モニターにはテレビをお使いでしたか。
私はテレビのことには詳しくはありませんが、最近のテレビは広色域のものもあるようです。
お話から察するところ、テレビの色域がsRGB以上であるために、現像モジュールで表示するのと書き出しファイルの見え方が異なっているのではないかと思います。
パソコンのモニターでもそうですが、画像を表示する機器は、機器固有の色の表示能力を持っています。
テレビの売り場へ行くと分かりますが、同じ映像を流してもテレビによって発色もコントラストも異なっていますよね?
それはそれぞれのテレビの色の表示能力が異なるからです。
なので、乱暴な言い方をすると、テレビでご覧になる色は、テレビが作っているテレビ任せの色です。
さて、書き出しのカラースペースにはsRGBをお使いだとのことですが、sRGBは一般的にJPEGのカラースペースとしても使われ、文字道理スタンダードとして使われていますが、実は彩度の高い色などはsRGBカラースペースの中では定義しきれません。
イルミネーションなどの人工光は、sRGBカラースペースよりも外側にある色になると思います。
NEFをお使いということなのでRAWでお撮りだと思いますが、RAWデータにはカラースペースが定義されていません。
カメラの設定にはsRGBかAdobeRGBを選ぶようになっていますが、それはJPEG記録に対してであって、RAWには関係ありません。
カメラメーカー純正現像ソフトで開けば、カメラの設定も反映されてRAWデータもsRGB空間に展開されて表示されるかも知れませんが、Lightroomはカメラの色空間設定は読み込みません。
色は、なんらかの色空間の定義がないと色として表示することが出来ないのですが、ではLightroomでRAWを表示した時、RAWはProPhotoRGBの色空間を使って定義されます。
ProPhotoRGBはAdobeRGBよりももっと広大な、理論上のカラースペースです。
現状ではProPhotoRGBで定義されている色域全てを表示出来るモニターはありません。
ではなぜそのようなカラースペースを使うかというと、デジタルカメラで記録できる色の範囲は、これもそれぞれの機種によって違うわけですが、AdobeRGB以上の色を記録できる機種もあります。
Lightroomでは、それらの色情報も欠落することなく作業するために、RAWを展開して作業するのにProPhotoRGBカラースペースが使われています。
(このあたりのことは、前のコメントにリンクを張りました、カラーマネジメントの項をご参照下さい。)
ヘルプには、Lightroomのプレビュー画像はAdobeRGBで定義されていると書かれていますが、私の経験では現像モジュールのプレビューはAdobeRGB以上の色が表示されることもあるので、ProPhotoRGBが使われているのではないかと思います。
ややこしい話ですが、ライブラリで表示されるプレビューと、現像で表示されるプレビューは、別のキャッシュが使われています。
なので現像モジュールでは、ライブラリモジュールと色の見え方が異なる場合があります。
どんな場合にそれが分かるかというと、モニターがAdobeRGB以上の色域を持っている時です。
AdobeRGB以上と言っても、AdobeRGBを包括するくらい大きいカラースペースというわけではなく、例えばR方向に少し色域が広くなっている場合なども含みます。
Lightroomの現像モジュールでは、デジタルカメラが記録した色をProPhotoRGBのカラースペースを使って余すところなく展開します。
モニターの色域が広ければ、展開されたカラーはそれぞれ分離して、階調、グラデーションを保って表示されるでしょう。
ogesan1975さんのテレビも、sRGB以上の色域があるのだと思います。
ライブラリモジュールではAdobeRGBのプレビューが使われていますが、現像モジュールではライブラリよりももっと鮮やかに階調豊かに見える部分があるとすれば、お使いのテレビの色域はAdobeRGBを超える部分があるのだと思います。
そのように広い色空間に展開されているカラーが、sRGBカラースペースに変換されて書き出されると、収まりきれない色の部分はsRGBに収まる色に変更されてしまいます。
なので、高彩度部分の階調が失われ、お書きのように「のっぺりした」感じになることがあります。
これはある意味、物理的に避けようがない部分です。
被写体のカラーがsRGBでは収まりきれない色なので、sRGBで定義するなら収まる色に変更するしかありません。
JPEGでは、カメラ内でこの変換作業が行われます。
広いカラースペースで定義された色を、狭いカラースペースに定義し直す場合、問題になるのは狭いカラースペースでははみ出してしまう部分です。
その部分をどのように変換するかというマッチング方式が、知覚的と相対的になります。
ざっとした言い方としては、知覚的の方は色の見た目は変化が大きいが階調もつぶれないように確保する、相対的の方は全体的な色の印象は変わらないが収まりきれない色に関しては階調がなくなり一律に同じ色になる、という感じです。
デジタルカメラ内でもこのマッチングが行われますが、おそらく用いられるのは知覚的のほうだと思います。
JPEGでは、主に階調を失わないような絵作りがされていると思います。
私見ですが、LightroomはRAWデータを用いて記録されたカラーを最大限生かしてプリントするということをコンセプトに設計されたのではないかと思っています。
プレビューもAdobeRGBだと書かれていますし、Lightroom上ではそのままではsRGBに書き出した時の変化の予想が出来ません。
それでLightroom 4から「ソフト校正」という機能がつき、ProPhotoRGB以外のRGBカラースペースに書き出した場合のシミュレーションが出来るようになりました。(プリントのシミュレーションも出来ます。)
ということで、先のコメントに書きましたとおり、sRGBで書き出して使用なさるなら、現像モジュールでソフト校正をオンにしてプロファイルをsRGBに設定して作業すれば、書き出した時のシミュレーションが出来ます。
ただし、イルミネーションなどは、sRGBシミュレーションにした状態ですでに、がっかりするほど鮮やかさがなくなってしまうかも知れません。
でも、これは物理的に仕方ないことなのです。
sRGBで書き出すなら、その範囲の中で出来るだけ鮮やかに、かつグラデーション豊かに見えるように調整を工夫するしかありません。
Windowsフォトビューワーですが、当方Macしか触ったことなく、申し訳ありませんがどのようなソフトか存じません。
Windowsの場合、カラースペースはsRGBがお約束ということで、ビュワーソフトでも画像に異なるカラースペースのタグがあってもsRGBとみなす(実際にはsRGBというよりはモニタカラーで定義)ということがあったのですが、7のフォトビューワーはカラーマネジメントが働き、画像のタグを読んでそのカラースペースで定義された色を表示しているのではないかと思います。
もしそうなら、AdobeRGBで書き出してみて下さい。
AdobeRGBのほうが色域が広いので、sRGBよりものっぺりした感じを避けることが出来るかも知れません。
AdobeRGBで書き出したファイルをWindowsフォトビューワーで表示し、LightroomのライブラリでRAWを表示したのと近似していれば、Windowsフォトビューワーはカラーマネジメントに対応しています。
もし、彩度が大幅に低下して表示されたら、AdobeRGBで定義されているというタグを読み込んでいませんので、カラーマネジメントに対応していません。
その他ブラウザなどでも書き出し画像を開いてみて比較してみて下さい。
ご自分の環境でパソコンからテレビに表示してご覧になる分には、AdobeRGBで書き出していても大丈夫だと思いますが、ブログやSNSにアップする場合にはsRGBにしておかないと彩度が落ちてしまう場合がありますのでご注意下さい。
長文になり失礼しました。
ご不明な点は、またご質問下さい。
補足。
手前味噌ですが、ご参考まで。
Lr4のソフト校正 : おらひ日記帳2