PDF/X-1a運用で印刷事故。セルへの「クリック配置」は危険。
印刷事故を起こしてしまい、検証した結果以下の現象を確認しましたので報告させていただきます。
●環境
・OS: Windows 10 Pro 64bit
・アプリ: Indesign ver.16.4(17.3でも同じ結果を確認済み)
Illustrator ver.24.3
Photoshop ver.21.2.4
・プリンター: Ricoh Pro C5300S、Adobe PDFプリンター(設定はX-1a)
●前提
「セルをグラフィックセルに変換」という機能を知らない状況でした。
それでも、画像を選択してセルをクリックすれば配置できてしまいます。(←この配置方法を「クリック配置」と呼ばせていただきます。最新ver.17.3でも可能ですのでご法度ではないと思いますし、より直観的な操作である為以下の現象の危険度は高いと思っております)
●現象
(1) 透明を含んだnative形式の画像を、Indesignのセルに「クリック配置」し、ファイルメニューの「書き出し」よりPDF/X-1aで書き出すと、高い確率で透明の分割が正しく行われない。
(2) 更に、ファイルメニューの「プリント」では同現象が発生しない(←重要)為、プリント出力紙での確認・校了は無意味となる。

●事故発覚後にやってみたこと
(3) 上のドキュメントのリンク画像のうち透明を含まないものを一つ、修正が入った体で再保存し(←当該事故を再現したものです)、.inddファイルを開く→「変更されたリンクを更新」ボタンを押し、ファイルメニューの「書き出し」よりPDF/X-1aで書き出す。
→ 同現象に変化はなく、印刷事故となる。
(4) 上と同様、今度は透明を含むものを一つ、修正が入った体で再保存し、.inddファイルを開く→「変更されたリンクを更新」ボタンを押し、ファイルメニューの「書き出し」よりPDF/X-1aで書き出す。
→ 同現象が解除され全ての画像が正しく出力される。
上の(4)以外の修正でも、同現象は簡単に解除されてしまいます。例えば、追加で別の場所に透明を含んだ画像を配置する、あるいはリンク画像の親フォルダをリネームする・・・などです。
この隠れ上手な性質ゆえ、これまで発覚を逃れてきたのかなと思います。
●対策
・Indesignのファイルメニュー「プリント」の使用禁止。もしくは、
・PDF/X-1aの書出しは、AdobePDFプリンターを介して行う。もしくは、
・PDF/X-1a運用からの脱却。もしくは、
・同現象の周知、共有 (←対策として弱い)、もしくは、
・Adobeによる修正 (←要望です)、もしくは、
・何かありますでしょうか。
以上、皆様の環境ではいかがでしょうか。返信をお待ちしております。


