で、PDF/x-4 2008でのリサンプル対象450ppiを超えていますので、プリセットが同じならリサンプルされています。見たところ単にAcrobatでの表示状態が違っているようにも見えますが……
私ならこの画像はCMYKにせず、グレイにしてリサンプルさせません。またはプリセット使用がマストなら2値に落とします。
Acrobat上でIllustrator書き出しとInDesign書き出しを両方、確認してみてください。
分版プレビューパネルを表示し、オブジェクトインスペクターで該当画像をクリックして情報を表示させます(解像度はmm→inch換算してください)。
カラースペース、解像度をチェックして、同じかどうか確認してください。
さらに、もし分版でKをオフにしても他の色が残るようなら、印刷した際には激しく色滲みしてしまいますから、その場合グレーや2値にすべきだと思います。
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Yamonovさま
ありがとうございます。
>>見たところ単にAcrobatでの表示状態が違っているようにも見えますが……
紛らわしくて申し訳ございませんでした。
上の2つはアプリケーション上での表示で、3つ目はPDF(Acrobat)の表示になります。
Indesign、IllustratorそれぞれでPDF書いてAcrobatの出力プレビュー見ました。
解像度自体は同じ数値を示していますがbppと言う項目の数値が「8」と「32」で異なっていました。
⬇︎Indesign
⬇︎Illustrator
アドバイスありがとうございます。
当方印刷会社でして入稿したデータに極力触れないフローの中で仕事をしています。もちろん画像の色変換など必要に応じて対応させていただいています。
今回の件はダウンサンプルしない設定でPDFを作成することで対処いたしました。
ありがとうございました。
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bit per pixel 32はCMYKそのものです。8bit per channel×4を表します。
それが画像内容によって8bitインデックスCMYKに(無劣化で)落とされている状態です。
解像度が双方で同じであれば、これは単に画像モードによりPDF表示が滑らか表示になったか、そうでないかの違いでしかありません。Illustratorからの書き出しが最適化されておらず、InDesignからはされた、そのような状態です。両方ともリサンプルされて300ppi(11.812px per mm=300ppi)になっています。
私も印刷会社で印刷工&工務&スキャン等々をやっておりましたので、変更しない意味はよく分かります。ですがこのような黒の製図データの場合は、必ず起きる版ズレでのクレームを防ぐためにも1版化は絶対に必要だろうと思います。
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ご丁寧な解説ありがとうございます。
版ズレの影響を極力防ぐデータへの加工…、私も日々格闘している一人です。オフセット、デジタル、オンデマンド機、色々な印刷機に対峙していますが、今件はその図面のページ数がかなり多くてデジタル機でしたので触らない方に振り分けました。図面画像にはアミフセ部分もありましたので2値には出来ませんが本来ならグレスケへの変換が望ましいところですよね。
データには目の行き届かないところも多いですが、それでも事故は防がなければいけない。事故防止の一環としてみなさんのアドバイスにもありますようにPDF書き出しはダウンサンプルなしを基本設定として対応して参ります。
ありがとうございました!
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状況を把握しました。下記を試してみてください。
結果は、InDesignで [PDF/X-4:2008] で書き出したPDFと同じ状態になります。
つまり、アプリの違いではありません。
・aiドキュメントに画像ファイルをリンクしてPDF書き出し
・aiドキュメントにaiファイルをリンクしてPDF書き出し
なお、PDF書き出し時のダウンサンプルは、線画系の絵柄でかなり荒れます。これはアプリ関係なく荒れます。その場合は、校正用PDFでも、ダウンサンプルなしにします。ファイルサイズが重くなるのは仕方がありません。
そして、納品する印刷用PDFは、すべて一律にダウンサンプルなしにします。事故を防ぐにはこれしかありません。私は常に印刷用PDFはダウンサンプルなしです。
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monokanoさま
ありがとうございます。
ご指南いただきました通りIllustratorにファイルAを配置してPDFを書いたところ、おっしゃる通りにIndesignでの書き出しと同じ結果になりました。アプリの差ではなかったのですね。少し腑に落ちました。
今回私もダウンサンプルなし設定で対処しましたが、monokanoさま始め他の方もダウンサンプルなしを薦められています。
まず事故らないことが一番ですのでダウンサンプルなしを基本の設定として対応していくことにいたします。
ご丁寧なアドバイスありがとうございました!
みなさまありがとうございました!!
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「PDFデータ内の画像データ」のダウンサンプルは、バイキュービック法で処理されたようには見えない結果になるようです。私も気づいていなかったので、とても勉強になりました。ありがとうございます。
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少し補足です。
「PDF互換ONのaiファイル」は「Illustrator初期設定で保存したPDFファイル」と同じだと思ってください。
そして、Illustrator初期設定時の保存設定での圧縮を見るとわかるのですが、一切のダウンサンプルをしていません。
スクリーンショットしては下記内容です。
そのうえで、別ソフトに配置して、ダウンサンプルのある状態の設定を使うと、結果としてダウンサンプルされます。
同じ状態でビットマップを保持するなら、この設定と同等の状態にしておくことが必要になります。
(当方が最初に回答した内に含まれることと同じだったりはしますけれど)
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assauseさま
補足までいただき誠にありがとうございます!
アドバイスをくれるみなさんは本当に色々なことを知ってらっしゃって敬服いたします。
私は歴だけはそれなりにありますが勉強不足を実感するばかりで…。
また頼りにさせていただきます。
本当にありがとうございました!
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通常使用するようなプリセットなら、screenが配布しているこちら(ものかの氏の解説付き)がよいかと思います。
https://tama-san.com/illustrator-pdf-settings/
(また、もしIllustrator図版がモノクロで色がついていないものでしたら、Acrobatでのフィックスアップでグレー化も一応可能ではあります。注意点は多いですが
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