Illustrator（CC2025／29.8.2）から、CS6保存した時に段組崩れが発生しました。

[YAKISOBA]

（当方システム）
MacBook Pro 16-2019
メモリ16GB
OS..13.7.8

Illustrator（CC2025／29.8.2）

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表題の通り、

全てのテキストやオブジェクトを選択することなく、
別名保存にて、CS6保存しただけで、段組崩れが発生しました。

不具合が出たデータのレイアウト

cs6_00.png

このような構成です。不具合が起こったIllustratorデータをAdobe fontで構成しなおしました。

不具合が出たのは、段組グループA、Cの2箇所です。

※段組グループCの不具合は、Time Machineスケジュールの関係上、復旧できませんでした。

cs6_01.png

このように、1段目の文章が2段目にも流れております。
CS6保存する前は、1段目〜2段目と繋がるテキストが流れておりました。

cs6_02.png

1段目の文字ボックスは、リンクされているように見えますが、
ズラしてみると、リンク先のオブジェクトが存在しませんでした。（隠れていないです）

冒頭にも報告しましたとおり、何も触らず「別名保存」のみの作業で、
このようなことが起こったのは、初めてです。

不具合が起こったIllustratorデータをAdobe fontで構成したデータを下部に添付いたします。

添付..._Illustrator_cs6_error_sample.pdf

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不具合が起こる前のIllustratorデータを、Time Machineで復旧して何十回と再現テストをしてみましたが、問題は出ませんでした。

テキストに関する不具合は、他でも見かけることがありますが、
今回と同じ症状の方は、私が調べた範囲では見つけることができませんでした。

（（　フォーラムの皆様に質問です　））

・下位バージョンに保存すると、同様の不具合が出る可能性はあるのでしょうか？
・同様の症状が出た方は、いらっしゃいますでしょうか？

CS6保存をする理由は、

出版社側にバックアップデータを送る際のバージョン指定があるからです。
CS6のアプリケーションは、持っておりません。

再現テストで、問題は出ませんでしたが、
念の為、イラストレーター初期設定を削除しました。

添付..._Illustrator_cs6_error_sample.pdf

（↑Illustratorで開いてください）

[akatsuki_obana · Accepted solution]

> 下位バージョンに保存すると、同様の不具合が出る可能性はあるのでしょうか？

はい。アドビのアプリケーションは異なるバージョン間でのドキュメントの互換性を保証していません。

ですので、今までは上手くいっていたかもしれませんが、エラーが起きる可能性はいつでも存在します。

PDFの直接リンクになりますが、アドビが公開している「互換性ガイドブック」のP.3をご確認くさい。
https://download.adobe.com/pub/adobe/jp/learn/start/blog/AI2025_Compatibility_Guide.pdf

なお、「出版社側にバックアップデータを送る」とのことですが、バージョンを下げて保存したドキュメントは上記のように互換性の問題があるため、同一性が保証されず、バックアップの意味がありません。

また、CS6はすでにサポートが終了しており、実質新規インストールもできないため（アップデータが公開されていないため、新規インストールしても不具合を抱えたまま稼働せざるを得ません）、バックアップする意義も疑問です……

そこで、今回の問題について報告し、バックアップ用の保存バージョンについて出版社と協議されることをお勧めします。

なお、バックアップデータは保存バージョンを変更せず、ドキュメントを作成したときのバージョンで保存し、再度開く際は同じバージョンで開くのが鉄則です。

[YAKISOBA]

@akatsuki_obana 
ご返信ありがとうございます！
返答が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

CS6保存して、納品したデータは、
そのまま使わず、部分的に流用されるのがメインだそうです。

出版社には報告したのですが、最近バージョンのAdobe製品の導入は難しいとのことで
エラーが起きることが前提と考え、流用する際には慎重にデータチェックを行うことにいたします。

[monokano]

@akatsuki_obana さんの回答に全面同意です。

加えて、Ilustratorは2025から文字組エンジンの大幅改修が始まっています。

新旧の文字組エンジンに互換性はありません。変化するのは当然と言えるでしょう。
バージョンダウン時に旧文字組みエンジンで同じ体裁になるような調整は、不可能なのでしていないでしょうね。

保存版｜Illustrator 2025 登場！文字組みの改善点と新機能、過去データの取り扱いを総チェック！

[YAKISOBA]

@monokano 
ご返信ありがとうございます！
返答が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

ご指摘のとおり、大幅改修後のテキスト関連の不具合は
今回の報告後にも、違う形で多発しております。
（段組設定が崩れたり、テキストをスポイトで取るとカラー設定が消えたり…）

出版社には報告したのですが、最近バージョンのAdobe製品の導入は難しいとのことで
エラーが起きることが前提と考え、
送付側、受取側ともに慎重にデータチェックを行うことが必要ですね。

[assause]

バージョンだけでいえば、Ver.29→16と、13バージョン離れてはいることもありますし、何が起きてもおかしくはない、というのはあります。

ただ、今回のデータをVer30.0で開いても、スレッド表示はおかしい状態なので、何か偶発的にデータ破損が起きた可能性はあるような気はしています。

ちなみにCS6で実際に開いて該当箇所を操作しようとすると、下記スクリーンショットにあるような警告が出ます。

 

monokanoさんが仰る件もあるのですが、途中のバージョンでもテキスト周りの修正は行われていて、CC 2014がそのバージョンだったとは思います。
テキスト抽出のためだけに利用するのならともかくとして、それ以外の利用には向かない、ということになります。
（ただしそれ以前の話として、バージョンダウンしても開ける保証自体ないのですが）

いずれにしてもCS6の指定としても、14年近く前のバージョンという前提もあることと同時に、テキスト利用としても、限定条件によるPDFからの抽出のほうがいいかもしれません。

（「限定条件」というのは、異体字周りなどがあればどうしようもないためです）

デジタルデータはアナログのもの（今回でいえば印刷されたものなど）よりも陳腐化は早いといえますし、壊れる時は一瞬だったりもします。

長期保管などの場合はデータのほうが不確実なんてこともありますので、そこから見直しを考える必要はあるかもしれません。

[YAKISOBA]

@assause 
ご返信ありがとうございます！
返答が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

「何が起きてもおかしくはない」
確かにそのとおりでした。
今回の報告後にも、違う形で多発しております。
（段組設定が崩れたり、テキストをスポイトで取るとカラー設定が消えたり…）

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デジタルデータはアナログのもの（今回でいえば印刷されたものなど）よりも陳腐化は早いといえますし、壊れる時は一瞬だったりもします。

長期保管などの場合はデータのほうが不確実なんてこともありますので、そこから見直しを考える必要はあるかもしれません。
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出版社では、数十年前のデータを流用して再販本や復刻版を作ることがあるので、
「デジタルデータの〜陳腐化は早い」
これは、悩みどころですね。。

[assause]

日本においてのDTP普及は1990年代中盤くらいからですし、かといって当時の環境をどこでも維持できているか、というと、ほぼできてません。

それ以前は電算写植・手動写植・活字だったわけで、さらに当時同様の再販はまず無理、というのが実際です。

（それでもフィルムからの製版であればそれを元に再販できたり、活字時代は紙型をとっておくことでの対応はできたのですが、今となってはそこからの対応もむしろ難しいところがありますし、残留印刷物を高精細スキャンするくらいのほうが現実的になりつつあります）

またデジタルデバイスは壊れた時点で修理できる状況か、環境の再構築ができる状況にありうるのか、という点が課題になります。

修理については古いものだとメーカー対応はできないので自己対応必須になりますし、ソフトもオンライン認証を通せる状況かどうかというのも出てきます。

当初から複数台導入＋メンテ用パーツを独自で用意＋クローン化による定期メンテナンスなどをやることで維持できるかもなのですが、それには相当のコストと手間暇がかかるので、現実的と言い難いところがあります。

無理くり維持しようとしても、せいぜい10年くらいじゃないかと思います。

[bizarre_n]

昔の版下保存、紙型保存とおなじように、刷版前の1ビットTIFFを保存したり、そこまでいかなくてもPDF書き出しした時点でのPDFを保存したりして対応している現場もあります。

アプリケーションネイティブでのバックアップは、10年経ったらほぼ運用できなくなるでしょう。